つみたてNISAの受付が始まってまして、どこかしこでつみたてNISAの話題を目にする機会が増えました。
先日もつみたてNISAの認知度が2割程度なんてニュースも出てましたけど、そもそも投資というものに興味がある割合が低いんだからそんなもんって気もしますね。
最近、投資信託のネタが続いたこともあり、個人的にも興味がでてきたのでつみたてNISAでおすすめ出来そうな商品を勝手に選んでみました。
最近はネット証券で100円投信も始りました。
少額でもいいのではじめてみるというのは先々大きく変化しますから是非ご検討いただきたいと思います。≫少額投資のブログを書いているわけ
(なお選んだ商品には根拠はなく、あくまで個人の趣味の一環として独断と偏見で選んでますので、投資への判断は自己責任において行ってください)
つみたてNISAのおすすめ商品に選択する基準
対象商品
もちろん、金融庁から発表されてる商品の中から選択しました。一覧はこちらをご覧ください≫金融庁(pdf)
おすすめに選んだ基準
根本的にそれぞれのジャンルで信託報酬が安いものや純資産の大きいものを優先に選んでみました。
純資産で選ぶとどうしても、設定されて時間が経ったものの方が有利にはなりますので、単純に純資産で選べるものではないのですが、あとは目論見書を見た時の雰囲気と直感で選んでます。
信託報酬
信託報酬はファンドが儲かろうが、損しようが掛る費用です。
○○ショックがあったり、○○バブルがあったりしますけど、長いスパンで年平均3%(仮定)の運用益と考えた時、1%の経費が掛るのか0.3%でいいのかというと、この経費は少ない方がいい。というのが一般的な考え方です。
純資産
米国の富豪バフェット氏が運用した1%と、庶民が運用した1%では全く違いますよね。
そういった意味でも純資産がそこそこあるものの方がいいと言われてますけど、大抵の場合マザーファンドがあったりするから、あんまり神経質に気にしなくていいんじゃないの?っていうのが個人的な考えです。
そもそも設定されて間がないのはどうやって純資産延ばすの?って話だし。
日本株式はなじみの深いのでおすすめしやすい商品
日本株式に関してはTOPIX,日経225,JPX400といった指数に連動させる商品があります。
JPX400は2014年から採用された指数で、東証一部にこだわらず財務などのの優れた企業で成り立ってる数値で、ROEや自己資本比率なども審査の対象になってるということですから、JPX400に選ばれてる銘柄に興味が沸きました。
日経225は日本で一番有名な株価を示す数値だと思うのですけど、特定の企業の値動きが指数にも大きく影響しているとも言われますので、ちょっと外したい気持ちになりましたので外してます。
区分 | ファンド名称 | 純資産 | 信託報酬 | |
---|---|---|---|---|
日本株式 | TOPIX | <購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド | 18,566 | 0.17172 |
JPX400 | <購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド | 1,208 | 0.2106 | |
SMT JPX日経インデックス400・オープン | 7,312 | 0.3996 |
単位:純資産は2018年8月、単位は百万、信託報酬は%
ニッセイは信託報酬も安いことからどのファンドも評判がいいです。
つみたてNISAに海外株式は大本命か?
主にはMSCI ACWI(日本を除く)に連動させるもの多いですね。ACWI自体が下記の図で構成されてますから、実線で囲まれたエマジージング(新興国)も含まれます。
グラフに関してはこちらも参照して下さい
≫野村つみたて外国株投信と楽天・全世界インデックス・ファンドを調べてみました
※コクサイ:先進国、エマージング:新興国
区分 | ファンド名称 | 純資産 | 信託報酬 | |
---|---|---|---|---|
海外株式 | ACWI | 野村つみたて外国株投信 | 3,170 | 0.2052 |
GAI | 楽天全世界株式インデックスファンド | 11,817 | 0.2296 | |
コクサイインデックス | ||||
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | 96,639 | 0.11772 |
単位:純資産は2018年8月、純資産の単位は百万、信託報酬は%
とりあえず分散性を求めるなら楽天全世界株式インデックスファンドか野村つみたて外国株投信が比較的おすすめ。≫野村つみたて外国株投信を毎日積立設定の2本目に設定しました
両者の分散性では楽天全世界、EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)インデックスの方が高いのですが、先進国株式だけでいいと思われる方はコクサイインデックスをおすすめします。
たわらノーロード先進国は純資産も順調に増やしていますが、ニッセイは度重なる信託報酬の引き下げで、たわらノーロード先進国の信託報酬の半分近くまで下がりましたので、ここではニッセイ外国株式インデックスファンドをおすすめします。
ニッセイ外国株式インデックスファンドは、投信ブロガーが選ぶ年間ランキングに3年連続で1位を受賞するという人気の投資信託です。
メインは全世界株式投信が本命?
