これまで格安SIMに関していくつか記事を書いてきましたけど、先日初めてこんな相談がきました。
せっかく頂いた質問なので、精いっぱい私が考えることをまとめてみたいと思います。
iPhoneは素晴らしい
私が初めてアップル製の製品を手にしたのはiPodtouchでした。
iPodtouchはmp3プレイヤーでありながら、Wi-Fi環境下であれば通話の出来ないiPhoneという位置づけになりアプリなどを利用していました。
とにかく操作が分かりやすく直感的に分かるという印象もあり、アプリもとても豊富です。
また、動作の面でもとても安定しています。
うちのまな板と化したiPadですら、いつまでも安定して動くあたりはファンが多い理由も理解できます。
多分アプリなんかでも、アンドロイドで出来ないことがあったらムカつくけど、iPhoneで出来なかったらしょうがないと思われる方も多いことでしょう。
ただ、携帯料金だけを考えた時にはやはりiPhoneの端末の価格帯はネックになると考えます。
iPhoneはすでに高いと言わざるを得ない
2018年に発売になったiPhoneXRの価格は8万円を超え、XSの価格は10万円を超えました。
さて、単純にこの価格差を考えた時、あなたならXRとXSのどちらを選択しますか?
2万円くらいの価格差ならXSを選びたいと考える人は多いと思います。
キャリアの分割払いの差では小さいものですし、高い分XRより高性能と考えるからです。(auの簡易シミュレーションでXSとXRの差は約600円)
じゃあ、XR、XSの次に発売される端末は今より安くなるでしょうか?高くなるでしょうか?
多分高くなりますよね。
もちろんカメラ性能やOSやCPUもスペックアップしてくるでしょうけど、処理速度が何%アップしてという比較より、価格は消費者が最も比較しやすいスペックの一つであるからです。
もちろんSEのような廉価版の発売もあると思いますし、今後スマートフォンがどういった形に変わっていくか予想はできませんけど、iPhoneはこの先も価格の高騰は避けられないと私は考えています。
アンドロイドは端末が安価に抑えられる
一方アンドロイドはOSが無料ということもあり、現在であってもiPhoneの半額以下で手に入れることが可能な端末が多くあります。
現在私が使っているZenfon4カスタマイズは当時IIJmioで3万4800円で購入したものですが、現在はなんと19,800円にまで値下がりしています。
≫ Zenfone3と比較したけどZenfone4カスタマイズモデルをIIJmioで買いました
もちろんスペックは当時のままですが、現在使っていても全く問題はなく使ってます。
iPhoneを特別に安く仕入れるルートをお持ちの方がいらっしゃれば別ですけど、通信費を考え格安SIMを利用し続ける上で、この端末が安いというのはとてもメリットが大きいと思っています。
そうかと思えばiPhoneよりも高価な端末も存在しますが、そういった端末のユーザーは趣味のレベルなんじゃないかな?
格安SIMの料金は端末も含めて考えたい
どんなに格安SIMで月々の支払いが安いと言っても、2~3年から3~4年スパンでは端末の買い替えと言ったことも出てくることでしょう。
中にはランニングコストを抑えるために、端末代はパソコンや家電の様な生活コストの一部と考えられる方もいらっしゃると思いますが、私として通信手段のツールの一つであり、端末のコストも含めて通信費として計上したいと思っています。
下の表は、35,000円の端末を左の列の期間で割った1カ月分の端末コストを表した表です。
24か月 | 1,460円 |
36か月 | 970円 |
48か月 | 730円 |
35,000円のスマホを24カ月使えば1ヶ月1500円足らずで保有することができ、通信費の約1,600円(データ通信3G+通話付相当)を加算しても3,100円ということになります。
果たしてこの3,100円と言う携帯料金が高いと思うか安いと思うかはそれぞれだと思います。
実際には思ったより安くないなと思われる方も多いでしょう。
私としては端末は最低でも3年スパン、他には中古の白ロムを手に入れるといった方法も視野に入れています。≫格安SIM歴5年目の私がスマホの端末に支払った値段
また、端末を破損させた場合の保険についてはモバイル保険を利用すると、家族分の端末の他、Wi-Fi接続が出来るゲーム機なども対象になりますので、使い道はいろいろあると思います。

iPhoneを使いたいのであればキャリアに残った方が満足度が高い
私の結論としては、iPhoneをそれなりのスパンで機種変更して利用したいと思われるのであれば、キャリアに残った方が満足度が高いと考えています。
コストか利用満足度か
確かに格安SIMを利用することで、携帯料金は半分程度で済むかもしれません。
でも何より重要なのは、それを使う人の満足度であります。
質問者が「携帯料金を安くしたいからiPhoneを諦めて安いスマホを買う、何よりコスト優先」と思われれば、アンドロイドにして格安SIMを使った方が将来的にも満足度は高いと思います。
一方で「やっぱり私はiPhoneが使いたいよ、アップル最高」というのであれば、そこに発生する料金の差は質問者の満足度のお金です。
MNPでキャリアを移動しつつ割引を受けたり、いろんなセット割を利用して安く利用している人もいらっしゃいます。
大手キャリアのソフトバンクを使ってますが、月額1500円を切ってます(本体一括支払)。通信容量50GB&5分間電話かけ放題がついてこの値段です。格安SIMに変えなくても安く利用することは可能ですね。 pic.twitter.com/IgT78operL
— べーやん@ブロガー&SFC (@beyan1987) 2019年1月9日
格安SIMは絶対にデメリットもある
格安SIMはネットで完結するケースが多いですから、確かに店頭で長い時間待たされることはないです。
でも万一のトラブルの際、対人で相談できるのはやはり格安SIMでは難しいですし、破損した時の対応などにも雲泥の差があると言わざるを得ません。

また、通信が混み合う時間帯では通信速度が遅くなると言った弊害もあることを知っておいてほしいと思います。
料金の差は、店頭でいろんなユーザーの悩みに対応するコストだったり、通信の安定性といったものを保証するコストでもあるのです。
まとめ
最近は事あるごとに、コスパというもので物事を片付けようとする風潮があります。
コスパを追求するのは結構ですが、私としてはやはり自分が満足するものにお金を支払いたいと思います。
安いつもりで実は自分が不自由していたというようなことのないように、自分にとって満足度合いが高いのは、iPhoneなのか携帯料金なのかということは意識して利用すればいいと思います。

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