住信SBIネット銀行を開設してからの流れでSBI証券、ネオモバイル証券と開設してきましたが、ふとフロッギーというものの存在を知りました。
フロッギーとはSMBC日興証券のキンカブというものを利用して、ブログ記事からそのまま株が買えると言うことに特化したサービスです。
こちらの記事ではフロッギーで統一しますが、キンカブもSMBC日興証券の同様の商品です。
このフロッギーがなかなか優秀で、むしろネオモバイル証券よりいいんじゃないか?ということで調べたところ大変魅力的な口座であることがわかり、私も口座を開設して、逆にネオモバイル証券の利用を停止しました。
この記事では両者を比較することで、よりよい端株投資のきっかけになればと比較してみましたのでご覧ください。
株の積立性ならフロッギー
「ネオモバイルなら1株から買えるから毎日積立」という人もいると思います。
ところがフロッギーであれば100円から小数点株式での買い付けも可能なのです。
なので、200円の株も100円で0.5株という買付の仕方が出来るのです。
これの何がいいかというと、投資の世界でよく使われる積立方法に「定額買付」「定量買付」というものがありますが、株を定額買付することができるのです。
定額買付するとどうなるの?
1株単位で買う定量に対して、1回の積立額を固定する定額積立は、ドルコスト平均法という数字のマジックが掛かって、同じ金額でも安く買い付けられるというメリットがあるんだ。下の図を見てみてね。
こちらは株価が180円→220円→200円と変動した時、一つは定量買付で3株ずつ、もう一つは600円ずつ定額で買い付けた場合をシミュレーションしてみました。
なのでいつか単元株化したいと考えるような銘柄については、ドルコスト平均法の使えるフロッギーのほうがおすすめです。
超値嵩株も買える
ネオモバイル証券が1株単位で買えるといっても、1株1万円を超えるような株はなかなか買えないと思います。
特にゲーム業界大手の任天堂は4万円を超えますし、ユニクロのファーストリテイリングも5万円を超えます。
そんな銘柄であっても100円から買えるということも一つのメリットです。
ちなみにツイッターでもお世話になっているソラマメさんがまとめたこちらの記事では、実際にフロッギーを使って株を買っている人の話が紹介されています。
再投資もフロッギーが有利
1株からしか買えないネオモバイル証券に対して、100円から買えるフロッギーは僅かな配当金であっても再投資が掛けられます。
別の銘柄に投資するのもよし、単元株化を目指して同一銘柄に再投資するもよし、フロッギーがおすすめです。
残念ながらDRIPの予定はなしとのことです。
サービス終了時の安全性はネオモバイル
私が端株投資を始めたのは「るいとう」というものの存在を知ってからなのですが、フロッギーでの端株投資はるいとうに限りなく近く、株式名義も証券会社の名義となり、株主はフロッギーにて管理されます。
その一方でネオモバイルをはじめとするサービスは名義人が株主(あなた)本人になることで、ほふりで株の名義人として登録されます。
なので仮にネオモバイル証券が、「や~めた」とサービスを終了した時でも、株主としての権利を失うことはまずありません。
そうかと言ってフロッギーの場合、いきなり積み立てた株式がなくなるということはがんが得られませんけど、株主の名義が証券会社になりますから、サービス終了時点でどのような扱いになるかはわかりません。
おそらく同証券内のるいとう口座に移管されることになるでしょうが、何らかのルール変更を伴う可能性は否定できません。
株式の移管性はネオモバイル
私は保有する有価証券をなるべく限定した口座で管理したいと考えていました。
以前ネオモバイル証券を開設する前にチャットで確認したところ、ネオモバイル証券からSBI証券へは手数料を掛けずに端株のままでも移管させることができると確認をしました。
ところがフロッギーの場合には端株は証券会社になりますから、端株の状態では移管が出来ず単元株化させてから移管させることになります。
また移管手数料が特定口座へ移管する場合には1銘柄1000円という手数料が掛かることも難点かなと思ってます。
資金の移動性はネオモバイルが若干有利
株式投資をするためには現金を証券口座へ移す必要があります。
フロッギーの場合には三井住友銀行の口座からの即時入金かSMBCダイレクトでの入金(三菱UFJ、みずほ、ジャパンネット、ゆうちょ)か振込という手段。
ゆうちょ銀行は持ってるけど、ゆうちょのオンライン手続きめんどいんだよなぁ
正直入金に関してはあまり利便性は高いとは思えません。
一方のネオモバイル証券は住信SBIネット銀行からのリアルタイム入金か専用口座への振り込み。
こちらも決して利便性が高いとは思えません