2018年1月28日追記
2017年10月から全米株式を積立てて感じたことは、まず1本は全世界の株式(上記の表上から3本)を1本持っておくと、後々追加していくのに選択の自由度が増すように感じます。
というのも全世界株式にせよ、先進国にせよ、半数以上は米国株が占めてしまうのです。
それならば2本目以降にバランスを持ってくれば手軽に株式のウエイトを増やした自分なりの積立てが出来るかなぁと感じます。
EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式インデックス
2018年3月18日追記
EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式インデックスはつみたてNISAの対象商品にラインナップされました。
ですけど、取扱金融機関が少なく、販路の関係とか考えると後々純資産を増やしていけるのか?と考えた時に楽天全世界株式インデックスよりは現時点では劣ると感じています。
また仕組みが複雑であることから、私個人の意見としまして、おすすめから外しました。
≫EXE-iつみたてシリーズと楽天バンガードファンドの魅力って?
私も積立中の全米株式
こちらは楽天全世界株式インデックスファンドが個人的に一押しですけど、iFree S&P500インデックスも信託報酬を抑えた商品でいいなぁと思います。
区分 | ファンド名称 | 純資産 | 信託報酬 | |
---|---|---|---|---|
全米株式 | iFree S&P500インデックス | 5,517 | 0.243 | |
楽天全米株式インデックスファンド | 18,039 | 0.1696 |
単位:純資産は2018年8月、純資産の単位は百万、信託報酬は%
楽天の商品に関しては下記を参照してください。
≫楽天・全世界株式インデックス ・ファンドと全米株式インデックス ・ファンドの混同に注意!
▽2017年10月から積立を始めました
≫楽天全米株式インデックスファンドの毎日積立をSBI証券で設定完了
つみたてNISAとしてはおすすめ出来ない新興国株式
新興国の投資信託も見てたんですけど、比較的信託報酬も高めですし、今後は新興国が世界の株式を引っ張るという確信があるのでなければ、上の海外株式にも新興国は含まれてますし、下のバランスなんかにも含まれてるんで、そちらでいいんじゃないかなぁって思います。
だから、選びませんでした。
もちろん、多くのファンドを保有した中でポートフォリオの一つのして選択するのであれば別問題です。
つみたてNISAには一番のおすすめバランスファンド
バランスファンドも結構色々あるんですね。
2指数では国内の株式とリート
4指数になると国内外の株式、債券
5指数になると外国株式、債券、REATに加え、新興国の株式、債券
6指数では国内、海外、新興国の株と債券
7指数では国内外の株・債券・REATに加え新興国の株式
8指数で7指数に新興国の債券を足したもの
割合やそれぞれで入れ替わったものもあるかもしれませんけど、大別するとこういった感じ。
まあそれぞれ面白みはあるものの、バランスファンドを選ぶなら分散が目的なんでしょうから、6~8指数あたりから考えればどうでしょうか?ということで、8指数から二つを選んでみました。
区分 | ファンド名称 | 純資産 | 信託報酬 | |
---|---|---|---|---|
バランス | eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) | 14,622 | 0.17172 | |
単位:純資産は2018年8月、純資産の単位は百万、信託報酬は%
ネット証券専売にはなりますが、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)が信託報酬も安くおすすめします。
ここには入れてませんけど、三井住友・DC年金バランスも面白いと思ってて、その人の思いによって株式比率を30・50・70で割り振ってます。その中でも日本株は多めに設定されてます。
いい悪いは別にして、こういう投資する世代や好みによって配分が変えられてるのって面白いなって思います。ターゲットイヤーだ、マイマネージャーだ、最適化バランスだとか結構入ってますね。
バランスファンドおすすめの記事
つみたてNISAでどれか一つだけとするなら、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)ですらバランスファンドなんだから、あえて選択するとバランスファンドが無難なんかもですね。≫GPIFのポートフォリオをつみたてNISAのバランスファンドからおすすめを選んでみる
バランスファンドでももっと株式比率を高めたいという方にはこんな商品はいかがでしょうか。
