11年ほど前から純金積み立てがしたくて積立てていたのですけど、このたび積立てを解除、売却をしました。
こちらの記事では「純金投資はやめとけ」と言われる、純金積立のデメリットと、逆に始めたいと思う人にはメリットもまとめていますので、メリット、デメリットを比較してから始めてみてください。
純金積立をやめた金融機関
楽天証券の純金積立
もともと積立てを始めたのは楽天証券 の方が先でした。
積立てを始めた頃はアベノミクスだなんだのと株価の回復が見込まれ出したころで、株価と逆相関を持つ金は株式が上がれな金が下がりはじめると感じたことが発端です。
楽天証券で始めた理由は、1000円投信が始まった頃から積立てていた毎月分配の投資信託を持っていたことがきっかけでした。
1000円の積立てではありましたけど、毎月分配で手にするお金が1000円くらいになったことから、このお金は投信に再投資せずに純金積み立てに充てようと考えました。
それと手出しで1000円を準備して、計2000円の積立てを始めました。
SBI銀行のMr.純金積立
楽天証券 の純金積立の終盤、並行して住信SBIネット銀行でも積立てを始めました。
その理由は・・・
スマートプログラムの導入にともなうランクの維持のためです。
「外貨預金の残高+ハイブリッド預金の残高あり+純金積立」の3つでランク3が確保できたのです。
ただ、スマートプログラムが導入されてかなり経ちますけど、ランク2でも十分だったという事に今さら気付きましたので、今回純金積立ともお別れです。
純金積立のデメリット
手数料が高い
住信SBIネット銀行のMr.純金積立と楽天証券の純金積立にはもちろん手数料が掛ります。
その額は1000円につき税込25円。(楽天証券 では2019年6月3日から1.5%(税抜)へ引き下げられました)
たった25円?と思うか、25円も?と思うかは人それぞれでしょうけど、2.5%と考えると決して安くはないですよね。
投資信託の販売手数料2.5%なんて言ったらめっちゃ高く感じますから。
逆に信託報酬のような保有中のコストはないですけど。
価格のスプレッドが大きい
よく「純金積立は手数料が高いから儲からない」とかって言われますけど、手数料というより純金は買付価格と売却価格の差が大きいです。
買付価格 | 売却価格 | スプレッド | |
---|---|---|---|
Mr.純金 | 5,111円 | 5,026円 | 85円 |
楽天証券 | 4,733円 | 4,655円 | 78円 |
※2019年6月20日の価格参照しています
住信SBIネット銀行ですと税込の価格差で85円、楽天証券ですと100円となっています。 (楽天証券 は2019年6月3日から78円となりました)
私はたまたま時期に恵まれて良いタイミングで売却できたと思いますけど、なかなか大きい価格差がありますね。
純金自体が収益を生まない
純金を含めコモディティと呼ばれる商品は、株式などの商品と違って利回りとか配当とかって言うものが期待できないのです。
あくまでリスクヘッジの一つだったり、将来的な金の価格の上昇といった側面でしか利益が期待できないんですね。
2000年初めの頃の金価格は1000円ほどでしたが、それが2018年では4000円後半。
中国人が金を好むからとか、金を欲しがる人が増えたという需要供給のバランスも、もちろんあるとは思いますけど、本来の価値以上にお金が入ってるように感じるんです。
≫ 原油ETFでもう懲りた。コモディティ投資には手を出さない
必ずしも金が株価と逆相関があるとは言えない
最近の金の値動きを見ていると、株価が下がっても金が下がるし、金が上がったら株価も上がるしといった動きをすることが増えました。
こういった動きがあると、株式と逆相関を期待して投資をするというのは、投資する理由としてはかなり弱いです。
純金積立のメリット
純金への現物交換できるし、資産のイメージできるのはメリット
アクセサリーなどの形であれ、金をご覧になった事がある方は多いと思いますので、私としては自分が積立てたものがどんなものであるのかとイメージできるメリットは大きいと考えます。
また取扱会社によっては、純金バーなどへの現物交換が可能です。
紛失、盗難という恐れはありますが、お好きな方には高い満足感が得られると思います。
積立額は月々1000円から
これらのネットバンクやネット証券を使うと月々1000円からの積立を行えます。
さらに、純金積立は基本毎営業日行われます。
1000円の積立てであれば営業日で割った金額で自動で積立ててくれます。
さすがに1000円では雀の涙ですけど、ドルコストが効いてるはずです。≫毎日積立という究極のドルコスト均等法はつみたてNISAでも威力を発揮するのか?
こうした価格変動のあるものに現金を変えておくことで、資産運用の期待はできます。
純金積立をやめて売却したお金
金融機関 | 売却額 | 売却量 |
---|---|---|
住信SBIネット銀行 | 23,887円 | 4.72357g |
楽天証券 | 51,360円 | 10.88351g |
う~ん、僅かですね。
さて、ここで疑問なのですが、両者の金額を売却した量で割ると、SBI銀行が5,057円、楽天証券が4,719円となります。
いくら時間差があったとはいえ、時間差自体1日か2日の事ですから、ここまで変わることはありませんよね。
もともと両者の純金価格の設定には差がありまして、SBI銀行は田中貴金属工業の価格と同じ価格となっています。
安く買って安く売るか、高く買って高く売るかの違いなのでそれ自体は問題ではありませんが。
純金積立は住信SBIネット銀行がおすすめ
2019年6月3日から楽天証券のスプレッドが引き下げられましたが、私としては楽天証券とSBI銀行の2社を比べた時、住信SBIネット銀行の使い勝手がいいのではないかな?と思います。
銀行として使い勝手が良い
一つには住信SBIネット銀行はあくまでネット銀行なので、入手金などの面でも使い勝手が良いです。
≫ 使い勝手は抜群!住信SBI銀行は新社会人の給料受け取りにもおすすめ
また、上の方でも触れました、スマートプログラムでランクがアップの条件に適合することからも、両社で悩まれた場合にはSBI銀行をおすすめするという事で良いのではないかと思います。
証券口座に抵抗がある人もいる
投資の広がらない日本において、証券口座に抵抗のある人もいらっしゃるかもしれせん。
また、証券口座への資金の移動といった場合には、やはりネット銀行を使った方が便利だと思いますし、他に投資をしているわけでなければ、やっぱり銀行で積立てが出来た方が便利だと思います。
こちらの記事では私が純金積立を始めるにあたって調べた内容をまとめていますのであわせてご確認ください
まとめ
私としては、収益を生まない純金への投資というものを今回やめたわけですけど、株や純金をはじめとして価格変動のあるものへの積立をすること自体は、決して悪いことではないと考えています。
純金積立を始めるにあたって、メリットとデメリットをよくお考えの上投資を始めてください。
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