iDeCoを始めようとした時に、手続きなどを簡単にはじめようと思った時にはやっぱりネット証券という選択肢は外せない気がしますよね
それでも、つみたてNISAと違いiDeCoの場合は金融機関によって取扱商品が変わってきますので、じゃあどこがいいの?となるわけです。
という事で、iDeCoを始めようと思う人向けに少しでも参考になればと整理してみたいと思います。
こちらの記事ではネット証券ではないiDeCo取扱のあるイオン銀行です。
iDeCo手数料の比較
なにはともあれ、一番比較しやすいのはやはり手数料といった数字ではないでしょうか。
iDeCoには掛金を拠出する時には3種類、しない時には2種類の手数料が発生します。
掛金を拠出というと凄くわかりにくいので、用語アレルギーのある人なんかは拒絶反応を起こしそうですけど、要は投資を行った月という意味でとらえてもらって良いです。
国民年金基金連合会 | 103円 |
---|---|
信託銀行 | 64円 |
運営管理会社 | 0円 |
この手数料の中に、運営管理会社、すなわち金融機関の手数料というものが発生するのですが、これは各社とも手数料無料となっています。
また、掛金を拠出しない時には国民年金基金連合会への103円は不要です。
ネット証券のiDeCo取扱商品
さて、取扱商品の比較です。
以前から「60歳まで資金が拘束されるiDeCoだけに、信託報酬の安さというのは最重視したい」と主張していますので、各ジャンルごとに各社の最安値のファンドを比較してみたいと思います。
国内株式
名称 | 信託報酬 | |
---|---|---|
SBI証券 | 三井住友DCつみたてNISA日本株インデックスファンド | 0.1728% |
楽天証券 | 三井住友DCつみたてNISA日本株インデックスファンド | 0.1728% |
マネックス証券 | DIAMDC国内株式インデックスファンド | 0.1674% |
松井証券 | DIAMDC国内株式インデックスファンド | 0.1674% |
このほか、SBI証券、マネックス証券、松井証券ではひふみ年金≫ ひふみ年金(レオスキャピタルワークス公式)を取り扱っていますし、マネックス証券ではSBI中小型割安成長株ファンド・ジェイリバイブの取り扱いがあります。
国内債券
名称 | 信託報酬 | |
---|---|---|
SBI証券 | 三菱UFJ国内債券インデックスファンド | 0.1296% |
楽天証券 | たわらノーロード国内債券 | 0.1512% |
マネックス証券 | 三菱UFJ国内債券インデックスファンド | 0.1296% |
松井証券 | 三菱UFJ国内債券インデックスファンド | 0.1296% |
国内債券に関してはリスクが小さい半面、リターンも小さいので、とにかく信託報酬の安いものを選択したいものです。
▽興味深い値動きをしてます
国内リート
名称 | 信託報酬 | |
---|---|---|
SBI証券 | DCニッセイJ-REITインデックスファンドA | 0.27% |
楽天証券 | 三井住友DC日本リートインデックスファンド | 0.2808% |
マネックス証券 | DCニッセイJ-REITインデックスファンドA | 0.27% |
松井証券 | たわらノーロード国内リート | 0.27% |
海外株式
名称 | 信託報酬 | |
---|---|---|
SBI証券 | DCニッセイ外国株式インデックス | 0.20412% |
楽天証券 | 楽天全米株式インデックスファンド | 0.1696% |
マネックス証券 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.11826% |
松井証券 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.11826% |
楽天証券の特筆するのは、バンガードVTiに直接投資を行う楽天全米株式インデックスファンドです。
ただ、こちらはファンドの名称そのままに、アメリカ株式が対象ですから、もっと広く投資をと思うと「たわらノーロード先進国株式」0.216%となります。
残りの3社は共に、MSCIコクサイインデックスをベンチマークとする先進国株式への投資となります。
MSCIのベンチマークについてはこちらでも紹介しています。

SBI証券で選択できる、DCニッセイ外国株式インデックスの信託報酬が高いとも思いませんけど、一覧にして表にしてしまうとeMAXIS Slimが安さが凄いですね。
このほか楽天証券では、「楽天全世界株式インデックスファンド」0.2396%が選択できます。
楽天証券の2本は、ファンド オブ ザ イヤー2017で、トップ3のうち1位と3位を受賞した商品です。
≫ 楽天・全世界株式インデックス ・ファンドと全米株式インデックス ・ファンドの混同に注意!
