端株投資をはじめて何年たったことでしょう。
ここまで長い道のりでしたが、徐々に単元株化出来てきた銘柄も増えてきました。
どうしても資金が少ないうちというのは投資信託などに頼りがちですけど、インデックス投資などをしていると分配金が出ません。
やはり投資をするうえで、投資をしたものからの何かしらのリターンを感じること、つまり配当金がもらえる株式投資というものはとても励みになるのです。
それらを含めて端株投資のメリットを書いてみたいと思います。
端株投資のメリットについてはこちらも参照してください
端株(単元未満株)からの配当金
株式の配当金の計算方法は「1株当たりの配当×保有株数」となります。
端株というものであっても配当が受け取れますし、その1株あたりの配当金というものは単元株主であっても、端株の株主であっても同じです。

ですが、銘柄が増えれば思ったよりまとまった額になります。
▽2018年下期の配当はこのようになっています

端株投資の最大の魅力は配当金で再投資できること
端株投資でも1株当たりの配当は、単元株主と同じ額が貰えるとご説明しましたが、ここに面白いシミュレーションをされた方のツイートをご紹介します。
ちょっと計算してみた
— れいたろ@長期積立サラリーマン投資家 (@D0tGJwWjNiQDwF4) August 9, 2019
JTに100万一括投資
配当再投資のみ入金なし
株価2,300円で固定
配当半年ごと77円固定
税金20%
これで10年間投資するとリターンはこうなる
端株あり⇒約170万
単元のみ⇒約160万
個人的には少なくない差だと感じるけどどうでしょう?? https://t.co/nRYZbuMXbp
せっかく興味深いツイートを見つけたので、シミュレーションしてみました。
配当金の再投資シミュレーション
端株投資のツイート主と同じ条件で、100万円を株価2300円のJT株式に集中投資したと仮定します。
すると単元株投資だと400株しか買えないのに対し、端株投資ですと434株購入できます。(投資できない残金は下記のイラストのように単元株だと8万円、端株投資だと1800円になります)


すでに34株分、配当が多くもらえますね
それぞれの株式を買った手残りは、単元株だと8万円、端株投資だと1800円の残りのお金が発生します。
半期の配当金は1株当たり77円ですので、単元株式だと税引き後24,640円の配当金が、端株投資だと26,734円の配当が受け取れます。

特別復興税は加味しておりませんが、この時点で配当金にはすでに2,000円以上の差が生まれ、配当金だけで11株、当初の投資資金の残りである1,800円を足すと12株の再投資が可能になります。

単元株で買おうものなら、あと7回くらい配当貰わないとね(;^ω^)
この差を繰り返していくと、下のような結果になります。(ともにクリックで開く)
配当金 | 累計配当 | 再投資株数 | 保有株数 | |
---|---|---|---|---|
1回目 | 24,640 | 24,640 | 400 | |
2回目 | 24,640 | 49,280 | ||
3回目 | 24,640 | 73,920 | ||
4回目 | 24,640 | 98,560 | ||
5回目 | 24,640 | 123,200 | ||
6回目 | 24,640 | 147,840 | ||
7回目 | 24,640 | 172,480 | 100株追加 | 500 |
8回目 | 30,800 | 203,280 | ||
9回目 | 30,800 | 234,080 | ||
10回目 | 30,800 | 264,880 | ||
11回目 | 30,800 | 295,680 | ||
12回目 | 30,800 | 326,480 | ||
13回目 | 30,800 | 357,280 | ||
14回目 | 30,800 | 388,080 | 100株追加 | 600 |
15回目 | 36,960 | 425,040 | ||
16回目 | 36,960 | 462,000 | ||
17回目 | 36,960 | 498,960 | ||
18回目 | 36,960 | 535,920 | ||
19回目 | 36,960 | 572,880 | ||
20回目 | 36,960 | 609,840 |
配当金 | 累計配当 | 再投資株数 | 保有株数 | |
---|---|---|---|---|
1回目 | 26,734 | 26,734 | 12 | 446 |
2回目 | 27,473 | 54,207 | 12 | 458 |
3回目 | 28,212 | 82,419 | 12 | 470 |
4回目 | 28,952 | 11,1371 | 13 | 483 |
5回目 | 29,752 | 141,123 | 13 | 496 |
6回目 | 30,553 | 171,676 | 13 | 509 |
7回目 | 31,354 | 203,030 | 14 | 523 |
8回目 | 32,216 | 235,246 | 14 | 537 |
9回目 | 33,079 | 268,325 | 14 | 551 |
10回目 | 33,941 | 302,266 | 15 | 566 |
11回目 | 34,865 | 337,131 | 15 | 581 |
12回目 | 35,789 | 372,920 | 15 | 596 |
13回目 | 36,713 | 409,633 | 16 | 612 |
14回目 | 37,699 | 447,332 | 17 | 629 |
15回目 | 38,746 | 486,078 | 17 | 646 |
16回目 | 39,793 | 525,871 | 17 | 663 |
17回目 | 40,840 | 566,711 | 18 | 681 |
18回目 | 41,949 | 608,660 | 18 | 699 |
19回目 | 43,058 | 651,718 | 19 | 718 |
20回目 | 44,228 | 695,946 | 19 | 737 |

ちょうど10年という単位では保有する株式が137株も差が開くのですね

正直ここまで開くとも思いませんでしたけど、配当金を複利運用すれば雪だるまのように増えていきますからね。
ドルコストと複利運用は投資の基本

私は常々投資には「ドルコスト」と「複利運用」を意識するのは大切な事と考えています。
端株の配当から得たお金というのは、所詮大した額にはなりませんが、それをきっちりと再投資することによって、次の時にはより多くの配当を受け取ることも可能であることが上のシミュレーションよりご理解いただけたと思います。
ですが端株投資には1つだけデメリットが発生します。
それは売買手数料。
端株再投資のデメリットは手数料

以前は端株投資にはSBI証券のS株というシステムを使っていたため、再投資のデメリットとして売買手数料のコストの問題を書いていました。
しかし2019年4月に開業したネオモバイル証券の誕生により、コストというデメリットはなくなりました。
▼端株であっても実質無料で取引できる証券口座が出来ました

ネオモバイル証券なら端株取引手数料が無料で売買
SBI証券での端株の売買はNISA口座を開設していても手数料が掛ります。
ですが2019年4月に開業したネオモバイル証券では、約定代金が月50万までであれば手数料が20円(消費税10%時)という、端株投資にはおすすめの証券会社が立ちあげられました。
詳しくはこちらの記事でご紹介しています。

まとめ
最初は凄く地道ですけど、日々の節約を意識しながら投資というものに向き合うというのは、将来大きなリターンをもたらしてくれるものです。
ケチと言われるようになっては本末転倒ですけど、倹約投資家にはなりたいですね。
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