ですがネット証券で取引する人は比較的住信SBIネット銀行の口座を保有している人も多いでしょうから、まだ使い勝手はいいかもしれません。
住信SBIネット銀行の定額自動振込サービスを使えば引き分け
住信SBIネット銀行の自動振込サービスを利用することで、定期的に振り込み入金をすることができます。
自動振込サービス自体、無料振り込みの回数を消費しますので、月に何回もというのはもったいないかもしれませんが、資金の移動といった面では煩わしさはなくなります。
株主優待はネオモバイルが有利
端株保有中は原則として株主優待はもらえません。
ですがネオモバイルで保有すると株主登録が個人名義になることから、年に何度か企業から郵便が届きます。
そのなかにたまに入っているアンケートに答えて返信することで、隠れ優待やお礼といった形で思わず恩恵を受けることがあります。
反面フロッギーは証券会社が名義人になる関係で、そういったものが届きませんので、端株優待や隠れ優待というものには縁はなさそうです。
長期優待対策にも
ネオモバイル証券では株式の保有者が個人として株主番号が振られます。
なので、1株だけ保有しておけばクロス取引であっても長期優待が受け取れる可能性があるというメリットがあります。
ただし1年に何度か保有株数をチェックする企業も出てきていますので、その点には注意が必要です。
▽こちらのモノタロウは年に4回チェックを行います。
配当金はNISAが使える分だけフロッギーが有利
配当金は両者引き分けです。
ネオモバイル証券はもちろん、フロッギーであっても株式を保有するだけ配当を受け取ることができます。
フロッギーで1.5株とかだったらどうなんの?
証券会社がこの辺りをきちんと按分してくれるので安心してください。
NISAで非課税で受け取ることができる分フロッギーが有利
ただし、ネオモバイルでは使えないNISAがフロッギーでは使えるので、非課税分フロッギーが有利です。
配当金の20%が非課税というのは大変大きなメリットになるはずですが、2019年からはロールオーバーが出来なくなったので、十分な検討が必要です。
株式併合対策はフロッギー
ちょっとだけ意識しておきたいのが、株式併合。
ネオモバイル証券で1株だけ保有していた銘柄が株式併合を行うことで1株未満となった時には、企業に強制的に買い上げられます。
こちらは以前上新電機で株主併合が行わたときに0.5株が発生して買い上げられた時のものです。
うっかり捨ててしまったりするととんでもないことになりそう
その点フロッギーで保有しておけば、単純に1株が0.5株として保有されるだけなので手間も心配もありません。
投資した企業に負担が少ないのはフロッギー
ネオモバイルの場合での株式は個人名義での保有になります。
そのため、投資した企業としてはたった数円の配当金のお知らせであっても、各個人投資家向けに郵送する必要があるわけです。
伊藤忠ではそれらを電子化することで、「株主の皆様とともに行う『子どもの本100冊助成』」という活動をしています。
その実績から算出すると一人当たり150円前後と予想されますが、フロッギーの場合には配当金が日興証券に振り込まれそこから按分される形なので、企業への負担は少なく済むはずです。
まとめ:端株投資にはどっちがおすすめか?
純粋に端株投資を比較するならフロッギー
- ドルコスト平均法でコツコツと株式投資を続けられる
- 配当金が非課税になる
- 再投資が掛けやすい
少額投資家にとって「ドルコスト平均法」と「再投資」というのは、数少ない武器です
利便性と株主感はネオモバイル証券がおすすめ
将来的に他社口座に株式を移管することを前提にすると、やはりネオモバイル証券の機動性は優位に感じます。
また私は三井住友銀行とは縁がないですし、今保有する住信SBIネット銀行との相性から考えると、やはりネオモバイル証券のほうが便利です。
企業への間接的な負担とはいえ自分の名義で株式を持つことができるのは、自分がこの会社の株主なんだと思わせてもらえるのはやはりモチベーションアップにつながります。
こういった楽しみを得られるのも株式投資の醍醐味ですよね。
個人的にはSMBC日興証券のフロッギー(キンカブ)
個人的にすすめるのであれば、フロッギーをおすすめしたいです。
中でも最大のおすすめポイントは、株価の変動を気にせず毎月定額で買い付けができるということ。
ほかにもポイント投資を考えた時にネオモバイル証券で使えるTポイントはなかなか貯めにくいことなどがあります。
それより少額投資としての端株を広めたい
どちらがご自分の感性に合うかということも加味して口座を選択してください。
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