ちょっと前にツイッターで話題になった「投資を貯金感覚で~」というテーマ。
今さらながらですが、テーマにしてみました。
この話題のスタートがどこなのかはよく分かりませんけど、私としては理想的な発想だなぁと思いました。
投資と貯金
元本の保証されている貯金と違い元本保証のない投資へ、コツコツと積立投資ができるのは理想的な事です。
とある保険屋さんのデータによりますと、長期になればなるほどリスクの振れ幅が収束し、保有期間が10年を超えると評価がマイナスになる可能性がグッと低くなるそうです。
ただね、それにはかなりの覚悟も必要になるのです。
投資というリスク資産
投資というのは当然ですが、投資の商品の評価によって利益が出る反面、損も出るわけです。
コツコツと長年積み立ててきた資金が、突然の経済ショックによって半減とかしてたらどうしますか?
ここ最近で一番大きなのというとリーマンショックでしょうか。
そこから派生したもので、ギリシャショックやチャイナショック、アメリカの格下げによる混乱もありました。
直近ですとトルコショックですか。
≫ トルコリラの崩壊でリーマンショックの時のことを思い出した
経済ショックはある日突然やってくるのです。
額が大きくなると精神的負担が大きくなる
リーマンショックや東日本大震災の後、日本株式では日経平均が1万円を切れる時代が長く続いたのはご存じの方も多いと思います。
現在は22,000~23,000円付近ですから、半分以下にまで下がっていたわけです。
1万円の投資額でしたらせいぜい4,000円くらいに下がるだけですけど、100万円の投資額となると評価額は40万ということになります。
含み損となった60万があれば、大学の半期の授業料に匹敵するような額です。
さらに投資資金が1000万だと、それなりの車が買えるくらいの含み損を抱えることになるわけです。
そうなった時にあまり安易に積立を行っていると、お金を投資に充てたことをきっと悔やむと思うのです。
投資はあくまで不安定なものという認識を忘れないこと
1万円貯金をすれば1年後も1万円か、1万1円ですけど、1万円を投資すると12,000円になってるかも知れませんし、逆に8,000円になってるかも知れません。
最近は世界的にも株価が堅調なので、私を含め何となくこの当たり前のことを忘れがちになってる人がいるかもしれませんけど、投資をすれば増える可能性もありながら、減る可能性もあることを忘れてはなりません。
投資は時間をかけて補正する
投資は不安定なものという考えが日本人を投資から遠ざけている一因かと思います。
この不安定さをなるべくプラスになるように補正してやる手段が積立による長期投資です。
先ほどのデータをもう一度出してみます。
緑とピンクの上下の振れ幅が小さくなる割に、期待する平均値というのはさほど大きく変動していないことが分かると思います。
なので、貯金感覚で投資ができるというのは理想的な発想だと思う訳です。
そして、いかに長期に渡って積み立ててきた商品であっても、リーマンショック級の経済危機が来たらかなり影響があると心配される方もいらっしゃると思いますので、これに関して面白い検証をされた方がいらっしゃいますので、記事をご紹介させていただきます。
https://www.kakeyforward.com/entry/RakutenBalanceFund3(現在はブログ記事が削除されています)
リーマンショックまで15年間を積立、最後に金融危機に見舞われたというシミュレーションを検証されていますが、あくまでバックテストのため、今後を保証するものではありませんのでその点だけはご了承ください。
まとめ
アベノミクス以降堅調な株価が推移していることから、投資してれば貯金より儲かると認識される方がいらっしゃればそれはとても危険なことです。
長期に渡って積立を行えることはとても魅力的なことではありますが、投資という物が値動きを伴うものですから、安易に大きなお金を投資するというのは注意したいですね。
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