一つの資産運用の形としてGPIFのポートフォリオと似た投資信託をいろいろ探していました。

ただ、それらを吟味していると「果たして日本株というジャンルのポートフォリオって必要?」なんていう疑問にぶち当たりました。
下の表をご覧ください。
ファンド名 | 日本株の占める割合 |
---|---|
ダイワ・ライフ・バランス50 | 30% |
DCニッセイワールドセレクトファンド | 30% |
三井住友DC年金バランス50 | 35% |
三井住友・DCターゲットイヤーファンド2040 | 30% |
どれもほぼ3分の1が日本株を占めています。
今回はこの件について自分なりの検討をしてみたいと思います。
世界における日本株の割合
国別株式の時価総額の比較
2018年の国別時価総額は以下のようになっています。

どうでしょうか。この圧倒的なアメリカ株の大きさ。
また、この時点では第4位の香港にも2019年4月9日に抜かれ、日本株式の時価総額は世界4位まで後退しました。
インデックスでの比較
全世界の株式を対象とした指数の一つに、MSCI ACWI(オールカントリーワールドインデックス)というものがあります。

これは先進国23か国、新興国24か国の各市場の時価総額比率で加重平均化したものですが、中には左端のように日本を除くという商品もあります。
この指数を使って運用されているものの一つに、iシェアーズのMSCI ACWI ETFというものがありますが、そちらの資産構成を見ると以下のようになっており、日本株の占める割合というのは1割にも満たないことが分かります。
国 | 保有比率 |
---|---|
アメリカ | 56.50% |
日本 | 7.45% |
イギリス | 4.73% |
中国 | 3.68% |
フランス | 3.28% |
こちらではまだ保有比率としては2位ですが、これらを考えた時に3割以上を日本株で占めるというのは、個人の資産運用のポートフォリオとして多すぎないか?と疑問に思ったわけです。
GPIFと個人の資産運用について
GPIFは「年金積立金管理運用独立行政法人」という日本の特殊な機関ということで、他国へあまり多くの投資をすると、国民からも何かしらの反発が起きそうな、いろんなしがらみのある団体であることは何となく感じます。
ところが個人が自分の資産を運用するにおいて、他人から口出しされることはありませんので、自分が気になれば積極的に外国株式へも投資をすることができるわけです。
確かに日本に住む日本人が日本株で運用することは、情報も得やすいですから有利ではあると思いますが、長期投資をするにあたって日本が適するか?というのはまた別問題であると思うわけです。
個人ならMSCIコクサイかMSCI ACWI
MSCI コクサイは先進国を対象とした指標、MSCI ACWIは世界47か国を対象とした指標です。
個人として株式で資産運用をするのであれば、こういうベンチマークを持つ商品で投資を行ったほうが、長い目でみて安心できそうです。
まとめ
私にとってメインは日本株の端株投資というものを選択していますので、投資信託でこれ以上日本株のウエイトを増やす必要はないと考えています。
これが私が米国ETFに投資をしている理由の一つでもありますけど、縮小する日本株式に投資をするのであれば、世界株式への投資比率を高められるような投資信託を使って資産を運用したいと思い検討したのがこちらの楽天バンガードの一つ、楽天インデックスバランスファンドです。
こちらもご参照ください。
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