端株投資のいいところは、なんといっても少額で株式投資ができることや、多くの資産を保有しない人でも、自分なりのポートフォリオを組み合わせられるところです。
ただ、それなりに障害があるのも事実でして、取引時間が決まっているといった事や、それゆえに指値取引ができないということです。
この度、以前ご紹介したエックスネット(NTTデータの子会社で配当も株価も安定のXNET(エックスネット)4762)の取引において、久しぶりにがっかりしたことがありましたのでご紹介しつつ、改めて自分の中で教訓としておきたいと思います。
端株でエックスネットを取引
朝、銘柄や株価をチェックしようと思い、SBI株アプリを立ち上げていました。
私は以前からSBI証券で端株投資をしていましたので、エックスネットは2017年からSBI証券で保有しています。
すると、当時912円で24株買っていたエックスネットが、1,000円を超える株価になってたのです。
933円以下で買えば、長期的に配当利回り3%超えが期待できるため保有してきたのですが、良くも悪くも株価が安定している銘柄はなかなか買い場も来ないし、かといって増配も期待できそうにない。
資金的にも手持ちが少なくなってきていたので、株価を見た瞬間に売却することにしました。
SBI証券でもネオモバイル証券同様に、当日の後場で取引するためには午前10時30分までに注文を出す必要がありますから、急いで注文を入れて一息。
昼休み、SBI証券から約定のメールが来たのですが、そこには思いがけない株価が記載されていたのです。
950円・・・
これは2019年9月のエックスネットの日足のチャートで、矢印付けたところが私の売却した当日のローソク足です。
見事なぐらい長い上ヒゲ・・・
時間足の長いチャートで見ても、ちょこちょここういう長い上ヒゲが発生している日があります。
以前から「エックスネット 仕手株」といった検索ワードが出ていたのは知っていたのですが、まさかこれが仕手株の動きというやつなのでしょうか??
結果としては、1株30円程度の利益を得てポジションクローズという形にはなったものの、何とも納得のいかない終わり方となってしまいました。
端株注文を入れるときには値幅に余裕をもつこと
実は、今回のようなことは以前からも経験してきました。
最近は少なくなりましたけど、午前中に大きく下げた場合に日銀砲が入って、昼一番に大きく株価を上げられたケースもありました。
確かに日本株式市場は米国株の動きを引き継ぐケースが多いので、米国株が大きく下げ、なおかつ日本株もマイナススタートとなった場合には安く買い付けるチャンスかもしれませんが、値幅についての余裕は持っておいたほうが良いです。
特に売却時に「薄利でもいいから手放したい」「現金化したい」といったときに、今回のようなタイミングになってしまうと、下手すると損を確定させてしまう可能性もあります。
十分に気を付けましょう。
端株の利益を非課税で受け取るのであればSBI証券
さて、最近はネオモバイル証券の誕生から、ネオモバイル証券で端株投資をされる方が増えました。
ただネオモバイル証券は特定口座しか作れないため、配当金や売却益というものに、20.315%の課税が行われます。
その点SBI証券でNISA口座内で取引すれば、端株の売買手数料は掛かるものの、配当や譲渡益を非課税で受け取ることができますので、売買手数料を払ってもお得です。
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しかしながらNISAの制度は有期限ですし、残りの期間は長くありません。
NISA制度は恒久化への動きもあるようですが、2019年10月時点ではそれらのことが決まっていませんので、このままNISA期間を終了してしまうと、その時点での取得株価に値洗いされるなどの問題もあります。
こちらの記事ではそれらについてのシミュレーションをしていますので、併せてご確認ください。
まとめ
今回は手持ち資金への充当などの理由もあり手放しましたが、エックスネット自体はNTTデータの子会社であり、無借金経営で配当も安定している銘柄だったので、今後何かしらの下落時には心の支えになってくれるのではないかと期待していました。
それだけに、今回損切りで終わらなくてよかったなぁという一安心と、今後単発的な株価の動きに過敏に反応しないように心がけたいと思います。
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