≫たわらノーロードバランス(積極型)はリスクを取りたい人にはおすすめのバランスファンド
※バランスファンドに関して気になることを記事にしてみました。
≫eMAXISバランスの8資産均等型と波乗り型を比較
≫バランス型は本当にいいの?eMAXIS先進国株式と8資産均等型を比較してみた
つみたてNISAとアクティブファンド
ここまでインデックス投信を挙げてきましたけど、つみたてNISAの中には人気のひふみプラスをはじめアクティブ投信がいくらか入ってます。
あえてこのアクティブファンドから選ばなかったのは、信託報酬の率が元本に与える効果を考えての事です。
また、先日の記事にもありましたように、表面上に出てくる信託報酬に加えその他の費用というものが意外と大きい事を初めて知り、あえてここでは挙げませんでした。
ひいきにされている方には申し訳ありません。
≫つみたてNISAでも人気が予想されるひふみプラスの記事です
つみたてNISAにも人気の楽天バンガードファンド
こういうジャンルはないのですが、最近とても注目されている投資信託で人気なのがアメリカバンガード社の日本版、ネットでは楽天バンガードファンドと括られる商品です。
バンガードファンドの先駆けとなる全米株式インデックスファンド、全世界株式インデックスファンドが、投信ブロガーが選ぶFund of the year 2017がトップ3に両方ランクインしました。≫つみたてNISAの参考に投信ブロガーが選ぶFund of the year 2017結果発表
増える楽天バンガードファンド
途中紹介しました全米株式(VTI)、全世界株式(VT)のほか、新興国株式(VWO)、米国高配当株式(VYM)が続けて登場しました。
(きっと慣れないとVTI,VT,VWO,VYMでどれがどれか混乱するところですが、この記事内では複数ある程度で認識してください。)
現時点でつみたてNISAに新興国株式(VWO)、米国高配当株式(VYM)は含まれていませんが少し触れておきたいと思います。
多くの資金を投資に充てられるのであれば別ですが、私的には冷めた目で見てまして、この中で唯一選べと言われればVTI、VTでよいと考えています。
新興国株式(VWO)をはずす理由は上記でも書いたとおりです。
あえて新興国を選ぶ必要はないと考えますし、米国高配当株式(VYM)は全米株式に含まれると考えるからです。
もちろん、「野村つみたて外国株投信+米国高配当株式(VYM)」などという組み合わせはありだと思いますが。
多重課税への懸念
表面上の信託報酬が安くても後々掛るその他の費用を考えた時、全世界株式インデックスは0.4%くらいになるのではないかという推測が飛び交っています。
こちらでも、全世界株式インデックスについて触れています。≫野村つみたて外国株投信を毎日積立に設定した理由とその他の設定
いずれこういったその他の費用に関する情報も出てくることでしょう。
まとめ
ファンドの名称など非常に似通ってたりするし難解なものばかりです。
今回初めていろんな投資信託の中から選ぶという作業をしてみましたけど、同じ分野のものでも信託報酬が違ったりしますし、本当につみたてNISAを普及させていこうと思った時に、経験のない人がこの中から「投資信託を選ぶ」ということはとても難しいことだと思いました。
ブログを通して私なりに調べた結果、私はこちらの商品で積立を始めています。私の判断基準も書いてますので、ぜひ読んでみてください。
≫つもり貯金で行う毎日積立は楽天全米株式インデックスファンドで検討中
つみたてNISAの対象商品は今後も増える可能性が高いですけど、増えれば増えるほど取捨選択が難しくなる訳ですから、いっそ日本株式に関しては年金積立管理運用独立法人(GPIF)にでも投資させた方が面白そうだなぁと思ってみたりしました。
≫GPIFのポートフォリオをつみたてNISAのバランスファンドからおすすめを選んでみる
また、投信ブロガーが選ぶFund of the yearというものが例年開催されています。
投資信託についてブログを書いてる人たちが選ぶ投資信託がランク付けされるというものですが、すでに10年以上開催されているもので、10年の節目となった2016年には金融庁の人がコメントを出すなど、それなりに注目されています。
過去にはつみたてNISAに対応した投資信託も選ばれていますので、よろしければこちらの記事を参照してください
≫投信ブロガーが選ぶFund of the year 2017
多くの投資信託が出てきましたが、こちらでは見やすく一覧にしていますので是非ご覧ください
ありがとうございました
▽文中リンクの参考記事です





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