私は2017年の夏ごろから、米国のETFを買い始めました。
そもそも私がアメリカのETFに興味を持ったのは、景気回復の実感の持てない日本株に比べて堅調なアメリカ株に興味を持ったという理由ですが、私個人の投資に充てられる資金の量や、それぞれの企業の情報収集という面から考えてもアメリカの個別銘柄というのは難しいので、それならETFでいこうと考えました。
日本ではあまりなじみの少ないETFですが、アメリカではかなりメジャーな存在です。
また、以前に比べて為替手数料が安くなったり積立設定が出来るようになったこと、さらにNISA口座であれば買い付け手数料が無料というネット証券もあり、投資をしやすくなったと思います。※2019年にネット証券各社は米国の最低取引手数料が撤廃しました。
最近は何かと米国関連の情報もたくさん出ていますけど、現在は買い進み過ぎないように気をつけています。
その理由を書いてみたいと思います。
米国の株式やETFを買う際に気をつけたいこと
米国株価はバブル?
気を付けている一つの理由には、現在の米国の株価が正しく反映しているのか?という疑問です。
要はバブルじゃないか?ってことかな?
というのも、リーマンショックの際におこなったアメリカの多額の金融緩和の結果、大量のお金が市場に流れバブルを引き起こすという話はかなり以前から言われていました。
バブル崩壊後の日本の株価の現状というものを実感して米国株式に流れている人も多いと思いますが、じゃあ米国株は大丈夫なの?というと気になるところです。
株安、円高での評価損はダブルパンチ
米国の株式やETFに限りませんけど、海外金融商品を手にするということは為替リスクも負うことになります。
1ドル100円で、100ドルの株を買うと、円換算では100ドル×100円で10,000円になります。
1ドル80円と円高になって、1株100ドルだった株が80ドルまで株安になると80ドル×80円で6,400円となってしまうんですね。
つまり、米国株が2割下がって(0.8倍)、円高に2割進んだ(0.8倍)とすると、単純に円換算すると0.64倍となり、36%も損失が膨らむことになります。
また、米ドルで保有すると言う事は、円高の時にはどんなに株価が堅調でも円換算した時に含み損を生じる可能性は高くなります。
株価が120ドルと株高になっても、為替が80円になってしまうと120ドル×80円で9,600円なんですよね。
もっと円安相場になった時は、株価が低調でも含み益になる可能性が高いです。
円高と株安はセットでやってくる
ここ10年の大きな金融危機というと、ご存知リーマンショックではないでしょうか。
参考 ≫ リーマンショックの時の恐ろしさを改めて思い出してみた
2008年9月15日リーマンブラザーズが破綻し、ずるずると下がり続けたダウ平均は2009年3月には6500ドル台をつけています。
為替相場ではリーマンブラザーズ破綻の前の週末には107円という為替相場が、週明け一気に104円台となり、その後東日本大震災時の76円台まで円高が進み、日本は長く円高相場に苦しみました。
このリーマンショックの時の、株安になると円高がすすむという経験から、円高と株安はセットでやってくることを忘れてはいけません。
最終的な資産を外貨で持つのか、円で持つのか
外貨建ての資産をもつことはよいことだと思います。
ですが、あなたにとって最終的な資産を外貨で持つのですか?円で持つのですか?と聞かれた時に生涯日本で暮らすことになると思うのであれば、やはり現時点で多くの資産を外貨に換えてしまうというのはちょっと早計だと考えました。
今後の金融危機の際に円高になった時は積極的に買いに行くかもしれませんけど、景気が上向ている時はどうしても強気になるんですよね。
≫ 米国株ETFを買う時の悩みごと。為替レートはどう考えるべきか
米国株式やETFへの投資におすすめしたい証券会社
今後も米国ETFへの一辺倒とは考えてはいませんが、やはりアマゾンやアップルなどのある米国への投資は魅力的にも感じますので、私のオススメする証券会社をご紹介。
外貨手数料で圧倒的に有利なSBI証券
海外株式、海外ETFにはマネックス証券がおすすめされてるサイトも多いんですけど、私はSBI証券。
外貨の為替手数料のことを考えたとき、住信SBIネット銀行で片道2銭という格安の手数料で積み立てた外貨を、手数料無料でSBI証券に送金することができるため有利です。
関連 ≫ 使いにくいと評判のSBI証券を愛用する私がおすすめする5つのポイント
米国株式やETFを定額で積み立てられるワンタップバイ
SBI証券に比べると為替手数料は割高になりますが、米国株式やETFに少額から気軽に投資が出来る証券会社としてオススメなのがスマホ証券のOne Tap BUY
最大の特徴は1,000円から定額で株式を積み立てられるという点。
あわせて読みたい
興味をお持ちいただけましたら、ぜひこちらの参照してみてください。
米国の株式やETFに投資するときに注意しておきたいこと
冒頭にもご紹介しましたが、米国株やETFを買おうとした時にネックだったのが最低取引手数料に設定されている5ドルというのが2019年7月に無料化されました。
1株単位で購入できることから少額でも投資が可能商品の一つとして米国株式やETFというものに興味をお持ちの方が増えたかと思いますが、私が米国の株式やETFに投資するときに注意しておきたいこととしては以下の点。
小遣い投資家の私にとって、私が保有できる外貨建ての商品というのは多くはありません。
ただ今後も日本国内の株や投資信託だけでなく、外貨でETFを通してアメリカの株に投資をしたいとは思ってますので、自分のペースを乱すことなく資金と相談しながら進めたいと思います。
▽1000円から米株を積み立てられる証券会社はこちら
▽米国株ETFを買い始めた理由をまとめてみました
▽SBI銀行の外貨積立の設定について書いています
コメント
jiroさんこんにちは。
程度問題ではありますけど、為替に関してはリスクより分散効果の方が大きいので、過度に心配する必要はないのかな、と思ってます。
要は円高になって為替差損が出る、って展開は言い換えれば日本経済が強い、少なくとも財政破たんでハイパーインフレ、なんて事態とは無縁、ってことですので、それなら本業の給与収入でも十分喰っていけるはずだし、まぁいいんじゃねーの、と。
超円安&ハイパーインフレ&保有資産全部円建て、っていう最悪の展開だけ回避できれば損はしてもどうにかできる余地はあるので、やっぱり一定額以上は外貨建てに放り込んどかないと・・・ って発想です。
リンク先の方は正直、ちょっと(汗)。
あまり参考にしない方がいい気がしました。
464兆円「しか」ない、とか、「日銀が400億引き受ければ」と軽くさらっと言えてしまうあたりは「大丈夫かな、この人」と。
まぁそもそも高橋洋一さん自体がそういう芸風の方なんで、あまり真に受けても・・・と。
ま、この話題は下手に触れるとめんどくさいことになってしまいかねないので深入りしないでおきますw
koma22さんこんにちは
外貨に関しては私も円以外でも持っておきたいと思ってるだけで、将来円安になろうが円高になろうがいいかなとは思ってます。
ただ最近は米国株が異常に持ち上げられてる気がして、自戒の意味を込めて書いてみました^^