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劣後特約のついたソフトバンクの社債は果たして買っていいの?

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私が以前購入したトルコリラ建ての債券。

当時、まだ知識のなかった私は「債券は安全なもの、格付けもAAAなら確実に償還されるだろう」くらいの勢いと、30万程度~という微妙に手が出せるお金だったことから購入。

その結果がこちら。

トルコリラの崩壊でリーマンショックの時のことを思い出した
トルコリラがいよいよヤバそうな雰囲気ですね。 私もトルコリラMMFを持っていた手前、他人ごとではあり~続きを読む~

まあ、あれから時間も経ってそれなりに経験値もたまった私が目に付いたのがこちらの債券。

低金利で資金が拘束される債券

あのソフトバンクグループが発行する社債、なんと年2.75%(税引き前)というもの。

そして期間は5年で、申込単位が100万円以上100万円単位という、なかなかな商品。

自分には100万円というお金は捻出できないから論外なんですけど、果たしてこれが10万円だったら買ってた?というのをマジマジと考えてしまいました。

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劣後特約のついたソフトバンクの社債は果たして買っていいの?

債券格付けはBBB

債券なんかを買う時に、一つ確認しておきたいのは発行元の格付け。

一般的にBBBから上が投資適格といわれ、それより下の格付けは投機的格付けと呼ばれる水準。

格付け的にはBBBなので投資適格水準とは言われるものの・・・果たしてこれは??

SBI債もBBB

冒頭にトルコリラ建ての債券を買ったという話を出しましたけど、その当時気になっていたのがSBI債。

最近もたまに発売されてますけど、あちらの債券も格付けはBBB。

ソフトバンクグループとSBIの両者を比べた時に、ソフトバンクグループの格付けってそんなものなの?という気がしなくもないです。

当初の5年は2.75%、その後は金利が上がっていく見込み

低金利で資金が拘束される債券

こちらの商品、当初は2.75%という金利ですけど、償還されな買った場合にはドンドン金利が上乗せされるという仕組み。

ちょこっと面白いなと思うのが、1年国債金利+債券金利というところで、国債金利に連動するところ。

待って待って、国債って3年、5年、10年じゃないの?

ジロ
ジロ

なんか財務省の国債金利情報というページの金利情報にあるらしいんだけど、執筆時点での金利は-0.12%…

個人向け国債とはまた違ったやつかな?

利払いが行われない可能性がある

この債券を買う以上、楽しみにするのは普通預金金利よりはるかに高い金利ではないでしょうか。

こちらは利払いのイメージですが、これによると半期に1度、13,750円の利払い。

ソフトバンク債の利払いイメージ
ジロ
ジロ

ただ税引き前なので、手元には11,000円ほどになる見込み。

私も100万円を定期にして利息が80円だったという経験がありますけど、それに比べるとはるかに嬉しい利回りですが、この利払いが発行元の裁量によって利払いを先送りする利払繰延条項がついてます。

本社債につき繰り延べられた利息に係る未払金額の全部の支払と
ともに期限前償還することができます。

目論見書より

償還される時には未払い分の利息は支払われるようですが、債券という名のもと、発行元の裁量によって利払いを繰り延べるというのは、ちょっと解せないです。

劣後特約が付いてる

私が一番最初に買った時もそうだったんですけど、債券って全額保証されるイメージの人っていると思うんですよね。

でもこの債券には劣後特約というものがついているので、ソフトバンクが潰れるようなことがあった場合、元本を含めて繰り延べられた利金の支払いは後回しにされてしまいます。

ジロ
ジロ

万一ソフトバンクの格付けが引き下げられるなどのことがあった場合には、株式ほど流動性が高いとも思えず、逃げるに逃げられないという可能性もありそう。

債券の償還までの時間が長すぎる

この債券の一番ネックになるのは、発行元の裁量によって延期ができる上に、劣後特約が付いていながら最長35年という、あまりにも長すぎる債券であること。

ジロ
ジロ

35年というと私が70オーバー。

でも期限前償還されることもあるんでしょ?

実は目論見書を見てみると、当初5年より前に償還される場合には額面100円に対して101円で、それ以降は100円で償還される見込みです。

ジロ
ジロ

つまり、当初の5年以内に償還されれば100万円が101万円!

という事由が発生する可能性は低くて、目いっぱい35年目いっぱい引っ張られる可能性も高い。

一般の個人投資家でもインデックスファンドで年7%って浮かれてるくらいだからねぇ。

安くお金借りておければ万々歳ってとこかな。

以後、同様の債券が高利で売り出されると価格が下がるかも

今回の債券は償還まで保有すれば100万円で償還されますので、価格変動はないかのような錯覚をします。

が、以後同じような債権が今回より高い金利で売り出された場合+途中で手放すとすると額面通りの価格では手放せないことも。

ジロ
ジロ

私もトルコリラ建ての既発債を購入したことがありますけど、金利の高いものは債券価格も高かったです。

なので最悪35年引っ張られてもいいような性質のお金でないと手が出しにくいというのが本音でした。

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劣後特約のついた長期債券に2%台の利息じゃ割に合わない

いろいろ書いてて思ったのは、3%にも満たない利回りで、かつ劣後特約がついた債券。

しかも発行元の裁量で利払いの繰り延べに、最長35年まで延長できという商品は到底割に合わないなともうところ。

ジロ
ジロ

債券を買う側が圧倒的に不利な立場だな…と。

それでも売れちゃう…というか売っちゃう証券会社ってすごい…

低金利で資金が拘束される債券

100万円単位ではなく10万円単位だったら…35年ではなく5年という単位という条件が揃っていたら10年前の自分は買ってたかもしれないけど、3%前後でそれだけ長期に渡って資金を拘束されるのは辛いな。

ジロ
ジロ

代案としては、利金目的であれば高配当ETFとか買っとくかなぁ

個別銘柄の株式投資が怖いという人におすすめの日本の高配当ETF
どんな高配当株の個別銘柄でも、企業の業績によって株価下落の影響を受けます。その反面高配当ETFだとある程度限定的な下落で済む場合があります。ただしデメリットもありますのでよくご検討のうえPFに組み入れてみてはどうでしょうか。
日経平均高配当株50指数連動型ETF(1489)からiシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETF(1478)に変更
iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETFは日経平均高配当株50指数連動型ETF(1489)と比較すると分配利回りが劣りますが、銘柄の選定などメリットも多く、今後乗り換えていきます。
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2008年ごろからFXで資産運用を開始、2015年のロスカットを機にして投資手段を見直して端株投資に行きつく。
すでに失敗することのできない年齢であることから、株式やインデックスを使って着実に資産運用を行う。
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