生活する上で月の収入に対して日々の支出ということは意識されていると思います。
計算しやすく、単純に30万円の収入があれば1日当たり平均1万円程度の支出で抑えれば、平常時の生活はできるわけです。
ところが病気やケガなどによって収入が途絶えるようなことがあると、当然にその生活は成り立ちませんし、結婚して家族が増えればそれだけ自分の注意だけでは済まない事柄だって発生するわけです。
そこで言われるのが、「器からあふれたお金で生活をしよう」という表現です。
「器からあふれたお金で生活をする」とはどういう事?
私は小さいころから、「器からあふれただけのお金で生活するように心掛けなさい」と言われてきました。
器からあふれる、つまり器の中にもお金が入っているわけです。
要は生活防衛費ですね。
そこからあふれたお金で生活をしておけば、万一収入が途絶えるようなことがあっても、生活防衛費の入った器の中から生活をすればいいわけですから、当面のお金には困らないでしょ、と言う訳です。
まあ、この話は有名な話でもありますし、いろんなご家庭で教わった人も多いと思います。
器は徐々に大きくしていこう
さて、気になるのはこの器の大きさです。
器が1カ月分の器とすれば、収入が途絶えて1カ月しか生活できませんし、1年分の器だとすれば1年は生活が出来るわけです。
最初の目標は1カ月くらいの生活防衛費でもいいと思うんです。
特にDINKS(デュアルインカムノーキッズ)と呼ばれる、夫婦共働きで子供がいない家庭であれば、どちらかに万一のことがあっても、すぐに生活に困ることはないでしょう。
ところがこれが子供が産まれ、家族が増えれば増えるほど家計における基礎代謝は大きくなっていきます。
そしてそれは子供たちが独立するまで続くわけです。
であると当然に収入が途絶えた時に必要になるお金は、同じ1カ月であっても倍になるかもしれませんよね。
器を大きくする方法
器を大きくする方法は2つ。
器の穴を塞ぐ方法(家計の見直し)と、入るものを大きくする(収入を増やす)方法です。
器の穴を塞ぐ方法
まずは家計の見直しです。
例えば携帯料金は格安SIMを使用することで、通信費という穴を塞ぐことが出来るかもしれませんし、自動車保険も見積りをして現在の保険料と比較することで、保険料を省けるかもしれませんん。
自動車保険は比較で安くなる!よくこういった話をするとやり玉に挙がる生命保険や医療保険については、ここではまだ保留して欲しいと思います。
保険は万一の時に家計を守るものでもあります。
器が小さいうちに万一のことがあれば、それこそ一気に底が抜けることにならないとも限らないからです。
入るものを大きくする方法
入るもの(収入)を増やすのはそう簡単なことではありませんが、手段がないわけでもありません。
資格を取得して自分の評価を上げる
入るもの、この記事では収入に直結しますが、収入を増やそうと思うとやはり資格などに挑戦し、社内での評価を高めると言うのも一つの手段です。
あなたがどんなに勉強していようと会社が評価するのは難しいですが、資格を取得することで国や公的機関があなたの勉強した成果を評価してくれます。
こんなに強い味方はないですよ。
転職して収入をあげる
それでも評価されない時には、いっそ転職という手段もあります。
うちの会社に、転職をすることで収入を上げてきたという人がいます。
当時いくらもらってて、今いくらもらってると言う事を知るすべはありませんが、そのために資格を取得してそれを武器に転職してきたと言ってましたね。
正直、今勤めている会社は人間関係が構築されて居心地がいいかもしれません。
新しい会社に移ると、知らない人との人間関係を構築することになり疲弊するかもしれません。
でも、あなたの能力を売るのはあなた自身です。
幸い近年はネットで転職をサポートしてくれるサイトもあります。
私も利用したことありますけど、経歴書の書き方からアピールの仕方まで細かく面倒見てくれました。
投資でお金にも働かせる
生活防衛費はいくらあっても困ることはありません。
でもどんな綺麗な清流であっても、水の流れが悪いところではゴミも貯まりますし、次第に水質が悪くなるのと同様に、ある程度循環をさせていくという考えを持ってみてはどうでしょうか。
なので、ある程度の生活防衛費が出来たら、今度はお金に働いてもらうというのも一つの手段かと思います。
生活防衛費の入った器の大きさはどれくらい必要?
生活防衛費の入った器の大きさ、どれくらい必要でしょうか?
こればかりはご家庭によっても個人によっても異なりますから、安易なことは言えませんが、一つの目安には失業保険の受給までの期間の防衛費は貯めておきたい気はしますよね。
今後また金融危機が来たときに、「職を失っても生活が確保できる」というのは一つの目安にしたいところです。
また将来的に年老いた時、持ち家でローンが終わっている、賃貸であるといったことは、器の大きさにかなり影響を与えることの一つであることを忘れてはいけません。
まとめ
家計の見直しをして、収入が途絶えても生活が出来いる生活防衛費というものは、特に家族を持つと必要になってくるものです。
徐々に器を大きくしつつ、入るスピードも上げていく。
そんなお金の流れを作りたいものです。
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