以前読んだ、マンガ「コブラ」にカゲロウ山の話がありました。
お宝を積んだ飛行機がカゲロウ山に墜落したことで、そのお宝を狙った冒険家たちが集まるのですが、その山は信じる者にしか見えず、触れることすらできません。
非常に険しい山で登山者を苦しめ「果たして本当に山頂に宝があるのか?」などと、その山の存在を疑うと、たちまちに足元から山が消え、落ちてしまうというものです。
話の結末としては、山頂に確固たる目的のものがあると知っていた(信じていた)主人公コブラと案内人の2人のみが登り切ったという話でした。
彼らの目的は、飛行機が積んだお宝ではなかったのですが、この話が投資にも通じるものがあるのではないかと思うのです。
- あなたのその投資方法、あなたにとって正しいですか?
- 米国株1本になってる人、為替の問題とかどう考えてますか?
- ブログやツイッターでの情報を鵜呑みにしてませんか?
今は比較的経済状況が落ち着いているので、さほど感じることはないかもしれませんが、その信念が試されるのが株価の暴落した時です。
- なぜこんなに株を買ったのだろう?
- 株価が戻ることはあるのだろうか?
- 評価額が3分の1になっても投資できますか?
そんな時に明暗を分けるのは自分の投資に対する信念だと考えています。
投資に対する信念は何で出来ているのだろうか
果たして投資に対する信念というのは何で出来ているのでしょうか。
いろんな考えの方もいらっしゃるとは思いますが、私が感じるのは以下の3つです。
- 知識
- 経験
- 未来へのビジョン
投資に対する知識
明暗を分ける原因の一つとしては、投資に対する知識が大きく影響すると思います。
企業分析ができる知識や経済を読み解く力というものは、きっと投資を続けるうえで下支えしてくれるはずです。
でも100年に1度といわれたリーマンショックの際にも様々な理論は打ち破られたように思いますから、万一それを超えるような経済危機が来た場合には、頭で理解している知識程度では足らないと思います。
投資の経験
投資に関する経験の長さも、きっと大きな信念をもたらしてくれるはずです。
もちろん保有する機関には大きく含み損になったこともあるでしょうし、プラスになったこともあると思います。
時には知識が足らずに失敗したという経験かもしれません。
以前私はこんな記事を書いています。
投資というものに終わりはないですし、こうすれば自分にとってストレスが少ない、儲かるパターンという手法にたどり着くまでには、やはり失敗から学ぶものやトライ&エラーという試行錯誤は絶対に必要になります。
投資を通して見る将来のビジョン
私の年代でも早くからお金と向き合い、投資をすることですでに早期リタイアをしている人も現実には存在しています。
ただ私が早期リタイアというものを目標に投資に向きあうのには遅すぎたこともありますし、自分にとって働く、任されたプロジェクトを完成するというのはやりがいのあることだと思っています。
むしろ私が投資を通して見ている将来のビジョンというのは、「趣味を今後も家計に負担を掛けずに継続する、今の収入が下がっても食べていくことができる、いずれは子供たちに資産を分けてやれる」というものです。
以前記事の中で触れましたけど「株価は上がると買いたくなる、下がると売りたくなる」ものです。
株価が上がると(安心感から)買いたくなる、株価が下がると(恐怖心から)売りたくなるといった心理から来るものですが、それでも自分が投資を通して見る将来のビジョンというものがしっかり見えてくれば、仮に株価が下がった局面であっても、「投資を続ける」という選択はできると思うのです。
信念を分かち合える仲間というのはやっぱり大事
最近では簡単にSNSを通して、自分と同じ趣味の人などと繋がることができる時代です。
ただ、やはりリアルの世界において投資というものを分かり合える人脈づくりというのは非常に心強いものがあります。
実際私には母親をはじめとして、兄や姉といった親族に投資の仲間もいますし、会社には後輩が投資というものに不安を感じた時に相談できる相手がいます。
私の実家は家業をしていた関係で、お金に関することの多くを母から学びました。
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家業を継いだ兄からは、「自分が働かなくても(会社をたたんでも)収入が入るシステムの構築をするべき」ということを教わりましたし、姉からは「夫(私にとっては義兄)の収入が途絶えても家族を食べさせる手段を作っておくことは大事」ということを教わりました。
後輩に至っては、「アベノミクスで株が上がった時にどう思ったんですか?」と抽象的でありながら忘れかけた何かを教えてくれます。
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投資に対する信念というのは人それぞれ違います。
自分の境遇をよく知り、そのうえで信念を分かち合える関係というのは大変心強いものです。
投資に対する信念を見つけよう
いつかはわかりませんが、この先かなり高い確率でリーマンショックを超えるような暴落は来ると考えています。
先物や差金取引といったものが多く出回るようになった現代において、前回の底値の下にはお宝が埋まっているからです。(これに関してはいずれ書きます)
そういったときにでも金融資産を買えるだけの現金比率を残しておくことは大事ですし、そういったときに投資を続けていけるという信念を見つけておくというのは、あなたにとって投資の羅針盤となるはずです。
ちょっと落ち着いたようにも感じる米国株投資への人気についても、最近の円高によって、円換算で含み損を抱えている人も多いかもしれませんし、高配当銘柄への投資で、含み損を抱えている人も多いはずです。
それぞれがダメというつもりはありません。
信念をもって投資をしているのであれば、含み損がどんなに膨れようとなんということはないはずです。
でも、投資にもブームがあります。
私も経験がありますが、まわりが一斉に自分が投資していたものから逃げ出す様子は、沈没船に残るのと同じくらい恐怖心を煽るものです。
ものまね投資で大やけどをしている人、人の投資方針にわかったつもりになっている人がいるのであれば、今一度自分にとって投信の方針を信じる心というものを見直してみてはいかがでしょうか。
投資をすることで自分のお金の評価額が少なくなるのは、結構ストレスを感じるものです。
投資を通してあなたが見ている未来の生活というものを、一度考えてみてもいいのではないでしょうか。
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