おそらくどこの家庭にも夫婦間のお金の相違というものは、大なり小なりあるのではないかと思います。
我が家の場合も例外ではなく、将来に備えて資産運用しておきたい私と、投資をしたらお金がなくなるという考えを持つ妻との間の溝は長年隔たったままでした。
だからといって手をこまねいているわけでもなく、私はFXをはじめとして自分の小遣いの範疇で資産運用をしてきたわけです。
ロスカットされてほぼリセットされたけどなww
ホントだよ、自分の小遣いの範疇だったからせめてもの救い…うるさいっ!
まあ、あれはあれで残念でしたけど、その結果今があるので結果オーライということにしておきたいところですけど、なぜ頑なに投資に反対していた妻が資産運用に対しての考えを軟化させたのでしょうか?
そもそも妻は働いて収入を得るの美徳と考えていたようなので、投資などから収入を得て働かないのは悪いことという認識を持っていたのではないかと思います。
おそらく彼女の年齢的なこともあるのではないかと思いますが、夫婦でお金に関する価値観が違い悩んでいるという方向けにご紹介します。
現在はいよいよ投資への準備に取り掛かりました。 ≫ 投資に興味がないと言っていた妻がとうとう大きな一歩を踏みだした
妻が資産運用に対して理解を示すようになった
息子の小遣いを上げて半分を資産運用に回させたい
今高校生の息子には月3000円の小遣いを渡しています。
今どきの高校生だと少ないほうだと思いますが、実際には使うところもないので余らせているのが現状ですが、ある時こんなことを交渉してきたのです。
高校生の1ヶ月の小遣い5000円が平均だって。ぼくの小遣いも上げてほしい
とうとうきたか…
まあこのときには「平均ってことは1万円もらう子もいれば、もらわない子もいるってことだな」といって話をはぐらかしたのですが、ある意味面白いタイミングだと思いました。
息子の小遣いを、家の手伝いをすることを条件に1000円上げてやったらどうだろうか。で、そのうちの半分を投資の積立に充てさせたいんだ
いいんじゃないかな?
はっ??
自分で言っておいてびっくりしました。
まだ実現には至っていませんが、明らかに以前とは反応が変わっています。
就職するなら学資保険を投資商品に変えさせたい
小さい頃は理数系が得意で科学者になりたいと言っていた息子ですが、やはり交通事故で負った高次脳機能障害というもの壁は想像以上に大きかったようです。
今後進学せずに就職するのであれば、学資保険をすべて息子に渡す代わりに、株なりの投資商品に変えさせたいという話をしました。
よくわからんけど、いいんじゃないかな
はっ??
多分以前なら口も開かないくらい嫌悪感を示していたはずです。
投資に反対していた妻に理解してもらうためにしてきたこと
- 中小企業の退職金の現実を教えた
- 老齢年金の現実を教えた
- 息子たちの将来への金銭的な不安を口にするようにした
- 配当や株主優待の存在を感じるようになった
中小企業の退職金の現実を教えた
まずはこれ。
妻のお父さんは定年退職をしたときに、家を建て替えるほどの退職金を受け取りましたが、私の勤める中小企業の退職金というのは数百万が関の山で、下手したら退職金がないような会社もこの世にはいっぱいあるのです。
そこでそういった実態を伝え、将来への金銭的な不安を訴えると同時に、妻への老後の不安を煽りました。
老齢年金の現実を教えた
私達の親世代(現役の年金世代)は比較的不自由の少ない年金を受け取っているようですが、私達の世代ではどうなるかわかりません。
でも老後に年金の世話になる人は多いはずで、自分でも年金の現実を知ろうとねんきんネットで年金を試算してみました、
現状の額面であれば生活はできる、でも余裕のある老後ではないという不安を煽りました。
息子たちの将来への金銭的な不安を口にするようにした
高次脳障害を負った息子の進路をきっかけに、自閉症スペクトラムの息子の話も引き合いに出しました。
- いつまでも面倒をみてやれるわけじゃない
- 最低限、自分たちが子供の負担にならないようにしないといけない
- あわよくば自分たちが死んでも困らない程度にはしておきたい
障害者枠で公務員や大手にうまく潜り込めたとしても、実際大きい組織の中で立ち振る舞うというのはそれはそれで大変なことですし、自力で再就職というのは更に難しいと考えています。
