投資をしている人のツイッターを拝見していると、比較的多くの方が子どもへのお金の教育というものを課題にしているように感じます。
私も投資をしてきて感じるのは、節約には限界がある、だから投資をして資産形成をする重要性というものを実感しています。
なのでやっぱり子どもたちにも「投資という道を選んでほしい」と思っていますが、すでに長男は10万円の給付金で株を買うとまで言い出し、もう少し環境を整えてやるだけのところまで来ました。
そこで参考になるかどうかわかりませんが、私が子どもたちに伝えてきたお金との距離感をご紹介します。
支出管理とお金を貯めること
小遣い帳をつけさせた
子供への小遣いで「いつから」「いくらぐらい」渡すのか?というのは、なかなか親になると悩ましいところではないでしょうか。
うちはいつから渡していたか覚えていないのです息子に聞いてみました。

小学校6年の頃から1000円もらってた。
500円でコロコロ買ってた。
ただ、小遣いを渡すにあたって出した条件が必ず小遣い帳をつけることでした。
そして小遣い前に私が書き方や残高を確認して、かけ離れていたらその月の小遣いはなしということをしていました。

実際大人でも使途不明金っていうのはありますしね。私も結構わからなくなります。
この小遣い帳の目的はとにかく支出の管理ということをさせたかったのです。
結果的に小遣いを取り上げるほどの乖離があったことはありませんでしたが、つけ方なんかは少し手直しをさせたことはありました。
小遣いを貯めてから使う
息子が貰った小遣いのなかからコロコロコミックを買うと、残りは500円程度だったそうです。
もちろん息子の小遣いですから使ってしまってもいいのですが、やはり教育の一貫して考えると貯めるということを教えたかったです。
一定額を貯めながら使う
「普段は使わないんだけど、たまたま今月は出費が重なった」ということは大人の世界でもあると思います。
そこで小遣いから一定額を残しながら使うということを教えました。
これならば急にほしいものができた時でもある程度対応できますし、何より「自分の小遣いがこれだけあるから、前借させてほしい」という交渉の余地も残ります。
結果的には、お金を貯めて中古のゲームを買う、買ったゲームを売って新しいゲームを買うという使い方をしていたように思います。
自分でお金を預けさせた
子供たちがお金を手にする機会というのは、大まかに小遣いかお年玉くらいしかないとは思いますが、やはりあまりに大きなお金を手元に置いておかせるのは無駄使いといった面でも心配です。
そこで一定額がたまったら子供たちの口座のあるゆうちょ銀行へ一緒に預けに行きました。
これは私個人的な意見なのですが、お金の教育という面では、ATMで入金するより窓口で処理をしてもらったほうが、子供へのイメージは付きやすいのではないかと思います。

貯金という体験を視覚的に感じることで、同じことでも経験値が高くなるように思います。
通帳でお金が貯まるのを見せた
そして最も大事にしたことが「お金が貯まるという実感」をさせたかったのです。
通帳で長い間貯めてきた積み重ねを見せて、お金を貯める事の大変さというものを私は教えたい、そして使ってしまうときには一瞬でなくなってしまうことを。
これは当ブログの「子供の銀行口座を作るのに悩んだ時にゆうちょ銀行がおすすめの5つの理由」の中で紹介している一文ですが、やはり数字を積み重ねた時間というものを体験させるには通帳というものは大事ではないでしょうか。

ゆうちょ銀行のATMで小銭の入金をさせてみた
ゆうちょ銀行のいいところはATMで小銭の貯金ができることです。
大人でも紙幣のままだと減らないのに、小銭になった途端になくなるっていう経験ありますよね。
小銭と言えどお金ですから、無駄使い防止のためにも利子がつく貯金という方法があることを経験させました。


この頃は小さくて可愛かった…
人生を変えてしまう出費について教えた
人が生きる上で「お金を稼ぎ、それを使って生きていく」というのはおそらくこの先も変わることはないことでしょう。
子供たちがどんなことに興味を持ってお金を支出するようになるかはわかりませんが、その中でもギャンブル、タバコといったものに消えていくお金のことについてはたびたび口にして釘を差しました。
ギャンブルは非常に危険なものだと教えた
お金を貯めること、運用して増やすことというのは大変なことですが、一獲千金を狙ってギャンブルに走ると、それこそ簡単にお金を失ってしまうことを強調して教えました。

マイナス要因の大きいギャンブルをしないだけでも儲けもん。
親族にもパチンコ依存症で生活が破綻しているものがいますが、そこまでいくと手の施しようがないです。
タバコは吸わないに越したことはない
もともと私は喫煙者でした。
ですが禁煙して感じるのは、酒は飲めたほうがいいケースもあるけど、タバコだけは吸ってればよかったと感じるケースは皆無です。

お父さんも吸ってたんよね?

