私が現在、SMBC日興証券のキンカブ(フロッギー)で買いすすめている銘柄の一つにセブン銀行があります。
セブン銀行は2001年にアイワイバンクとして誕生し、2005年にセブン銀行と社名を変更していますが、その設置台数の多さや利用できる金融機関の多さ、便利さから利用している人も多いのではないかと思います。
すでにSBI証券で200株、キンカブの方では先月末の時点で70株超ということで、今後また買い進めるのか、はたまたいったん様子見とするのか考えていたのですが、ちょうど手元にあった株主総会招集の資料があったので、こちらの方を見てみました。
セブン銀行はQR決済の普及にどう立ち向かう?
セブン銀行の収益の大半はATM手数料
銀行株は高配当でありながらもあえて避ける人も多い中で、私がセブン銀行を買いだしたのには理由があります。
それがこちら。
おそらくセブン銀行のATM利用者の多くは、セブン銀行ではなく他の銀行との取引ではないかと思います。
セブン銀行はそういった銀行との取引によって手数料を収益の柱として成り立っているのです。
日銀のマイナス金利導入で多くの銀行がATMの手数料アップなどを導入して負担になっている様子ですが、収益の大半を他の金融機関からの手数料でまかなえるセブン銀行は、他の銀行より強みがあると思ってます。
セブン銀行のATMの設置台数
セブン銀行のATMの多くはセブンイレブンやそのグループ内に設置されていますが、近年そういった場所でないところでもよく見かけるようになりました。
その結果、2021年度時点で26,253台(うちグループ外で3,041台)と前年比で577台増となってます。
ちなみに一番ATMの設置台数が多いのはゆうちょ銀行で32,000台(2022年3月末)だそうです。
QR決済が増えていて銀行ATMのニーズは減っている?
最近見かけるのは、キャッシュレス決済(QR決済)などが増えていて、今後現金を扱うニーズは減っていくのではないか?という話。
実際にこちらの資料のATMプラットフォーム戦略のところにもこんなことが。
中核事業としてきたATMの現金プラットフォーム事業は現在、大きな転換点を迎えております。キャッシュレス化の加速に伴い金融機関の現金入出金取引は減少傾向が続いておりますが・・・
21回株主総会招集通知より
そう、セブン銀行としても現金取引というものは減っている様子。
ただこう続きます。
一方でQRコード決済等事業会社の現金チャージ取引等は大きく増加し、結果として当社のATM取引件数は新型コロナウイルス感染症がまん延する以前(前々年)の平均利用件数を大きく上回って推移しております。
21回株主総会招集通知より
ということは、今後もセブン銀行ATMの扱う現金量としては変わらないのじゃないかな?というところ。
新型ATMにお金は掛かっている様子
変わってないようで、実は着実に変化を続けているセブン銀行のATM。
2019年から第4世代のATMに切り替わりつつあり、新型ATMでは本人確認機能などが充実している様子。
たしかにセブン銀行のATMで銀行口座の開設が完結するといったCM見たことある気がする。
その新しいATMへの切り替えは現時点で4割程度と、まだまだ時間が掛かりそうなので、今後もお金が掛るんじゃないかとは思ってます。
QR決済時代に対応できるならセブン銀行の株は買い時?
セブン銀行の株価と四季報データ
セブン銀行を買おうとしたきっかけとしては、以前問題になった不正引き出しの件だったかで株価が一時300円を切ったことがきっかけでした。
ところがその後ドンドン株価は下がり、一時は210円台に突入する場面も。
でも最近キンカブで購入するときに株価をチェックしていると、どうも反転し始めてる感じも。
セブン銀行の株主優待はないかわりに配当は4%超え
セブン銀行には優待がありませんが、年間の配当は1株当たり11円。
株価260円で計算すると4.2%と、まあまあの数字。
配当性向が若干高くなってきているのが気になるところです。
セブン銀行の株式を多く持つつもりもないけど買いやすい
セブン銀行は単元株化しても3万円程度と、非常に少額で持ちやすい銘柄の一つ。
他行からの手数料で収益が上がるというビジネスモデルは、銀行銘柄の中でも特徴的なセブン銀行ですし、以前心配していたような電子マネーやクレジット決済などが増えた今でもセブン銀行のビジネスモデルに影響を与える可能性は少なそう。
むしろ成長領域としてキャッシュレス時代への対応と掲げているくらいなので、今のところは株価や業績、ビジネスモデルにダメージを与えるほどの影響ではないんじゃないかなと考えています。
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