寅年生まれの私は今年4回目の年男。
次の時には還暦ということで、時の流れのはやさに驚いています。
実は昨年の暮れに帰省した際、80を超えた私の叔父叔母のところへ久しぶりに顔を出してきました。
話を聞いているとまだまだ元気そうでしたが、母や叔母はリウマチを患ってますし、叔父は認知症が若干始まってきてるそうです。
日本は人生100年時代と言われるほど高齢化社会がすすんでいる長寿国家ですが、そう考えると私はまだ折り返し地点にも立ってません。
長生きできるような環境になったのはいいのですけど、次の年男には還暦ということが頭の片隅をかすめた時に長生きに対するリスクというものも感じ、年初にあたり少し考え始めていこうと思ってます。
高齢化した自分に何が残せるか
わずか数時間とはいえ、高齢化した母や叔父や叔母たちの話を聞いていて感じたのは、大きなものとしてはお金、そして良好な人間関係、そして健康、子供たち子孫のこと。
これらのことについて考えてみたいと思います。
じぶん年金を作ることや借金を残さないこと
リタイアして収入の途絶える高齢者にとってお金と言う問題は大きいでしょう。
上場企業の会社に勤めていた叔父は企業年金などを受け取ってそれなりの収入はあったようですが、受け取れる年金から引かれるものは徐々に大きくなってきたと言ってましたし、通う病院代なんかも徐々に負担が増えてきたと嘆いていました。
そんななか、居住費に関するこの一言。
そうは言ってもこんなボロ家でも住むところに困らないだけでも助かるわ。
あらためて私自身のねんきん定期便を見てみると現時点で年額で93万円、妻分が43万となっていますので、年金だけでも最低限食べていけるとは思うけど、このなかから賃貸住宅の家賃を支払うほどのお金じゃないと思うのですよ。
持ち家の私は住宅ローンを完済してしまえば住む所には困りませんが、問題は完済時期。
今順当に支払いが終わるのはおそらく定年前後なので、なんとか還暦そこそこまでには完済を目指したいところ。
逆に賃貸派で貫いた人は、それだけの余裕をもって貯蓄しておく必要があります。
あと問題は年金受給までの空白期間ですか。
妻と老後のお金の話をしてみたこともあるのですが、投資で老後の生活費のすべてをまかなおうと思うとものすごいお金が必要になります。
でも年金や退職金といったものを考慮したうえで、プラスアルファとして考えるととても気楽に投資というものに向き合う事ができます。
とりあえず私の目標は「定年後も自力で趣味費が捻出できる事が目標」ですが、子供にお金の世話にならないことや、孫に小遣いをやったりはしたいと思います。
孫を抱く自分が想像できんけどww
趣味を通して対人関係を作る
母と叔母を見ていて一番に感じたことは、まあ、とにかくよくしゃべる。
以前kinkoさんのブログの記事【人生100年時代到来】平均寿命と健康寿命の差をなくすには?で、認知症予防には「新聞(文字)を読み勉強する、人と対話をするという事が重要」って紹介されてましたけど、たぶん当分大丈夫そう…
知り合いも「毎日違う人と20人、話しをする事を目標にしている」って言われている人がいますけど、確かに元気です。
母や叔母は趣味を通じて対人的なグループを作ってましたし、その方もゴルフなどの趣味やいろんな活動を通していろんなところに対人的なグループを作られてます。
反面叔父はケガをしてから対人的なグループは減ったそう。
退職すれば仕事などでつながっていた人間関係も切れてしまいますし、どうしてもそういう会話をする機会は減るのかなとは思いますけど、趣味を通して顔を見て話せる対人関係を作っておくのはきっと大事だろうなと感じました。
どうしても趣味に掛るお金ってバカになりませんけど、労働に一つの区切りがつく老後にそなえて一つや二つくらいは「人と関われる趣味を持っておきたい」と思いました。
老後の健康
お金の問題もそうですけど、母や叔母が話している「○○さんがどこどこが悪くて入院した(入退院を繰り返している)」という話を聞くと、健康面というのはさらに気にしたいところ。
確かに健康的でなければいくらお金があっても楽しめませんけど、こればかりは遺伝的な要因もあるし、外的な要因も大きそう…
でも決して自分が出来ないことばかりではなくて、例えば日常的に飲むアルコールの量を減らすとか、こまめに歯医者に行ってメンテナンスをすると言うことだってできます。
私自身も昨年2月から思い立ったかのように節酒という形でアルコール量を意識的に減らしてますけど、実際に健康診断の結果で肝機能の数値が改善したりしていると、これも立派な将来に対する備えにはなるかなと思ってます。
あと健康面に不安が出来た時のために保険に加入しておいて、治療に掛る実費負担の支出をある程度抑えるようにはしないといけないかもしれません。
知り合いにも実父の付き添いをしてた人がいるんだけど、入退院のたびに仕事を休んだりもしてたし、地味に付き添いの人の負担って大きいのよね。
確かに自分の医療費は掛からないかもしれないけど、世話をしてくれる身の回りの人のためにも全く無保険という状態で歳は取りたくないと思ってます。
子供や孫のこと
やはり親というものは子供のことが気になるみたいで、いとこやその子供、孫の話は何度か話題に出ました。
でも私たちもそんなに長いわけでもないしさ、時代が違うと言われたらなんにも言えんわなぁ。それぞれがそれぞれに生きてもらわんと・・・。
私も孫のことは別としても、障害をもつ子供たちがそれなりに食べていけるか?生活していけるのか?というのは結構心配してます。
なので自分たちの老後資金だけでなく、子供たちが自分たちでできる資産運用の仕方などを教えておきたいと思ってます。
長寿時代を生活していくために未来の自分に準備しておきたいこと
この歳になってくるとそんなに長生きもしたくないけど、自分でご飯食べて、風呂に入って、トイレに行って・・・って元気で過ごせる間はねぇ。
母たちの話を聞いていると、寝たきりの70代もいれば健康で人生をまだまだ楽しんでる80代もいらっしゃいます。
私たちの世代のときに平均寿命が延びているのか縮んでいるのかわかりませんけど、生きていれば当然に老後というのはやってくることだし、長寿社会になってきている現代だからこそ未来の自分に残せるというものを考えたいなと思った年末の出来事でした。
長生きというのは喜ばしいことですけど、どう健康的に楽しく過ごすかということを考えると、準備しておくのはお金だけじゃなさそうですね。
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