株主優待ってみんな好きですよね?
私も大好きです。あの会社からお中元、お歳暮を貰うみたいで嬉しいですよね。
さて、そんな株主優待ですけど、巷では「現物の株を買い、同時に信用売りを仕掛けて優待を手にする」というクロス取引が行われています。
私も以前イオンの株で始めて挑戦してみましたけど、確かにお得です。
でも欠点が、長期保有者への優遇措置を取った会社の優待条件には合致させることが出来ないのです。
そこで、クロス取引でも長期株主優待を手にする方法を書いてみたいと思います。
長期保有株主への優遇条件
これから紹介する方法では使えない場合もあるかもしれませんから、まず欲しい株主優待の優遇条件を確認してください。
例として、私が優待目的で買い始めたとたんに長期優遇措置が導入されたCIJについてご紹介したいと思います。
上の写真のグラフの下の方には「保有株式数は、毎年12月31日(基準日)時点の当社株主名簿に記載された当社株式数により確定いたします。」とあります。
また、写真は切れていますが、長期保有者の条件としては「株主番号が継続して同一の株主様」と記載されています。
端株を使って株主番号を変えずに長期保有株主優待を貰う
クロス優待の場合には売買のたびに株主番号が変わる
一般的に優待タダ取りを目的に株主優待を狙った場合には、下記のように株主番号が変わります。
なので、CIJのケースで言うと「株主番号が継続して同一の株主」に該当しないというわけです。
端株を保有して株主番号を変えない
株主番号は1人に1つしか番号が付されません。
なので、端株を保有しておくことで株主番号を持ち続けることが出来き、長期保有者として株主優待を受け取ることが可能です。
複数の証券会社で保有しても株主番号は変わらないことを利用する
株主番号は証券会社が別でも基本的に番号が変わることはありません。
クロス取引を楽天証券などの端株取引のできない口座で行っている人は端株を保有してみてはいかがでしょうか。
端株で長期保有優待を受け取るために注意すること
まず大前提として、この方法を使うと必ずしも長期保有の優待を受け取れるとは限りません。
該当の日には保有し続ける必要がある
最初の基準日には、1年未満と判断されて優待は貰えず、2年目の基準日にて始めて優待が貰えます。
ところが3年目の基準日には条件を満たさず貰えません。
同じく4年目も1年未満と判断されるため貰うことが出来ません。
複数の基準日を設定してくるかもしれない
CIJは現在年1回のチェックだけですが、年に複数回チェックが入るようになると、その都度クロス取引を行って保有数を維持する必要が出てきます。
例えば、モノタロウは年4回のチェックが入ります。
公表してない複数の基準日を設定している会社があるかもしれない
モノタロウの場合には年4回と一応表向きには公表されています。
ですが、他の企業などでは既に複数回の基準日を非公開で設定している企業がないとは言えず、必ずしももらえるとも限りません。
端株を使った長期株主優待はこんな人におすすめ
あくまで優待目的ならこの方法でもいいんですけど、クロス取引をすると配当金の支払い義務が発生するために、将来的なインカムゲインとしては期待できません。
でもやっぱり優待って魅力的なものがありますし、欲しい銘柄もあるのが事実です。
保有する銘柄を手放したい
株主のなかには、「買った時には期待したんだけど、思いのほか業績もよくないし手放したい」といったケースや「子供の進学などで現金が必要だから一旦株を手放したい」といったがあるかと思います。
でも優待が魅力で手放せない場合などは端株を買った後に売却し、今後クロス取引で優待を受けるという方法があります。
将来株価が下がったら保有したい銘柄
「今の株価で保有するにはちょっと不満」といったケースや、「資金的に1つの銘柄にそれだけのお金を割けない」といった場合もあると思います。
そんな時には端株を使って優待を受け取りつつ、将来株価が自分の満足する水準になった時に現物を買って保有する。という方法にも使えます。
まあ、その後株価が回復する、優待が維持されるというのはまた別問題ですやけどな
まとめ
今回は端株を使って長期保有株主優待を受け取る方法というものをご紹介しました。
各社とも株主優待の条件は異なりますし、優待制度の変更などもありますから、将来的にも使える方法ではないかもしれません。
いずれにしてもこういった裏技的な方法はダークな部分もありますから、もらえたらラッキーくらいな感じで利用するのがおすすめですね。
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