以前、40代からの投資の始め方という記事を書いています。
実は私が投資を始めるにあたって、敷居が高いな、よくわからんよ、っていう事をまとめたつもりでした。
もちろん書いた内容はその人の環境や考え方にもよりますのですが、今回はまた少し違ったアプローチの仕方をしてみたいと思いました。
まず年齢関係なく投資をするにあたって、自分の資産をどれくらいどういう資産に充てればいいの?っていうのは疑問に思うところだと思います。
そこで今回はバランスファンドの記事などでも、たびたび例に挙げてきたターゲットイヤー型の投資信託を参照してみたいと思います。
ターゲットイヤー型投資信託
ターゲットイヤー型の投資信託の例としまして、三菱UFJ国際投信のターゲットイヤーファンド(2020/2030/2040)をとり上げたいと思います。
ターゲットイヤーとは?
三菱UFJ国債投信の目論見書では「投資家の皆様にライフイベントが起きる時期をターゲットイヤーとし・・・」と記載されています。
このライフイベントの大きな例として現役世代からの引退ということもあるでしょう。
他社の投信も同じく、これらに共通することはターゲットイヤーの年に近くなればなるほど、国内債券の割合が高くなり、最終的には資産の大半を短期資産で運用していくようになります。
短期資産とは期間の短い債券などで、流動性の高いものになりますから、運用としては安全側になりますが、リターンというものは期待できません。
こちらは以前、外貨MMFの記事でも触れてますので、こちらも参照してください。
≫ SBI証券で遊ばせてる米ドルを使って外貨MMF買ってみた
ターゲットイヤーの比較
国内 | 外国 | 短期資産等 | 暴騰率 | 平均 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
株式 | 債券 | 株式 | 債券 | ||||
2020 | 8% | 21% | 4% | 4% | 60% | -3.4~18.4% | 5.3% |
2030 | 22% | 54% | 11% | 10% | 3% | -6.1~28.3% | 8.8% |
2040 | 31% | 40% | 16% | 10% | 3% | -9.7~35.5% | 11.0% |
上記の表から改めて、長期ではリスク多めの資産を持つことでリターンが期待出来たり、短期であれば債券などのリスクの小さな資産を持つことが大事なんだという事がよく分かります。
40代の投資
改めて40代が対象となると思われるターゲットイヤー2040、つまり22年後を見てみると、国内外含めて株式が47%、債券が50%となっています。
実はこの割合自体は、GPIF(年金積立金管理運用独立法人)も、ほぼ同じなんですね。
意外とリスクとリターンのバランスが取れていいのかもしれません。
≫ GPIFのポートフォリオをつみたてNISAのバランスファンドからおすすめを選んでみる
今まで国内債券を対象にした投資信託に興味を持ったことはありませんでしたけど、改めて国内債券型投資信託というものを見直すべきなのかな?と思い、興味をもつかどうかは別としまして、一つ調べてみました。
三井住友日本債権インデックスファンド
SBI証券で検索をしていくと、純資産が大きく信託報酬も安いもので三井住友日本債権インデックスファンドというものを見つけました
ターゲットイヤーを三菱UFJ国際投信でシミュレーションしましたから、こちらも同じところから選ぼうかと思ったのですが、こちらの方が圧倒的に純資産が大きく、設定日も2002年と実績もあることからこちらを選択しました。
ファンド名 | 信託報酬 | 純資産(百万円) |
---|---|---|
ニッセイ国内債券インデックスファンド | 0.15012%以内 | 6,297 |
eMAXIS Slim 国内債券インデックス | 0.15012%以内 | 1,728 |
たわらノーロード国内債券 | 0.15012%以内 | 5,168 |
三井住友日本債券インデックスファンド | 0.1728% | 62,702 |
つみたてNISAとiDeCo
あいにく、つみたてNISAには国内債券そのものへ投資をするような投資信託は含まれていませんが、iDeCoにはネット証券各社取り揃えています。
信託報酬
信託報酬は0.1728%ですが、最近のインデックスタイプの信託報酬は異常に安くなってきてるので、これでも高く感じてしまいますね。
上の表にもまとめたように、最安はeMAXIS Slimやたわらノーロードなどで0.15012%という信託報酬もありますが、この0.2%を追うくらいなら純資産を追った方がいいかなと思います。
ベンチマークはNOMURA-BPI
このファンドは95%を国債や政府関係機関による再建、地方債などで構成され、ベンチマークは、NOMURA-BPIに連動するように運用されています。
NOMURA-BPIというとなかなか分かりにくいのですが、ボンド・パフォーマンス・インデックスの略で、ボンドというと一般的に債券を表しますね。
NOMURA-BPIについてはこちらを参照していただくと、きっと興味を持っていただけると思います。
国内債券型投資信託の今後
上のグラフを見ていただくと、長期で見ると資産が大きく目減りせず増やせるという面ではとても魅力に感じました。
特に子供に投資というものを進めてみようと考えた時に、「目減りするものより安定して増えるもの」の方が子供も興味を持ちやすいと考えたからです。
ただ、今後子供に投資を進める上で国内債券型投資信託にはやはり心配事は付いて回ります。
日本の財政難
何と言っても債券を発行する、国や政府関係機関の信用というものは大事です。
日本という国自体がすでに多額の借金を抱えた国であることはご存じの通りですが、一番大事な債券の償還ということが出来なければ、大変なことになります。
国債の金利上昇
ただ、国債のデフォルトの前には金利の上昇が起きるのではないかと想像しています。
ソーシャルレンディングの記事にも触れてますけど、金利の高さと信用の高さは反比例するのです。
参考 ≫ ソーシャルレンディングの高金利に惑わされないように
国債を発行する日本の信用が落ちれば、金利は上がるはずです。
こちらは国内債券型投資信託の場合はプラスと働くかもしれません。
まとめ
40代の私が、現在端株投資以外に積立てている投資信託は、「楽天全米株式インデックスファンド」と「野村つみたて外国株投信」ですので、ターゲットイヤーを参考にした時にはリスクを取り過ぎなんでしょうね。
以前、eMAXISの波乗り型と8資産均等型を検討した時に国内債券の割合が多いからと書いていましたけど、40代の一つの目安として投資先を検討した時には、債券という分野もある程度組み込んだ方がよいのかもしれません。
ターゲットイヤーの投資信託から意外な発見が出来ました。
▽文中の参考記事です
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