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FXとは言え2000万円で200万枚のドル円ロングだと?

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先日Xでちょっと気になるポストがあったのでご紹介。

2000万ぐらいいきなり証拠金ぶっこんで、200万枚ぐらいドル円ロング(建値146円)して、利確せずに毎日スワップ数万円を受け取る生活を送っている

…??

2000万円をFXに突っ込むのはまだしも、200万枚ですか?

FXって「枚」より「ロット」っていうことが多く「枚」という表現は先物なかで使われることが多いイメージ。

そして1枚当たりっていうのは一般的には1000とか大きい取引単位を表すことが多いので勘違い?と思いつつも、その後のリプでも万枚っていう表現を使っていたのでちょっと計算。

1枚1000通貨(ここではドル円なので146円とする)として計算すると、200万枚だと200万枚×1000ドル/枚で20億ドルの取引。

日本円にすると、20億ドル×146円/ドルで、なんと2920億円相当の取引ということに。

そんな取引を国内業者でしようものなら、証拠金だけでも約117億円必要。

なので到底2000万円ぽっちでは取引は不可能。

ここは200万枚ではなく200万ドルとして計算する方が正解かな?ということで進めます。

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200万ドルの必要証拠金はいくらになる?

必要証拠金の計算式

日本国内のFX業者ではレバレッジ規制のため最大25倍までに制限されてます。

なので必要証拠金(ポジションを建てるため、維持するために絶対必要なお金)の計算は以下の計算式で成り立ちます。

取引通貨の為替×通貨量×4%

つまりこの話の場合、146円×200万ドル×4%で最低でも1,168万円ほどになるはず。(下図左の必要証拠金部分)

残りの800万円程度が上図右の取引可能額となり、追加投資や為替変動に対する余裕度という形になります。

800万あればいくらの変動に耐えられる?

800万円でいくら円高になったらロスカットになるかという結論を言うと4円。

このケースの必要証拠金が1,168万円という設定で、200万ドルが4.16円含み損になると832万円になることから、2000万円の預け入れ証拠金だと必要証拠金を割り込みロスカットということに。

その前の段階で追加入金して円安を待つか、一部を損切りすることで必要証拠金を開放し含み損に対抗するかという決断を迫られます。

そうかといって建値の146円だとすると、当分142円を下回ることはなさそうなので、絶妙な設定だったのかもしれません。(一応フォロー)

【図解】FXでわかりにくいと言われるロスカットを再度確認
FXの取引イメージやロスカットについて書きました。トラップトレードではポジションが積み重なるのが前提になるので、ロスカットレベルの設定は慎重に行う必要があります。
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数万円のスワップ収入を楽しんでいるようだが?

ポスト主によると、1日当たり数万円のスワップ収入を楽しんでいるとのこと。

1日のスワップの基本的な計算は「政策金利差×通貨量×為替÷365」で計算できます。(計算時の為替や業者の売買間のスワップ手数料によって実際には変動します)

参考:米ドルロングスワップ(2024年4月12日分) 
外為どっとコム…26円
LIONFX…17円

現在アメリカの政策金利は5.5%、一方日本はというとようやくマイナス金利を抜け出し0.1%。

つまりアメリカと日本の金利差の5.4%が通貨量とその時の為替によって入ってきます。

円高になるとスワップが減る

なのでおそらく5.4%×200万ドル×150円/365として40,000円から45,000円程度のスワップが入っていると予想されます。(外為どっとコム直近では1万ドルあたり260円なので5万円超)

でもこの5万円って200万ドルに対する2銭から3銭程度の為替変動で消えてしまいます。

200万ドル×150円=3億円

3銭円高になると?

200万ドル×149円97銭=2億9994万円

日常的にこれくらいの為替変動は普通にありますし、日常的なこづかいとして出金するのも現実的ではないという話。

円安で始めるFXのスワップ運用は現実的なのか?
金利が高くなった米ドルですが「円安で始めるスワップ運用は果たして長期運用に向くのか?」と聞かれると「やめておけ」と言いたいのが本音。スワップが貯まる以上に円高になった場合、損切りしないとお金が動かせなくなる、待機資金が必要になるなど、かなり危険な運用だと考えてます。
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今後の為替の方向ってどっち?

マイナス金利を脱したことで円高くる?

株はわからん、為替はもっとわからん…。

でもマイナス金利を脱したこと、アメリカが利下げを検討し始めていることから、今後円高に振れる可能性はあるのかなって思ってます。

そうかといってそれっぽいコメンテーターとかの話を見てると、単純にそうはならないっていう人もいるし、こればかりはわからないです。

ただ一つ言えるのは、為替が変わらなくても金利差が縮小するとスワップも減るというのは事実。

レバレッジの高い差金取引は危険

リーマンショック前、「スワップ運用のために旦那に内緒で子どもの学資保険を解約して豪ドル円を買った」とかっていう2ちゃんのコピペが流行ったことがありました。

これが本当かどうなのかってのはわかりませんが、自分自身当時FXをしていた関係で、列車が止まった、為替取引で損失が出たなんていうニュースはよく見てたので、そういう人もいただろうなっていうのは思います。

スワップ目的のポジションでも円高になると含み損になる

賛否があったレバレッジ規制のおかげで、おそらく国内でのFX取引で追証がでるほどの被害は出ないのではないかと思います。

でも東日本大震災の後ドル円が史上最高値と言われた79円を貫いていったのをリアルタイムで見た私としては恐怖です。

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FXはリスク資産の一部程度に抑えたい

2020年になんかふと両建てトラリピを思いついてFXを再開したものの、その後コロナ禍の激変動でロスカット。

あれは少し思慮と検討が足りなかったなと反省するも、リスク資産の一部を溶かしただけで済みました。

ポスト主もこのFXのスワップ運用をしている方は総資産は8000万とのことで、仮に最悪のケースがあった場合でも、追加入金さえしなければ資産の一部を溶かしたに過ぎないとも言えます。

FXやCFDってめちゃめちゃ効率的ですけど、メインにするにはあまりにも不安定な商品。

全部を突っ込むのではなく、あくまで上限の金額を決めて運用してほしいと思います。

この上限っていうのは意味があって、さっきも書いた「ポジション維持のために追加入金」っていうのがついつい沼にはまるのです。

FXをやめた理由と端株投資を始めたわけ
2015年のロスカットで空っぽになった自分の口座を見てFXでの資産運用はやめました。
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2008年ごろからFXで資産運用を開始、2015年のロスカットを機にして投資手段を見直して端株投資に行きつく。
すでに失敗することのできない年齢であることから、株式やインデックスを使って着実に資産運用を行う。
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