バランスファンドに、日本株というポートフォリオをわざわざ組み込む必要があるのか?という疑問。
もちろん日本株は日本人において値動きもわかりやすいし、情報も得やすいです。
ですが、全世界の株式の時価総額から考えると日本の株式というものをあえて意識してポートフォリオに取り込む必要はないのかな?というのがこちらの記事で紹介した内容になります。
関連 ≫ バランスファンドに日本株のポートフォリオは必要なのか?
そうした時に、バランスファンドの日本株・外国株という資産構成ではなく、全世界の株式として日本株を組み込んだものが今回ご紹介する楽天インデックスバランスファンドとなります。
楽天インデックスバランスファンドの特徴
こちらのファンドの特徴としては、全世界株式と全世界債券への投資という2資産バランスファンドとなり、それぞれを別のETFに投資するファンドオブファンズ形式となっています。
またこちらの商品にも、株式重視型と債券重視型とがありますので、併せてご紹介したいと思います。
バンガードのETF「VT」を使った株式資産
楽天インデックスバランスファンドの株式はバンガードトータルワールドストックETF、よく聞く名前としてはVTと呼ばれています。
このVTはFTSEグローバルオールキャップインデックスというベンチマークにより運用されます。
もちろんこのベンチマークには日本株は含まれます。
世界株式でほかに有名なベンチマークとしては「MSCI ACWI」がありますが、このFTSEグローバルオールキャップインデックスはMSCI ACWIより多くの銘柄に分散されており、2019年5月時点で全世界8000銘柄への投資を可能にします。
楽天全世界株式インデックスファンドであれば、このVTにのみ投資が可能になります
関連 ≫ 楽天全世界株式インデックスと全米株式インデックスはどちらがおすすめ?

楽天インデックスバランスファンドの債券資産
債券のインデックスとしてはブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合インデックスをベンチマークとした、「バンガードグローバルボンドインデックスファンド」という、アイルランド籍の投資信託への投資となります。
こちらも9500という大変多くの商品への分散投資が可能になります。
楽天全世界債券インデックスファンドを購入すればこちらの商品に投資が可能になります
楽天インデックスバランスファンドのシリーズ
前述いしましたが、楽天インデックスバランスファンドには株式重視型と債券重視型、そして今回ご紹介している均等型という3つのシリーズがあります。
今回の楽天インデックスバランスファンド均等型については、株式と債券への割合が50:50で投資をされていますが、株式重視型ではそれより20%株式に、債券重視では20%債券よりに投資が行われます。

この辺りの割合は、4資産バランスの資産振りと似通っています。
楽天インデックスバランスファンドのコスト

楽天インデックスバランスファンドのコストを見てみます。
信託報酬
信託報酬はすべてのシリーズで以下の割合で、合計0.12%の保有期間中コストが発生します。
委託会社 | 0.05% |
---|---|
販売会社 | 0.05% |
受託会社 | 0.02% |
これだけならかなり安いのですが、この楽天バンガードファンドは、ファンドオブファンズという形で、投資信託自体が別の投資信託へ投資を行うことで作られているので、もう一つ信託報酬が必要になります。
それがこちらの割合。
株式重視型 | 0.108% |
---|---|
均等型 | 0.12% |
債券重視型 | 0.132% |
これらの費用が別途必要となりますので、大体0.25%程度の信託報酬が発生します。
一般的に株式重視のほうが信託報酬が高くつくのが一般的ですけど、VT自体がかなり信託報酬の安い商品のため、珍しい現象が起きているように感じます。
楽天インデックスバランスファンドの問題点
eMAXIS Slimシリーズで同様のものが作れるのではないか?
楽天バンガードはファンドオブファンズ形式であるため、どうしても二重で信託報酬が発生しているという事情があります。
それならば、ベンチマークも異なりますし全く同じものは作れませんが、 eMAXIS Slimのような超低コストの投資信託を使って、ある程度似たようなものを自作することは可能であると思います。
楽天バンガードの3重課税問題
鳴り物入りで日本の投資信託界へデビューした楽天バンガードでしたが、以前取りざたされたのが3重課税の問題。
現在ではさほど意識する必要はないといった情報も出ているようですが、気になればまずこちらの問題を自分なりに解決しておいたほうが良いように思います。
まとめ
バンガードシリーズの凄いのはその分散性だったりします。
バランスファンドを自分で作ればいいといった意見もありかもしれませんけど、リバランスなどを自動でやってくれるバランスファンドはやはり手間もかかりませんからありがたいはずです。
基本的にはこういった2分散のバランスファンドで、あとは好みで肉付けしていくというのもありなような気がします。
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