投資をしようとした時に、株式や債券といったもののほかに、コモディティというものがあります。
一般的に原油や金、穀物といったものを扱ったジャンルなのですが、SMBC日興証券ではこのように解説されています。
コモディティ(Commodity)とは、一般に、“商品”のことを指す言葉で、コモディティ投資とは、商品先物市場で取引されている原油やガソリンなどのエネルギー、金やプラチナなどの貴金属、トウモロコシや大豆などの穀物といったようなコモディティ(商品)に投資することをいいます。投資の仕方には、直接的に商品や商品先物の市場で運用される商品ファンドが以前からありましたが、近年では、商品指数に償還価額が連動する債券などに投資する投資信託など、利用方法の選択肢が増えてきています。商品市況と債券や株式等の金融資産の市況はあまり連動性がないとの見方からリスク分散効果があるとの考え方もあります。
引用:SMBC日興証券
いろいろと習うより慣れようと色々手を出してみた結果のことなのですが、私の体験談を書いてみたいと思います。
コモディティの取引の方法
これらの商品は投資信託や、ETFといった方法で投資をすることができます。
ETF
SBI証券のETFで検索していくと、金や原油を含めて30銘柄ほど出てきます。
その一部をご紹介します。
1699 | 原油インデックス連動型上場投信 |
1699 | 白金 |
1618 | エネルギー |
1623 | 鉄鋼 非鉄 |
1688 | ETFS穀物上場投資信託 |
1540 | 純金上場信託 |
1540の純金上場信託は愛称を「金の果実」と呼ばれ、田中貴金属工業で買付するか、ETFで買付するかといった時にもよく比較される有名なETFですね。
先物取引・CFD
FXをしてた頃に、CFDの口座も持ってたことがあります。
なんだか早々に取引が出来なくなってすぐに辞めたのであまり覚えてないんですけど、円安になると株価が上がり、円高になると株価が下がるという特性を利用して、何度か取引した覚えがあります。
また、現在は楽天証券に吸収合併されましたけど、以前、ドットコモディティという口座を開設してたことがあります。
いずれも取引画面とかすっごく煩わしくて、何度か取引して口座解約しました。
コモディティのETFっていくらから投資できるの?
ETFって意外と高いイメージなのですが、案外安く購入できるものもあります。
1689 ETFS 天然ガス上場投信
天然ガスというものがどんなものかというのは何となくイメージつくかと思います。
こちらは2018年5月18日時点で3円。
売買単位は100口です。
なので、最低300円から購入することができます。
1699 原油インデックス連動型上場投信
こちらは466円ですが、売買単位は10口ですので、4,660円で購入できます。
実は私が買っていたのはこのETFでした。
何年か前にガソリン価格が高騰し、毎週のごとく価格が上がった時期があったことを覚えてる方は多いと思います。
その高騰が落ち着き始めて、どういうタイミングだったか忘れましたけど買ったことが最初です。
その後は下がる一方でナンピンして買い進め、含み損のまま2年以上経過しました。
原油を取り巻く環境
シェールガス
長らく下落していた一つの要因として、アメリカで発掘が進んでいるシェールガスの影響もあったように思います。
今後シェールガスがどういった形で我々の生活に影響を及ぼすのか、実はすでにその恩恵を受けているのかすらも分かりませんが、いずれにしてもエネルギー源として原油だけに依存するということもなくなるのかもしれません。
ガソリン車の縮小
原油と言って真っ先に連想するのはガソリンではないでしょうか。
以前に比べ燃費の良い車が圧倒的に増えましたし、ハイブリッド車のように電気とガソリンで走る車を路上で見ない日はありません。
また、いずれヨーロッパではガソリンのみで走る車の販売をやめるといった方針が打ち出されていることをご存じの方も多いでしょう。
原油の価値はなくならない
ガソリンへの依存が減るかと思いきや、もちろん石油から作られる日用品や衣料品などもあります。
火力発電などのエネルギー源にもなりますから、当然に原油の価値が無くなることは考えられないです。
コモディティ投資の難しさ
コモディティ商品の良いところは、冒頭のSMBC日興証券の引用文にもありますように、分散という事が目的です。
現在ガソリンが値上がりしているので家計的には負担ですが、そのおかげで私の原油ETFはようやく含み損を解消できました。
値動きが読めない
株式などの金融資産と連動がないという事は、どういう動きになるか見当がつかないということにもつながります。
株式なら値動きが読めるのか?というツッコミはご遠慮いただくとして、比較的情報量の多い株式とはまた違った要因で値動きがあります。
例えばシェールガスの増産や産油国の不調和などと言ったら原油は下がってみたり、猛暑続きで収穫量が減ったとなると穀物は上がるかもしれません。
あくまで資産の一部として、投資資金のさらに余剰資金の中で購入できる方ならよいとは思いますが。
金利や配当がつかない
所詮は商品ですから、金利が付いたり、配当がもらえたりすることはありません。
さらにETFの場合は信託報酬も掛ってきます。
長期に保有するにあたって、含み損になれば資金だけが拘束されてしまい、何も生まないのです。
純金積立を解約したのもこれが要因です。
≫ SBI銀行と楽天証券の純金積立をやめて、すべて売却しました
まとめ
将来的なことを考えると穀物は上がると思ってます。
ですが投資をしている今の自分に「コモディティでないといけないか?」と考えた時、自分にはあえてそれを選ぶ理由が見つからないのです。
生活費へのヘッジを目的としてこういった商品に手を出せるようになると、また今とは違った面白さや良さが分かるとは思うんですけどね。
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