端株投資そのものは少額でも投資が行えて、特にお小遣い投資家のサラリーマンにはおすすめです。
配当もきちんともらえますし、条件さえあえば端株であっても株主優待だってもらえます。
ですが、優待目的の銘柄を端株で積み立てて単元株を目指すというのであれば、私の経験上おすすめしません。
それは単元株化するまでに、優待が廃止されたり、長期保有者において優待が行われるなどの条件になることがあるからです。
私が実際に経験した話も含めてご紹介します。
端株投資に優待目的の銘柄をおすすめしない理由
長期保有株主制度の導入
ここでは以前別の記事で参照したCIJの銘柄を参考にします。
まずこちら。
CIJの株主への株主優待に関するアンケートによりますと、下記の様なデータが出ています。
中には配当で還元して欲しいという意見もありますが、 何と7割近くの株主が長期保有者への優遇制度を希望していたのです。
単純に「長年お前んとこの株を持ってるんだから、もっといいもんくれよ」といった意見かもしれませんし、 やはり証券会社の手数料稼ぎのために大っぴらにクロス取引、優待のタダ取りといった方法を快く思ってない人もいるのかもしれません。
このアンケートの結果をもとに変更されたのがこちらの条件。
株主優待の対象となる株主は「毎年12月31日現在の当社株主名簿に記載された100株以上かつ1年以上保有の株主様」とあります。
あなたが優待を目的に、せっかく12月31日までに単元株となるように銘柄を買ってきたとしたらどうしますか?
基準日に100株保有していても、優待が貰えるのはさらに来年だよね。
端株投資では優待条件がそろうまでに時間が掛る
端株投資において、単元化するまでの時間が分散できるというメリットは、逆に言えば優待条件を揃えるまでに時間が掛るということです。
その間には業績の悪化ということもあるでしょうし、経済危機といったことが起きるかもしれません。
経済状況によっては優待の条件変更も起きるかもしれません。
私もいくつかは優待目的で集めた物もありますし、別に優待目的で株を買うことを否定するつもりはありませんけど、端株で狙うには時間的にリスクが大きいということは覚えておいた方がいいです。
▽株主優待を狙うならこちらの記事もぜひ参照してください。
優待廃止、改悪をした例
こちらは2016年11月ごろに購入した銘柄の「モリト」の話ですが、当時のブログにはこういったことを書いていました。
端株で保有し、たった4、50日の間に優待を廃止されてしまいました。
このあとだったか、2部から1部への指定替えを行う時には優待でクオカードを付ければ株主が増えるといった情報も出てきて、あくまで優待というのはおまけ的な意味で狙わないとダメなんだな~とこの時思いました。
今後プライム市場になった時にはどうなるのかな。
端株投資において株主優待はオマケのようなものと思いたい
私が優待目的の銘柄を買うために端株投資をすることをおすすめしない理由は以下の3点。
基本的には端株投資には配当金目的で買うことをおすすめするスタンスではありますが、そうは言っても、私にとっての株主優待というのは「投資に興味のない家族へのプレゼントすることで、自分が投資をすることに理解をしてもらう一つの手段」だったりします。
同じ優待銘柄を端株で狙うのであればクオカードやカタログギフトといったものではなく、自社サービス品や割引といった銘柄を選んでみてはいかがでしょうか。
端株にはいろんな制約もありますけど、将来の自分たちのためにも出来ることの一つであるのは間違いありませんので、ぜひ参考にしてみてください。
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