うん、だから言うけどタバコだけはやめとけ。

わかった。

わかった。
将来子供たちがタバコを吸っても咎めるようなことはしませんけど、タバコ代を運用することでとても大きな財産を作れるので、やはり禁煙は促したいと思います。
増やす方法というものを考えてみた
そんなに早くから投資を始める必要もないかもしれませんが、私と同世代の方でやはり20代から投資をしてきて金銭的に余裕を持っている人を知るとやはりうらやましく思います。
なので、そういった人もいるということを知ってもらいつつ、そういう選択肢は与えておきたいのです。
金融機関の預貯金だけでは増えないことも教えた
貯金については前述しましたが、使わないお金を金融機関に預けることは悪いことではありません。
でも、預貯金だけでお金を増やすことは不可能です。
こちらは以前私が預けていた定期の利息額。


この通知書も見せましたし、配当の通知書も見せました。
もちろん評価額の変動というものはありますが、100万円という大金を1年間拘束されてもらえるお金が80円なら、3,000円を拘束されてもらえる配当金のほうがよいのではないでしょうか。
国債というものの存在を提案してみた
どうせ預貯金で金融機関に眠らせるのであれば、国債というものを買ってみるという選択肢を与えてみました。
手間の割にと言われればそれまでですが、預貯金だけではないという選択肢にはなったのではないでしょうか。
投資が身近にあるという環境を整えてみた
まだ学校や家庭、近所といった狭い社会でしか生活しない子供にとって、投資をしている友達というのは少ないと思います。
そこで子供たちの回りには「投資」というものが当たり前に存在している環境を作りました。
例えば私の母からの優待の品々。
これらは母からの「差し入れ」という言い方ではなく、あえて「株主に対して企業が送ってきたもの(株主優待)のおすそ分け」という言い方をしてきましたし、また私ももちろん株式投資をしていますので、これらのアピールはしてきました。

「投資って特別な事じゃないんだ」ということ知ってほしかったんです。
手が離れるまでに教えておきたいこと
いずれ子供たちが私の手を離れ、投資をする、しないといった選択を自分でするようになるともいます。
ですがそれまでにどうしてもこれだけは教えておきたいということを2つほど。
暴落で売るな
この「暴落で売るな」というのはなかなかできたものじゃないと思います。
できることなら、まだ私がコントロールできる少額のうちに「損失分は私が補填するから売るな」といって、暴落を経験させたいです。
高利回りのものには裏があることは教えておきたい
私がネットを徘徊していても、あまりに高利回りなもので怪しいと思うような商品はいっぱいあります。
こちらはソーシャルレンディングの高金利に惑わされないようにという記事で載せたもので、縦軸を金利、横軸を信頼度を表しています。

ここまで極端ではないかもしれませんが、えてして高利回りの商品は信頼性が低い可能性が高いということは教えておきたいと思います。
いよいよ投資への第一歩を一緒に踏み出したい
私が良かれと思ってしてきたことが、良かったことなのか?悪かったことなのか?の答え合わせはまだまだ先になると思います。
ですが、交通事故で高次脳機能障害となった長男、自閉症スペクトラムの三男、左半側空間無視の娘。
何かしらの障害を持つ子供たちには、自分で働くだけで給料を稼ぐというのは難しいかもしれませんし、今後はますます少子高齢化となり、年金などの負担が増えることも予想されます。
なので、少しでもお金にも働いてもらって生活費をまかなってもらえればなと思っています。
時には株は損をすると言っていたこともある長男が、政府から給付された10万円で株を買ってみたいと言い出したことは、明らかに意識が変わったことの表れです。
なのでここまで来たらやはり最後の仕上げとして、一緒に投資への第一歩を踏み出してやりたいと思います。
▽ネット銀行の手軽さもありますけど、ゆうちょ銀行も候補に入れてあげてください。

▽端株投資がこれだけメジャーな存在になりましたから、子供でも株を買うことができるようになりました。一部を株に充てるというのも十分ありだと思いませんか?

▽株主優待が自分宛てに届いたら子供ながらに嬉しいと思います。

▽禁煙したお金を投資したら、約20年でタバコ代を受け取る側になれます。

▽ギャンブルにだけは手を出してほしくないと思っています。

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