≫ つみたてNISAの参考に投信ブロガーが選ぶFund of the year 2017結果発表
国際債券
名称 | 信託報酬 | |
---|---|---|
SBI証券 | 三井住友DC外国債券インデックスファンド | 0.2268% |
楽天証券 | たわらノーロード先進国債券 | 0.1836% |
マネックス証券 | eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 0.1836% |
松井証券 | eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 0.1836% |
海外リート
名称 | 信託報酬 | |
---|---|---|
SBI証券 | 三井住友DC外国リートインデックス | 0.3024% |
楽天証券 | 三井住友DC外国リートインデックス | 0.3024% |
マネックス証券 | 三井住友DC外国リートインデックス | 0.3024% |
松井証券 | たわらノーロード先進国リート | 0.2916% |
コモディティ
名称 | 信託報酬 | |
---|---|---|
SBI証券 | 三菱UFJーファインゴールド | 0.972% |
楽天証券 | ステートストリートゴールドファンド | 0.8860% |
マネックス証券 | ゴールドファンド(為替ヘッジあり) | 0.3996% |
松井証券 | ゴールドファンド(為替ヘッジなし) | 0.3996% |
マネックス証券と松井証券で取り扱うファンドはともに日興アセットマネジメントによるファンドですが、為替ヘッジのありなしによる違いがあります。
私自身はコモディティからは撤退したため、コモディティというものに関心が持てないです。
≫ SBI銀行と楽天証券の純金積立をやめて、すべて売却しました
≫ 原油ETFでもう懲りた。コモディティ投資には手を出さない
バランスファンド
名称 | 信託報酬 | |
---|---|---|
SBI証券 | 日興DCインデックスバランス(株20) | 0.1826% |
楽天証券 | 楽天インデックスバランス | 0.2078% |
マネックス証券 | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.1728% |
松井証券 | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.1728% |
SBI証券のバランスファンドはターゲットイヤー型のバランスファンドがラインナップされていて、信託報酬最安値となるこちらの商品は国内国外の株式に20%債券に80%といった割合で投資を行います。
楽天証券の楽天インデックスバランスも株式15%、債券85%となっており、比較的リスクの少ない商品となりそうですね。
ここでもeMAXIS Slimの信託報酬の安さが際立ちます。
≫ バランスファンドは本当におすすめ?eMAXIS先進国株式と8資産均等型を比較してみた
カブドットコム証券はiDeCoに参入するのか?
ここまでご覧いただいたら、「あれ?カブドットコム証券は?」と思われるかもしれませんが、カブドットコム証券は現在参入していません。
また、参入する時が来た時にはのぞいてみたいと思いますが、カブドットコム証券自体MUFG(三菱UFJフィナンシャルグループ)ですから、取扱商品のラインナップがeMAXIS Slimとかで固めてくるかもですね。
まとめ
こうしてみると各社とも抑えるところは抑えた商品を取り扱ってはいることが分かりますね。
iDeCoの金融機関の変更に手数料が掛ったり、手続きの期間が必要になったりします。
ただ逆にいえば、時間とお金を掛ければ金融機関自体は変更できるわけですし、あれこれ悩んで時間ばかりが過ぎるぐらいなら、今一番良いと思える金融機関を選んでまずは始めてほしいと思います。
≫ SBI証券のiDeCoではおすすめのひふみ年金が利用できる
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