世界の三大童話の一つ、イソップ童話のアリとキリギリスのお話をご存じでしょうか?
夏に一生懸命働いて食べ物を確保したアリと、遊んで怠けていたキリギリス。
冬になってゆったりと過ごすアリに対して、食べ物もなく死んでしまうキリギリスの話です。
この物語には、助けを求めたキリギリスを見捨てて、死んだキリギリスをアリがエサの一部にするといったような結末など、いくつかあるらしいのですが、今回は一般的なアリが自分の食べ物を差し出して一緒に越冬するといった話で人間界のアリとキリギリスの話をしてみたいと思います。
人間社会におけるアリとキリギリス
このブログは投資とかお金をメインテーマにしていますのでお金に関する話をしますと、若いうちから資産運用をしながら老後を迎えるアリと、好きなことに散財しながら過ごして老後を迎えるキリギリスに分けられるかと思います。
果たして「じぶん年金」を蓄えなかったこのキリギリスは見捨てられてしまうのでしょうか?

将来の日本の財政にもよるでしょうけど、答えはNOに近いことでしょう。
年金や生活保護といった社会の救済制度によって、何かしら生活をすることできるだろうと考えています。
もちろん受給年齢の引き上げや生活保護の受けれる額などの減額は想定しておかなければならないとはいえ、遊んでいながら、さらにほどこしを受けるとは、まさに勝ち組キリギリス・・・
若い間に人生を謳歌したほうがよい気もします。
寿命が長いならそれなりに

童話に本気で突っ込む必要はないのですが、アリの寿命は1年から2年、女王アリだと10年~20年生きると考えられているそうです。
それに対し、キリギリスはわずか2カ月ほどですから、本来なら冬を越えることはできないのです。
それに対し人はどうでしょう。
人生わずか50年と言われた時代ははるか昔となり、いまは100年とも言われています。
平均寿命でも男性81歳、女性は87歳とということからも、老後を過ごす人の方が明らかに多そうです。
社会保障費などがひっ迫している日本の財政で、国に美味い物を腹いっぱい食べさせてもらうというのは少々難しいはずです。
先ほどのアリとキリギリスの話にあてはめると、現役世代のうちに人生を閉じるキリギリスであれば散財もよし、現役を引退して余生も楽しむのであればアリのように貯蓄体質となっておく必要があります。
ただこればかりは天寿の話でもありますし、どうなるか分かりませんよね。
目指すはアリとキリギリスのハイブリッド
某金持ち父さんの本にはあれはムダ、これはムダという書き方がしてあるそうですが、あれは彼が生きた人生においてムダだったと考えているだけであり、その本を読んだ第3者に対してもそれがムダであるか?というのは別次元です。
ただ、その基にある考え方というものは理解できます。
年老いて時間とお金に余裕ができて、はじめて挑戦したことがとても面白かったらどうしますか?
もちろん若いうちには興味を持たなかったことに、年老いてから興味を持ったこともあるでしょうけど、「(興味はあったのに)もっと若いうちから挑戦すればよかった」と思った瞬間が来たとしたら、その人生ってもったいなくないかい?と思うのです。
なので興味のあることには挑戦しつつ、少しでも家計は健全な状態であること、出来ることから資産運用を目指すこと、間違っても借金体質にならないことを心がけています。
お金を使うことと、貯めることという相反するものの両立というのはなかなか中途半端になりがちですけど、使うとこ、節約することを意識しつつ二つを高次元で両立させて生きたいと思います。
≫ 借金体質はなんとかしたいが、一度はまると改善するのはとても難しい


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