そういった時にはやはり働かなくても、プラスアルファの収入が入ってくる仕組みを作っておかないと、自分たちも困る、子どもたちはもっと困ることになるということを訴えました。
配当や株主優待の存在を感じるようになった
あとはこれですね。
株主優待などでお得な生活をすることで、投資をすることで少しでも余裕のある生活ができることを実感してもらえたのは、結果としてよかったようです。
妻の周りでも変化が
子どもが障害を持つお母さんもお金の勉強を始めた
子供が同じ特別支援学級に通っているお母さんで、妻の同級生がいます。
小学校の頃からの同級生ということで親しくしているようですが、そのお母さんがやはり子供の将来のためにとお金の勉強を始めたそうなのです。
どんな活動をしているかはわかりませんが、自分たちの世代でもお金のことを考える友達が出てきたのは、大きなきっかけだったと思います。
車の買い替えをきっかけに
昨年我が家は車を買い替えました。
中古車で一部値引きさせる代わりにクレジットを付き合いましたが、基本的に現金一括で支払いました。
それは私が過去に車の多重ローンで苦しんだ経験もあってのことですが、同時期に事故で車を廃車にして車を買い替えた妻の友人はそれを羨ましがりました。
あったら使っちゃうのよねぇ、これじゃダメだと思ってるんだけど。
こういったことから、ローンをせずにものを買うことやお金の管理の大事さというのを学んでくれたようです。
働くことで給料を受け取ることが全てではない現実を教えた
セミリタイアや仕事を選んで生活ができる
息子に投資をさせたい一つの理由として、ツイッターでつながっている同世代の人たちの存在があります。
若いうちから投資をしたことで働かずして生活をしている人もいますし、仕事を選んで生活をしている人たちだっています。
中途半端な給料で責任やプレッシャーを感じて朝から夜遅くまではたらくらいなら、ほかに収入源があることを前提に給料が安くても9時17時で残業なし、やることやってれば咎められないほうが良くない?
うん、そう思う
実際安い給料で責任やプレッシャーに苛まれている方も多い中で、働き方を選択できるというのは大きなメリットであるはずです。
自分の時間を切り売りして収入を得る時代ではなくなった
実は先日息子がツイッターをはじめました。
ツイッターどうよ?
よくわからんけん、やめた
ファッ!!
え?どうかしたん??
キメラゴンって人をフォローしてみたらどうかなって思ってね
誰それ…?
おそらくツイッターをされている方は賛否両論ふくめ一度や二度くらい耳にしたことがあるかもしれませんが、月収8桁を達成した15歳。
妻もさすがにびっくりしていましたけど、実際のところはあったこともないのでわからないです。
妻は「働かなくてもいいからと、四六時中家にいるのは人としてダメだと思う」と過去に言っていましたが、実際彼らは働かなくても何かしらの情報発信をしていくためにいろんなことを見て、学んでいくでしょうし、それだけの手段を現時点では手に入れているのは事実です。
私達が当たり前と思っていた「学校を出たら働き、その対価として収入を得るのがすべてという考えは古い」ということ、そしてその収入源の一つが投資による方法だと訴えました。
子供が社会に取り残されて引きこもったことをきっかけに、家庭内での暴力事件もあったりするけど、自分で生活するだけの収入の仕組みを作ったんなら、まだええんちゃうかな…
良くはないけど、最悪ではないわよね…
まとめ
実はリボ払いの残高をため込んだこともある妻との金銭感覚のズレというのは本当に悩んできましたが、ようやくこの辺りのお金の管理にまで関心を持ってくれるようになりました。
これまでに妻を刺激してきたポイントは以下のような点です。
- 老後の生活が心配だけど子供たちの生活はもっと心配
- 働けなくてもプラスアルファの収入があったほうがいい
- 実は口に出さないけどみんなお金のことは考えてる
今こうして話がすり合わせていけるようになったのは小さな前進ですが、ジロ家にとっては大変な進歩だと思ってます。
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