先日日経新聞のメルマガで面白いキーワードを発見しました。
それが「ものまね投資」
投資経験が少ない人はどのように投資すべきか悩むことも多いだろう。そんなとき、好成績の投資家の売買をまねする「フォロートレード」が有効な手段の1つかもしれない。
「ものまね投資」から始めよう 2019年8月10日
私も経験あるのですが、「投資をはじめたばかり」といった人や、「経験の少ない」という人はどのように投資を行えばいいか?と悩まれた経験は1度や2度くらいはあると思うのです。
そこでプロやベテランの人の売買を参考にしてみては・・・?といった意味で、書かれた記事だったのですが、ものまね投資について思うことを書いてみたいと思います。
私にとっての「ものまね投資」は失敗した
FXではロスカット
基本的に私としてはものまね投資はありだと思ってます。
私もFXをしていた時期は、いろんな人が考えた手法を用いて利益を上げることに成功しましたが、現在はロスカットを経て、端株投資というものに活路を開きました。
ものまね投資はありと言っておきながら、結局ものまね投資で失敗をした。
その理由は、私がそのFXの取引手法について思考を停止させてしまったからではないかと思ってます。
自分で考えることを辞め、他人の経験に頼ったトレードでは、そこに隠れたリスク管理が私にはできなかった。
また後に手を出したトラップトレードでは、注文を入れ、約定したら入れなおすという単調な作業の元では、思考が停止しても当たり前だったかもしれません。
株式では天井掴みからの上場廃止
また株に転向してからは、ツイッターで呟いている女性のアドバイスを参考に、試しに買ってみたら見事に天井でした。
「額も小さかったし、騙されてみる。利益になればラッキー」くらいのつもりだったのでそれはそれでよかったのですが、最後は上場廃止となりました。
簡単に儲かるような情報はネットには転がっていませんし、投資というのはそんなに簡単なものではないわけです。
ものまねで真似るのは投資の手法ではなく考え方
米国一極集中した最近の流行り
つみたてNISAが始まったのが2018年。
このブログを開設した2017年の夏からみていると、株式ファンド勢が全米株式一本になり、S&P500になり、ナスダック100、さらにレバレッジを掛けたような商品(通称:レバナス)がもてはやされているようです。
しかしながらコロナ騒動以降、全体の相場が大きく下落したときにはレバレッジ商品はさらに大きな下落につながるのは間違いありません。
ものまね投資をきっかけに自分のルールや考え方を作る
ものまね投資について真似ていただきたいのは、なぜその人がそういう行動をとっているのか?ということです。
実は冒頭の記事も最後はこう締めくくられています。
「単純にプロの保有株をまねするのでなく、投資家の視点や投資に対する考え方などプロの技をまねしようという意識を持つことも大切だ」としている。
「ものまね投資」から始めよう
私もFX時代を含めると意外と長いことこの投資界隈にはいるので、いろんな情報は見てきましたけど、総じてこんな感じです。
投資家の中にはインデックス投信のみで資産運用をしている人もいれば、株式のトレードで運用している人もいます。
もちろんFXを用いている人や米国株、私のように端株でちまちま銘柄を買い集めて、配当金を再投資している人間もいます。
一時は仮想通貨とか、ソーシャルレンディングとかも結構よく見たよね。
そういえば最近全然見んな。
みんなそれぞれいろんな失敗や経験、自分の性格をもとにその投資手法に落ち着いているのではないかな?と思うわけです。
それをいきなり真似をしたからと言って、資産運用がうまくいくわけでもありませんし、大きな利益につながるわけでもありません。
投資ブログというのはなかなか面白くて、記事を通してその人の経験談が見え隠れするので、自分に合ったブログというのも見つけられると、その人の経験や考え方もわかりやすかったりするのではないかと思います。
ものまね投資は少額から本質を見極めたい
最近はFIREだセミリタイアだといった働かずに生活している人の情報が溢れているので、早く資産を作りたいと思うのは非常によくわかります。
だから自分もFXに手を出しました。
だからといって自分の投資に対する考え方やリスクの許容度などがわからないうちから、資産の大部分をレバレッジ商品に突っ込んだりするのはおすすめしません。
なぜなら投資というものに終わりはないから。
あの有名な米国の投資家バフェットさんですら、投資を辞めたという話は聞いたことがないもんね
投資はいつまでたっても計画、実行、確認、改善といったPDCAを回し続けるものと考えていますし、いずれ資産の大きさやリスクの許容度も変わってくるので、いつまでも誰かの真似をするというわけにはいきません。
もしもあなたが「投資について必要性を感じつつ、何から始めていいかわからない」というのであれば、まずは自分に負担のないお金においていろんな方法を試してみるというのもいいと思うのです。
他人が投資している商品を真似して買って失敗しても、誰も責任は取ってくれませんので、自分にとってその投資スタイルが合うか合わないかわからないうちには、大金を突っ込んだ投資はおすすめしません。
きっかけはものまね投資であっても、いつか自分の投資スタンスにたどり着けますように。
▽こちらも私の貴重な経験談です
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