最近投資信託ネタが続いてます。(関連記事:≫野村つみたて外国株投信≫楽天・全世界株式インデックス ・ファンドと全米株式インデックス ・ファンド)
今月から積立投信を設定するにあたり、「ひふみプラス」が気になったのでせっかくなので調べてみました。(後半紹介しますが、iDeCo専用のひふみ年金というものもあります。)
大人気のひふみプラス
元々はレオスキャピタルワークスの「ひふみ投信」という商品で、なんか良さそうな商品だという噂は聞いてました。
ただ当時は直販型の投信だったため、レオスキャピタルに口座を開設してまでと思ってたころへ、各証券会社にも販売できるように設定された投資信託です。
つみたてNISAにも数少ないアクティブファンドとして正式認定
マザーファンドになる「ひふみ投信」は早々と対象商品として認定されてましたけど、こちらの商品もつみててNISAの対象商品としても正式に認定されましたね。
※2017年のFund of the Yearにも「ひふみ投信」がベストテン入りしています。≫つみたてNISAの参考に投信ブロガーが選ぶFund of the year 2017結果発表
ひふみ投信の人気の秘密
投資先
基本的に「ひふみ投信」と同じマザーファンドに投資を行う「ひふみプラス」です。
また、同じマザーファンドに投資する商品に、「ひふみ年金」というものがあります。iDeCoで利用できる商品ですけど、もう少し下で解説します。
なので、運用についてはHPでもこのように紹介されています。
3つのひふみは、同じマザーファンドを通じて運用を行うため、投資方針や投資銘柄は全く同じです。
引用:ひふみプラス3つのひふみを比較する
ひふみプラスの販売会社
元のひふみ投信が直接販売形式の投信でしたが、それを各社で販売できるようにしたのがひふみプラスです。
ひふみプラスを取り扱っている金融機関はこちらから参照してください≫販売会社一覧
銀行では30行、証券会社では24社、その他としまして2社の信用金庫で取り扱われています。
中でもネット証券ではSBI証券や松井証券、楽天証券、マネックス証券と網羅されていますし、銀行ではイオン銀行やジャパンネット銀行、ソニー銀行といったネット銀行などでも販売されています。
直近3期のコスト比較
購入手数料・・・上限3.24%として各販売証券会社に任されてますけど、SBI証券では無料(ノーロード)です。
信託報酬・・・500億まで0.98%、1000億まで0.88%、1000億を超える0.78%
解約・・・信託財産留保額はありません。
インデックスファンドに比べると高めの信託報酬が設定されてます。
項目 | 4期 | 5期 | 6期 |
---|---|---|---|
信託報酬 | 1.058% | 1.058% | 1.064% |
売買委託手数料 | 0.342% | 0.307% | 0.292% |
その他の費用 | 0.003% | 0.001% | 0.001% |
合計 | 1.403% | 1.366% | 1.357% |
直近6期は、2016年10月1日から2017年10月2日となっています。
ひふみプラスの人気を裏付ける運用成績
目論見書見てて思わず吹き出したんですけど、ここ5年の成績です。
どのインデックスよりも優れた数字ですね。
確かにここ5年って日本の株価は堅調だったから当たり前といえば当たり前かもしれませんけど、「ひふみプラス」のとなりのグラフが日本株のインデックスですから、かなり優秀ですよね。
こちらは基準価額の推移になります。
※2018年2月末時点で41,857円となっています。
グラフ下のピンクの山がマザーファンドである「ひふみ投信」の現金の比率になるんですけど、これを見ると徐々に現金の比率を下げてきている事が分かります。
TOPIXと比較してもかなり堅調ですが、さすがにダウ暴落とツイッターでも騒がれた2月が下げましたね。
投資は積立を含めて暴落時こそ継続しなければリターンは期待できませんから、ぜひ頑張ってほしいと思います。
ひふみプラスの組み入れ銘柄
「ひふみプラス」の目論見書にある組み入れ比率を見てみますが、大変興味深いです。
一般的に考えると、上位にはNTTとかトヨタ自動車、三菱UFJFGとか来そうなもんですけど、一つも入ってませんね。
というのもマザーファンドにあたる「ひふみ投信」自体が、「どのような投資環境でも独自要因で成長を遂げる企業を発掘する」というスタンスですから、このような結果になるんでしょうね。
※画像は交付目論見書(PDF),レオスキャピタルワークスより引用させていただきました。
個人の投資の判断にもなる?
