12月1日からリレー形式で始まり、昨日はHIROBUNさんが「【ベストバイストック2019】私が野村インデックスF・内外7資産バランス・H型を選んだ理由」という記事を書かれていました。
それにしても、何も考えずに「面白そう!」という直感だけでエントリーしてみたのはいいのですが、その後、我に返ってから「…何書くの…?」ということになってました。
そもそも投資に関することをブログにして公開してるっていうだけあって、メンバーもそうそうたる顔ぶれです。
おいおいwwお前、やっちまったなぁwww
俺もそう思う(;^ω^)
でもせっかくのこういった場を与えていただいたので、今年買った株を通して、私が今後注目していきたい業種について触れてみたいと思います。
少しばかりお付き合い下さい。
私のベストバイストック2019
長大(9624)
私が今年購入した銘柄の一つ、長大(9624)です。
とはいえ、昨年から端株で買い貯めて、今年にかけて単元化した銘柄です。
回数 | 買付株数 | 買付単価 |
---|---|---|
1回目 | 50株 | 823円 |
2回目 | 35株 | 637円 |
3回目 | 15株 | 685円 |
平均買付価格としては737円で保有してました。
基本的に私のスタンスとして、財務状況がよく、高配当、企業活動に共感できるといった事を重視しています。
お金を投資するにあたって企業活動に共感できるという自分の感情というものは大事にしたいと思っています。
最初に目を付けたのは2016年ごろ。
長大は自己資本比率も50%を超え、バイクでツーリングへ行っても、橋をバックに写真を撮るほどの橋フェチの私としては、企業へのイメージも大変共感できるものでしたが、その当時は唯一配当利回りが不満でした。
橋の夜景って美しいでしょう^^対岸は神戸市垂水区です。
ところが2018年8月に配当政策を変更したことで、一気に配当利回りが改善しました。
剰余金の配当につきましては、内部留保の充実に留意しつつ、資本効率を意識し、着実な株主への利益還元を実現するため、今後は配当性向 25%を目安に、安定的な配当を目指してまいります。
配当政策に変更に関するお知らせ(平成30年8月21日)
(変更前) 1株当たり 10 円をベースとした安定的な配当を行うことを基本方針としております。
(変更後) 配当性向 25%を目安に、安定的な配当を行うことを基本方針といたします。
それまで10円の基本配当に特別配当などが加算される程度だったのに、配当性向25%というものも目安としたことで、業績に応じた配当がされるようになったのです。
配当実績としては以下のようになっています。
決算 | 配当 |
2015/9 | 10円 |
2016/9 | 10円 |
2017/9 | 15円 |
2018/9 | 36円 |
2019/9(予定) | 40円→53円(増配) |
配当政策の変更した理由の一つには二部から一部への指定替えがあったからかもしれませんが、2018年9月時点で当時4%ほど、2019年9月30日時点で4.2%ほどの配当利回りが期待出来ました。
その後2019年10月25日に業績予想および配当予想の修正に関するお知らせにより、さらに53円への増配発表があり、株価は跳ねました。
お~、さぞかしいい感じの含み益だろうな。で、お前のホールド力はどうなんや・・・
えへへ、10月28日に売っちゃった(∀`*ゞ)
売っちゃった??
お前の言う長期投資ってwww
めっちゃ迷いました・・・。
ただこういう指標絡みで跳ねるときって、たいてい下がってくる(気がする)のと、手持ちの待機資金が底を尽きてきてるので現金化しておきたかったんです。
ちなみにまだ下がってきてる様子はありませんw
また、当時買った時にはネオモバイル証券はまだ開業されておらず、SBI証券のNISA口座で買ってたため利益は非課税です。
こうして考えるとNISAの恒久化をしてほしかったと思いますね。
長大の営業キャッシュフローマージン
2016年ごろに銘柄を物色していた時は、ROEや自己資本比率なんかの指標を使ってSBI証券でスクリーニング掛けてたんですけど、最近意識して目にしているのは、この営業キャッシュフローマージンというやつです。
読んだ時にはフムフムと理解したつもりなのですけど、いまいちまだ把握できてません(;^ω^)
長大の過去の営業キャッシュフローマージンをグラフ化したものです。
なんか増配とか言ってる割には、パッとしない印象ですよね。
天下の清水建設や鹿島建設でも過去10年の営業キャッシュフローマージンは3~4%を切ってるので、建設絡みの業界はこんなもんなのかもしれません。
原価率との関係もある?
