ネオモバイル証券の登場で一気に単元未満株取引というものが脚光を浴びて、投資をされる方が増えたように思います。
現在そのネオモバイル証券は廃業し、SBI証券に統一されましたが、まだまだ取引を始めたばかりという人には「S株の注文入れたけど、いつ約定するの?」といった疑問を持ったことはないでしょうか。
私も、S株取引を始めた頃は、あれ?今注文入れたらいつ?と結構悩んだものです。
そこで、SBI証券のS株注文を入れた時間帯の違いによる、約定のタイミングをまとめてみました。
SBI証券のS株の注文時間による約定のタイミング
これまでの注文時間による約定のタイミング
こちらは以前の約定のタイミングを図にしたものです。
両社による約定時間の違いは大きく分けて2つです。
朝10時半までなら当日後場
夜21時半から、朝10時半までなら、その日の後場の始値によって約定されます。
夜21時半までなら翌日前場
朝10時半を越えて、21時半までに注文をすると、翌日の前場になりますが、日本時間の夜中に開かれるアメリカの株式市場の動向によっても大きく左右されるため、この時間帯に関してはあまりおすすめしません。
約定のタイミングは日に3回になって利便性アップ
2020年6月6日(実質的には8日)から、以下のように変更になりました。
いずれも約定までのタイムラグが小さくなりましたが、特に大きく印象を受ける変更は2点です。
S株注文をするのにおすすめの時間帯
S株に限らず他社の端株取引では指値が出来ず、定期的な時間で成行約定されるところが多いです。
なので端株を短期で売買して利益を上げるということより、基本的には配当目的だったり、中期的に持って売却益を上げると言ったスタンスになろうかと思います。
そこでS株注文におすすめの時間帯をご紹介します。
9時から10時半のタイミングを狙う
上の図の青い注文時間のなかで、取引が始まった9時から10時半までの時間帯が私の中で最もおすすめです。
日本の株式市場は、前日夜のアメリカ株式市場の流れを受けるケースが多いです。
必ずしもそういった法則はないものの、アメリカの株式市場が上がれば、日本の株式市場も上がる可能性が高いと思われます。
そのため「朝9時に始った株式市場の流れを確認してから、10時半までに注文を入れて、そのまま当日約定させる」という方法が一番自分の中で納得できます。
12時半から13時半を狙う
後場を狙ったこの取引方法だと、一つだけやっかいな存在がありました。
それが日銀砲。
現在日銀がETFを買い入れすることはなくなりましたが、以前は大きく下落したために後場の約定を狙って注文を入れた時に限って日銀がETFを買い、株価が上げられたことが何度かあります。
追加された緑の時間帯、しかも後場が動き出してからの時間帯を狙って注文をすれば、こういった値動きも納得できたうえで注文できます。
また後場の終値約定の注文のタイミングは13:30までですので、昼休みにしっかりと値動きや株式の動向を見計らって注文を入れても十分間に合うということになります。
それ以外にも後場から突然流れが変わるということもありますし、いずれにしても値幅に余裕をもって取引をしたいところです。
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S株は約定するタイミングが遅いの余裕を持って注文を
SBI証券も単元未満株(S株)の約定するタイミングにはタイムラグが生じますが、成り行きで約定する関係で必ず買えるというメリットもあります。
それだけに高値づかみにならないように株価の動向を見ながら余裕を持った値幅での注文を心掛けたいものです。
端株取引というものはリターンも小さいですけど、小さなリスクで慣れていくことができます。
また、単元株の株主同様、1株当たりの配当金は同額受け取ることができますので、配当金を目的に投資を続けてみてはいかがでしょうか。
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