少額投資に端株の取引というのは本当にありがたい制度ですが、その端株投資には今まで0.5%のコストが掛っていたのです。
ところがネオモバイル証券登場で端株の取引手数料が実質無料化されたことをきっかけに、現在はマネックス証券やSBI証券も買付手数料が無料化され、ますます端株投資がしやすい環境が整い株式投資をする人も増えました。
株式投資の醍醐味の一つが配当金です。
FXのスワップと違って現金で受け取れる配当金というのはとてもありがたい存在なのですが、その配当金を楽天銀行で受け取ってみませんか?
配当金受け取りプログラムを利用すると、端株の僅かな配当金であっても利回りをアップさせることが出来ます。
ただ、これには少々頭の片隅において置かないといけないこともありますので、注意しておきたいこともあわせてまとめてみたいと思います。
楽天銀行の配当金受け取りプログラムで利回りアップ
まず楽天銀行で配当金を受け取ることで利回りがアップするという配当金受取プログラムの説明を。
配当金受取プログラムで1件につき10円もらえる
私の知る限り、前身のイーバンク時代から続く配当金の受け取りプログラムで、当時はゴールドラッシュといった名目のキャンペーンだったように記憶しています。
こちらのプログラムでは配当金の金額に関わらず、1件につき10円の現金を楽天銀行から受け取ることが出来ます。
1件ってことは、1株分の配当金でもいいってこと??
そうだよ。実際に配当金よりも楽天銀行から入金になった額の方が多かったということを経験したことがあるよ。
ハッピープログラムでランクアップ
楽天銀行では銀行取引の度合いによって会員ランクが変動するハッピープログラムというものがあり、プログラムのランクによってはATM手数料が無料回数が増えたり、他行への振込回数が増えたりします。
そのランクアップの条件に配当金が振り込まれる件数がカウントされるため、楽天銀行を頻繁に利用している方にはおすすめです。
ただし、月初めにハッピープログラムにエントリーしておく必要があるので、その点だけは注意です。公式サイト ≫ 楽天銀行のサイト
端株配当金を楽天銀行で受け取る時に気をつけておきたいこと
「楽天銀行で配当金を受け取るとお得じゃん」ということは何となくお分かり頂けたかと思いますが、これにはいくつか気をつけておいた方がいいことがあります。
配当金受け取りプログラムの廃止
楽天サービスのキャンペーンがいくつも改悪、廃止されているのはご存じの方も多いと思います。
実際過去には、配当金以外にも他行から振り込まれるたびにキャッシュバックが受け取れるというプログラムもあり、私も実際に振込手数料無料のネットバンク(当時新生銀行)から振り込んでキャッシュバックをもらってたことがあります。
この仕組はこう。
ソニー銀行の公式ブログによると振込人が支払った手数料は、振込手続きをした銀行のほか受け取り側の銀行にも支払われるそうなのです。
そしてその一部がキャッシュバックされていたことが他行から指摘されたという噂があります。
当時イーバンクは全銀システムに加盟していなかったなんていう噂もあり、詳細については不明ですが、この配当金受け取りプログラムのお金は?と考えると、同様の理由で廃止される可能性もあるということは頭の片隅においておいた方がいいと思います。
まゆつば程度の流しておいてください。
そもそも取引に付随するポイントだとか、こういったプログラムなどはプラスアルファくらいで利用しておかないと、プログラムが廃止された時に投資方針を大きく変更する必要がでるので注意が必要です。
株式関係書類という郵便爆弾
半期に一度、株式関係書類というものが株主へ郵便が届きます。
それは配当の支払い通知とかだったりするわけですけど、中には1ケタ円といった配当のお知らせにも郵便料金を掛けて送ってくれるわけです。
楽天銀行の配当金受取プログラムありきで大量に銘柄を買ってしまうと、こういった郵便物の処理といった個人情報の処理が必要になります。
NISAを開設していると非課税で受け取れなくなる
私としてはNISAを利用している人には配当金を非課税で受け取ってほしいとは思ってますが、そもそも配当金を受け取る方法には以下の方法があります。
株の配当金やETFの分配金をNISAで配当金を非課税で受け取ろうとした場合「株式数比例配分方式」で受け取る必要があります。
これはすべての証券会社で一括変更されるため、証券会社ごとに別々の受け取り方をするということができないのです。
例えば私はSBI証券でNISA口座を開設していていますが、ネオモバイル証券で買った株の配当金だけを楽天銀行で受け取ろうとすると、SBI証券の配当金も楽天銀行で受け取るように変更され一般NISAを利用している人は楽天銀行で配当金プログラムを利用することで配当金が非課税になるメリットがなくなるということなのです。
端株の配当金を楽天銀行で受け取るのは将来のデメリットも考えたい
私が考える配当金受取プログラムを利用して楽天銀行で配当金を受け取ることのデメリットはこちら。
配当金受取プログラムが廃止されるかどうかは別問題として、配当金受取プログラムを利用して10円の現金をもらったところで50円の配当金の課税分に過ぎません。
そのために大量の郵便物を処理することを思えば、NISAを利用したほうがストレスが少ないと判断したから。
またコストや紙資源が掛ることでもありますし、郵便物に火をつけられるといった犯罪などに巻き込まれる可能性がないとは言えません。
逆につみたてNISAを利用している人には適度に利用してみてはどうでしょうか。
株式分割や併合といった会社側の都合により発生した単元未満株の株主以外への郵便は電子化が進むといいなと思います。
▽端株投資に関する情報はこちらにまとめています。ぜひご一読ください。
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