もう少し営業キャッシュフローマージンがどういったものか理解できると、この辺りもわかってくるのかもしれませんが、そのほかのフリーキャッシュフローとかみても、直感的にパッとしない印象です。
19年9月では経常利益28億7000万となりましたが、20年9月期で19億9000万と見越したため、来期の配当予想は40円と減配予想となっています。
今後注目したい銘柄
私は建設業に携わっているため、建設絡みの銘柄はとにかく避けたいという思いがありました。
もちろんこの長大も、いかに橋梁のコンサルだといっても今は亡き民主党のような政権になった時には、本業ともども大きな打撃を受けると感じていたからです。
ですが、だからこそ気になっている業種というものはあります。
それは老朽化したインフラの維持メンテナンス、そして建物の補強、解体といった業種です。
今後はこういった事に特化した業種は強みとなると考えていまして、儲かるかどうかは別として参考にしてみてください。
交通インフラを支える長大
長大は瀬戸大橋をはじめとして多くの橋のコンサルタントをしてきていまして、そして今後は嫌でも維持管理をしていくタイミングは継続して出てくると思うのです。
そういったときに設計から携わってきたというノウハウや設計実績は優位に働くはずです。
またすでに海外での受注をしていますが、今後は東南アジアを重点地域として攻めていくといった計画を立てています。
海外における構造、鉄道、地盤、再生可能エネルギー等の事業の人員体制の強化により、受注の増 加と安定を図ります。特に、鉄道事業を中心に M&A やキャリア採用等を推進し、JV プライムの獲得や 大型案件の受注を目指します。また、東南アジアを「重点地域」として常駐社員を配置する「攻めの 営業」へと転換します。
「持続成長プラン 2019(中期経営計画 53 期~55 期)」策定に関するお知らせ
長大は橋だけじゃなく、道路や鉄道もやってるんですよ~
インフラが出来上がってしまった日本では新しく道路や橋が作られることは少ないかもしれませんが、東南アジアをはじめとした新興国ではまだまだニーズがあると思うのです。
度重なる災害によって策定された国土強靭化計画の恩恵もあるかもしれません。
建物解体業のベステラ
おそらくどの都市圏でも同じだと思いますけど、現在新しく建物を建てるような用地はほとんどありません。
じゃあそれがなぜ建てられるのか?というと取り壊されるから。
高度成長期に作られ、すでに役目の終わった建物や耐力上不安視される建築物、区画整理に絡む都市の再開発などで取り壊され、今は一つの建築物としてだけではなく新しい街づくりの一環としても建築物が建ち始めています。
そしてその解体工法については、それぞれが「まわりの建物に影響を与えることなく」「早く」「安全に」取り壊せるように新工法を開発しています。
そしてそれはプラントなどでも同じことがいえると思うのです。
大きな球体のタンクを見たことありますか?
ベステラはあの球体のタンクをリンゴの皮を剥くように、安全に解体する特許を取っている会社です。
おそらくテレビか何かで一度くらいは見聞きしたことがあるかもしれません。
こちらの動画では分厚い球体のタンクの鉄板を、ガスで本当にリンゴの皮を剥くごとくバラシていく様子が見られます。
このほかにも煙突の解体や風車の解体など、特殊な技術を開発しているので、今後プラントの建て替えといったニーズには応えていけるような気がしています。
建物の耐震・免震・制震・減震技術
既存建物の地震被災軽減への対策については一段落したようにも思いますけど、免震ゴムについては何件かの不正も出たのが残念でしたね。
ですがこの地震大国の日本において、地震から建物で人命を守るということは今後も研究課題の一つです。
こちらは建築金物を作っている岡部という会社が開発した、在来木造に使われる筋交いの金物です。
今までは一般的に水平材と柱、筋交いを1枚のプレートでたくさんのビスで固定するものでしたので、大きな揺れを受けた時に筋交いが裂けるといった課題を解消した商品です。
こちらの岡部の動画でその違いが見られます。
そのほかにもこんな商品も。
残念ながらこちらは上場企業ではありませんが、同じく木造住宅に利用できる減震装置「UFO-E」のご紹介です。
気密住宅への適応は難しいかもしれませんが、今後家を建てたいと思う方は一度見てみてもいいかもしれません。
完全に熟しきったかと思ったこういった技術にも、まだまだ改善が施されています。
そのほかにも既存の傷んだ建物を補修する会社というのはたくさんありますが、どれを選ぶかというのは難しい問題です。
一時期、菊水化学工業(7953)をチェックしてたことあります。
今後も建設に関する動向は意識して注目してみたいと思います。
明日のベストバイストック2019
明日のベストバイストック2019、執筆担当は「トラインベスト」を運営しているナザールさんです。
ナザールさんは子育て中の30代サラリーマンで、 私と同じく広島住みなのでいつかお会いしてみたいと思っているブロガーさんであり投資家さんです。
いつかお会いましょう!!
予定では「逆襲の楽天VTI」といったテーマを準備されているようです。果たしてどのような形で更新されるかお楽しみに。
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