月額料金200円(税別)を支払うと、日本株を1株単位で手数料無料で買うことができるという、画期的なシステムを導入して立ち上げられたSBIネオモバイル証券。
もともとSBI証券で端株投資をしていた私は、かなり迷いながらも将来的にNISA枠のロールオーバーができなくなったことから口座を開設しました。
その後も手数料無料でネオモバで買うのがいいのか、手数料を払ってもNISA口座で買うのがいいのかといった比較をしつつ、かといって決め手にも欠けてここまで使ってきました。
ところが現在は新NISAへのロールオーバーができるようになるかもしれないといった当時とは違った環境ができたことにより、ネオモバイル証券へのストレスが我慢できなくなったので、この度口座を一時休止、株式の移管をしていきます。
繰り返しますが、月50万までなら税抜き200円という使用料で取引し放題というシステムは大変貴重ですが、こちらの記事では私が感じたネオモバイル証券へのストレスをご紹介します。
ネオモバイル証券へのストレス
NISA枠を残してまでネオモバで買うメリットがなかった
私はNISAを利用していますが、NISAの年間120万円分という投資枠は私には使い切ることができません。
ですが2019年以降NISAで買った投資枠が5年後にロールオーバーすることができないということから、色々思案をして使い始めたものの、冒頭に前述したとおり新NISAへの移管できる可能性が高まったためNISAで非課税というメリットを捨ててまでネオモバで買うメリットが感じられなかったのです。
スクリーニング機能がない
株を買うときってどうやって銘柄を探しますか?
私は自分の資金力に応じて、配当利回りや財務情報、現在の株価などから選びます。
ですがネオモバイル証券のスクリーニング機能には、株主優待で検索するといった方法や、今買われている銘柄のランキングなどでしか検索できず、取引できる銘柄の数に対してスクリーニングする方法がないというのは当初から不満でした。
銘柄の詳細情報が乏しすぎた
これも前述したスクリーニング機能の有無にも関係するのですが、ネットで良さそうな銘柄を見つけたとき、何をやってる会社なのか、PERやPBRといった一般的によく言われるようなものだとか財務諸表といったものが一切見られません。
ちなみにこちらは三菱商事の画面。


企業紹介がたったの2行!
あらかじめ買う銘柄が決まっているいるような場合ならよいのですが、わざわざ他社の証券口座で確認して買いに戻るというのは無駄でしかありませんでした。
取引手数料無料以上に入金がわずらわしかった
SBI証券ではハイブリッド口座にお金を入れておけば、自動で株式の購入代金に充当されます。
ところがネオモバイル証券では残高によっては入金をしないといけなかったのです。
たったこれだけのことなのですが、
- ネオモバイル証券のアプリを立ち上げて入金指示
- SBI銀行のスマート認証でログイン許可をした後入金実行
- 入金実行の確認を再度スマート認証を使って確定させる
という作業がとにかくわずらわしかったのです。

じゃあ、ハイブリッド預金のお金を全部ネオモバに入れておけばよかったんじゃない?
そもそもSBI証券で端株投資を始めていたのは、配当金がNISAで非課税になるというメリットがありましたし、それはより高配当の銘柄で配当金を得るという私の投資方針に合致していました。
なのでネオモバイル証券を使いつつSBI証券でも株を買うというのは二重で手間が掛かりました。
▽その点資金管理という面で考えるとSMBC日興証券のキンカブの方がメリットが大きく感じたのも一つです。

ネオモバのアプリがかなりイマイチ
はっきり言ってアプリの使い勝手がかなりかなりイマイチです。
以前からSBI系のアプリはいまいちな印象を持っていましたけど、ネオモバは断トツです。
株を売買しようとした時、入出金、マイページの設定などを変更しようとしたら、大半の作業でウェブサイトに飛ばされます。


アプリである意味あるんか?
なぜSBI証券の株アプリを真似なかった?
実はSBI証券の株アプリは端株注文もできますし、意外と高性能です。
またこれは端末に依存するかもしれませんが、ログイン時に自動ログイン、生体認証を設定していても、一度ログアウトしてしまうと再度ユーザーIDとパスワードを求められるのはかなりストレスです。
定期買付がイマイチ
数少ないアプリ内で完結する操作の一つ、定期買付。
一度設定しておけば、自動で株式を積み立ててくれるという人気の買付方法。
ところが1株単位で買うことを思うと、キンカブで定額買付したほうが資金的にも管理がしやすくベターではないいかと思うわけです。

もちろんネオモバのメリットもあった
手数料を気にせず安い株でも1株で買えた
SBI証券で端株取引をしようとすると0.5%の手数料、さらに1万円以下の場合には一律で50円(税抜き)が掛かります。

そうなると1万円以下で株式を買うと手数料が割高になるため、どうしても1万円という数字を意識する必要がありました。
ですがネオモバであれば数百円の銘柄を1株といった買い方も可能でした。
ポイ活でためたTポイントで株が買えた
もともとTポイントで株が買えるというのがふれこみでしたが、実はTポイントってなかなか貯めづらい。
そこで活躍したのがアンケートサイトのマクロミルでした。
アンケートを回答して500円分貯まればポイントをTポイントに交換して株が買えるというのはやはり画期的なサービスだったと思います。
つみたてNISAとの組み合わせはおすすめ
ここまで結構ネオモバを否定するようなことを強めに書いてきましたけど、私の経験上、端株投資という投資法自体はとてもおすすめです。
特につみたてNISAで投信を積み立てている方には、NISAで配当金が非課税になるというメリットもないわけですから、ネオモバというものは武器になるはずです。
前述した入金に関する煩わしさも、住信SBIネット銀行の定額自動振込サービスという手段を使えばクリアできる問題です。

私としてはSBI証券での端株取引手数料は地味に堪えるので、ネオモバを有効に使おうと試行錯誤はしてきたものの、新NISAとして継続される可能性が高まった以上、今後はやはりSBI証券+キンカブをメインにしていこうと思います。


これについては具体的になってないのでまた今度。
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