個人投資家が多くの銘柄から成長株を見つけるのは大変至難の業ですが、これだけの実績と評判の「ひふみ投信」を信用して、組み入れ銘柄の株を参考に買ってみるというのも面白いかもしれませんね。
投信ブロガーが選ぶFund of the year 2017での評価
やはり上のほうでもご紹介したように、運用実績対する評価が多いです。
TOPIXよりも低リスクでハイリターンというコメントには思わずうなずかされます。
一方で純資産が増え続けるなかで今のパフォーマンスを維持できるか?という心配の声もありました。
ひふみ年金という存在
ひふみ投信にはiDeCo専用のひふみ年金というものが存在します。
利用できる金融機関は現在のところ5社のみと非常に少ないのですが、ネット証券では唯一SBI証券で利用できます。
ひふみのありがとうキャラバン
※2018年3月22日追記
2008年10月にスタートしたひふみ投信は、今年で10年の節目を迎えます。
最近ご興味をお持ちいただいたお客様をはじめ、わたしたちと共にあゆんでいただいている全国のお客様に、直接「ありがとう」の気持ちをお伝えしたいと考え、全国47都道府県で「全国ありがとうキャラバン」と題したセミナーを開催いたします。
このセミナーは、テレビや雑誌などでわたしたちを知ってくださり、これまで一度もお会いしたことのないお客様、レオス・キャピタルワークスのセミナーを受講されたことのない方へ向けて、わたしたちの活動や考え方、ひふみ投信の投資視点などについてお話しし、あらためて投資のたのしさ、おもしろさをお伝えできるような内容で開催します。また、資産形成を支援する、つみたて投資の重要性やつみたてNISAについてもお話しいたします。
なお、今回のキャラバンでは運用について精緻なお話はいたしません。運用状況や今後の経済・株式相場などの見通しに関する話題については、運用責任者がご説明を行なうひふみアカデミーをご覧ください。
わたしたちも、日頃お客様に接することがない部署のスタッフも含めて、全員必ず日本中のどこかにお邪魔します。
みなさまにお目にかかれるのを楽しみにいたしております。
こういった姿勢はより一層コアなファン層を増やしそうですよね。
日程については上記の引用元リンクをご覧ください。
まとめ
リーマンショックの起きた翌月にあたる2008年10月に運用販売が開始された「ひふみ投信」。
他のインデックス投信と比べると割高な信託報酬を設定されてる商品ですが、これまでの運用成績を見る限りではそれに見合った以上の成績を出してる気がします。
ただ、この先日銀のETFの買い入れを縮小とかっていう話になった時、今までみたいに順調に推移するか?というとちょっと疑問もあります。
正直これはこれで面白い投資商品とは思いますけど、今回の私が選ぼうとしている趣旨のものとはちょっとずれてるかな?と思ってます。
※元本を割り込んだ場合誰も補てんはしてくれません。投資の最終判断は自己責任にてお願いします。

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コメント
こんにちは。ひふみ投信はここまでは抜群の成績を残してますね。ここまでは。
問題はここからですよねー。
大賞を受賞したり、TVでとりあげられたりで注目度が一気にアップ、大量の新規資金が流れ込み、資金規模が急拡大。
今までと同じような運用は相当難しくなる可能性が高い・・・ってのが気になります。
特にひふみのような中小型株メインの投信だと。
私は正直、今わざわざひふみを買おうとは思わないです。
koma22さんこんにちは
2本目、3本目がひふみプラスという選択はありかもですけど、これ一本というのもちょっと心配な気がしますね。