上場MSCI日本高配当低ボラETF(1399)は高配当とは言い難い。でもその組入銘柄は参考にできるかも

上場MSCI日本高配当低ボラETF(1399)は高配当とは言い難い銘柄選び
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高配当銘柄を個別株で保有すると、より高い配当などが期待できる反面、その銘柄で不祥事等があると株価に大きく影響が出るのがデメリットです。

その反面ETFであれば、1つのETFの中にいろんな銘柄が含まれているので、個別株ほど大きく影響を受けにくいといったメリットがあります。

関連個別銘柄の株式投資が怖いという人におすすめの日本の高配当ETF

今回はそんな高配当ETFの中で、MSCI日本高配当低ボラETF(正式名称:上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ)について調べてみます。

ボラティリティとは?・・・一般的に価格変動の度合いを示す言葉で、「ボラティリティーが大きい」という場合は、その商品の価格変動が大きいことを意味し、「ボラティリティーが小さい」という場合は、その商品の価格変動が小さいことを意味します。現代ポートフォリオ理論などでは、このボラティリティーを標準偏差で数値化し、それをその商品のリスクの度合いとして捉えるのが一般的です。つまり、ボラティリティーが大きい商品はリスクが高く、ボラティリティーが小さい商品はリスクが低いと判断されるのが通常です。

https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/ho/J0280.html

株式投資にとって一番の理想は、株価が変わらず配当だけもらえることです。

ただそんなことは出来ない以上、株価の変動をなるべく抑えようというのがこの低ボラティリティの真意となります。

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上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(1399)の組入銘柄

2019年10月9日時点の目論見書によれば組み入れ上位10社は以下のようになっています

銘柄組入比率
TOTO1.12
沢井製薬1.11
バンダイナムコ1.1
三菱マテリアル1.09
グローリー1.08
パーク241.08
ローソン1.07
トヨタ自動車1.07
J.フロントリテイリング1.06
シチズン時計1.06

ネットでは高配当と人気のJTなんかは上位30社にも入ってきていません。

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MSCIジャパンIMIカスタム高流動性高利回り低ボラティリティという長いベンチマーク

この上場高配当低ボラETFはMSCIジャパンIMIカスタム高流動性高利回り低ボラティリティという長いベンチマークに連動するように運用され、以下のような特徴を持ちます。

MSCIジャパンIMIカスタム高流動性高利回り低ボラティリティの特徴
  • 相対的に配当利回りが高い
  • 低ボラティイティの特性も持つ
  • 小型株を含む

長いようですけど、MSCIジャパンIMIの銘柄の中から、流動性が高く、かつ利回りの高い銘柄の中から、銘柄の相関を考えて得られる銘柄に投資を行うものです。

少しずつ紐解いてみましょう。

MSCIジャパンIMI

以前MSCIジャパン指数を使ったETF「iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETFの単価の安さは魅力的」の紹介をしましたが、この銘柄はMSCIジャパンIMIという指数で、違う指数を使用しています。

MSCIジャパンMSCIジャパンIMI
大中型株対象大中小型株対象
319銘柄1200銘柄
日本株の85%日本株の99%1399

より多くの銘柄を組み込んでいることがわかります。

高流動性高利回り

まずは高流動性高利回りのスクリーニングから。

上記のMSCIジャパンIMIの銘柄の中から、以下の内容でスクリーニングをかけます。

業種スクリーニングREITs、金融業種を除く
流動性スクリーニング前月の取引量をおもとに上位400銘柄を選択
配当利回りスクリーニング400銘柄の中から配当利回り上位150銘柄を選択

過去の最終的な構成銘柄は115銘柄から140銘柄程度で推移しています。

確かにこの方法でスクリーニングを掛ければ、多くの銘柄の中からでも、流動性も高く配当の高いものが選択できます。

低ボラティリティのスクリーニング

ポートフォリオのリスクをより小さく抑えるため、銘柄同士や業種などの相関を考慮して銘柄の選定が行われます。

これにはBarraグローバル株式モデルというものが使われます。

Barraグローバル株式モデルMSCIグループのBarra社が開発した、株価・債券価格等の変動要因を説明するマルチファクター・モデルの手法を用いた分析モデルです。マルチファクター・モデルを利用することで、個別銘柄やポートフォリオのリターンを要因別に分解し、要因毎のリターンを利用してリスクを推定することが可能です

https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/issues/files/1399-j.pdf

これらのスクリーニングが行われたものが上記でご紹介したポートフォリオとなります。

銘柄組入比率
TOTO1.12
沢井製薬1.11
バンダイナムコ1.1
三菱マテリアル1.09
グローリー1.08
パーク241.08
ローソン1.07
トヨタ自動車1.07
J.フロントリテイリング1.06
シチズン時計1.06
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1399の株価および分配利回り

株価

基準価額というべきでしょうかね

1口当たりの株価は1,500円程度と少額なのですが、売買単位は10口からとなりますので、少額では機動性に欠けるのが残念です。

出来高としては決して多くないのですが、流動性を保つためマーケットメイクが行われるので、欲を出した指値でなければきちんと約定します。

マーケットメイクについては東証マネ部のこちらの記事を参照してみてください。

外部リンクETFが買いやすくなる「マーケットメイク」とは?

コスト(信託報酬)

運用管理費の費用についてまとめます

委託会社受託会社合計
0.3%0.05%0.35%

iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETFが0.19%ということを考えると、高いと思ってしまいます。

またこの他に、諸費用として0.1%が上限として掛かります。

分配利回り

分配金は1月、4月、7月、10月の年4回支払われます。

直近の分配金は以下の通りです。

2019年10月18.4円
2019年7月2.5円
2019年4月19.8円
2019年1月1.7円

残念ながら分配利回りは3%を切っており、NISA口座でなければ更に課税の対象となりますから、2%前半となります。

単純計算ではないとはいえ、信託報酬がなければ3%を超えてくることを考えてると、やはり信託報酬の高さというものは気になります。

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まとめ

信託報酬の高さや高配当と言いつつ利回りが微妙だったりしますので、私にとってみるとあえてこのETFを選ぶということはしません。

ですが、これらのベンチマークにより導かれた銘柄を使って自分なりのPFを組むのであれば、これは利用してみる価値はありそうです。

個別銘柄の株式投資が怖いという人におすすめの日本の高配当ETF
どんな高配当株の個別銘柄でも、企業の業績によって株価下落の影響を受けます。その反面高配当ETFだとある程度限定的な下落で済む場合があります。ただしデメリットもありますのでよくご検討のうえPFに組み入れてみてはどうでしょうか。

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