SNSでも一時期ほどは聞かなくなったiDeCo。
たしかに拠出分が全額所得控除になることによりつみたてNISAよりも節税メリットが大きいのですが、その税制優遇は将来の年金という性質上、つみたてNISAにはない制約もあります。
そのためメリット以上にデメリットが大きいと感じる人がいるのも確か。
そこで同様の理由でiDeCoを利用しなかった我が家の事情を紹介します。
iDeCoを使わなかった我が家の理由
最低額の拠出となる我が家には手数料が負担に感じた
iDeCoの制度そのものは401Kと呼ばれていた頃から知ってはいたものの、拠出したお金が長期間拘束されるというのは、住宅ローンを抱える身、そして子どもたちの教育資金の準備に自信がなかった私の中で負担でした。
まあ、それでも5,000円からならなんとか…。
とは思っていたものの、iDeCoには下表の手数料がかかるのです。
国民年金基金連合会 | 105円 |
---|---|
信託銀行 | 66円 |
運営管理会社 | 金融機関による |
ネット証券でiDeCoを始めれば運営管理会社の手数料は無料化できるとはいえ、イヤでもかかる171円は、毎月5,000円(最低額)であっても23,000円(満額)であっても固定でした。
そうしたときにこの手数料の割合は5,000円のときに3.42%となり、割高なコストとして負担感が大きかったのです。
23,000円の満額なら0.74%と、数字による印象は大きく変わってきます。
でもそれ以上に税金が下がってラッキーってならなかったの?
すでに十分な所得控除と住宅ローン減税による税額控除があった
iDeCoによる拠出金は小規模企業共済等掛金控除として所得控除(右)されます。
これにより課税対象の所得を小さくし、所得税などを小さくするというのがiDeCoのメリットなのですが、実は我が家には割と大きな所得控除があったのです。
それが子どもたちの障害者控除。
これが2人分なので27万円×2で54万円。
さらに住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)による税額控除により還付され、所得税をほぼ払ってないことが発覚。
払ってない税金までは返してくれないぞ・・・。
投資をしてない妻からの理解は得にくいと思った
そして何より難しいと思ったのが、投資をしていなかった妻の理解を得ること。
元本保証の定期預金的なものであれば理解は得られたと思うのですが、元本を割り込むリスクのある金融商品、さらに必要なときに取り崩しができないというのは、逆立ちしても無理だと思いました。
資産運用の必要性を感じてくれて投資を始めた今の妻であれば、まだ元本リスクのある商品への投資は理解されるかもしれなけど、それでもやはり必要になったときに取り崩せないというのは、今でも難しいかもしれません。
iDeCoとNISA、どちらがいいかは家族の環境によるかな?
主な収入を私の給料でほぼまかなう我が家の場合、資金拘束というのは税制のメリット以上にデメリットだと思いました。
逆に以下のケースに当てはまる場合には大した問題じゃないかもしれません。
- 共働きで収入に余裕がある
- 一人っ子などで所得控除に余裕がある
- 住宅ローン控除がなく、税金を多く払っている
- そもそもお金持ち
4番とか超うらやましいんだけどw
いずれにしてもNISA(つみたてNISA)を優先するのか、iDeCoを優先するのかは、まずは家族で話し合って結論を出してくださいね。
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