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iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETFの単価の安さは魅力的

銘柄選び
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一つのかごに盛るなという投資の格言がありますが、一つのかごの中でも分散された商品の投資信託やETF。

その中でも比較的高利回りの分配金が受け取れる商品の一つがiシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETFです。

その他の高配当ETFはこちらを参照してみてください。

≫ 個別株が怖いという人におすすめの日本の高配当ETF

iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETF

MSCIジャパン高配当利回りインデックスに連動させるETFで、ブラックロックによるETFです。

私が保有する米国ETFのHDVPFFもブラックロックによるETFです。

ベンチマーク

このETFの特徴として、MSCIジャパン高配当利回りインデックスへの連動を目指しています。

MSCIジャパンというのは、MSCIの指数の一つで、日本に上場する大中型株を対象としたインデックスで、現在319銘柄を採用。

日本市場の約85%をカバーしています。

そしてその銘柄の中から高配当利回り指数でふるいを掛けたものが、このETFに含まれるのですが、この抽出の仕方がなかなか興味深いのです。

iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETFの構成銘柄
MSCIジャパンの中から厳選したものが高配当利回り指数となる

高配当利回り指数の算出方法としましては以下のようなものがあります。

MSCIジャパン高配当利回りインデックスの算出方法

配当利回りの質に関するスクリーニング

  • 配当性向が正である
  • 銘柄数ベースで配当性向トップ5%は除外
  • 過去5年間で1株当たりの配当金が減少しているものを除外
  • ROEや負債/自己資本比率、直近5年の収益変動制から算出するクォリティスコアがマイナスのものは除外
  • 1年間の株価パフォーマンスがマイナスである銘柄群の下位5%を除外

残ったMSCIジャパンの銘柄の配当利回りが130%を超える利回り銘柄を選択

つまり、むやみやたらと高配当の銘柄を選択するのではなく、配当性向や配当の継続性、ROEなどの銘柄を抽出したものから選択されていると言えるのです。

分配金

iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETFは年2回の分配が行われ、過去4回の分配金は以下の通りです。

分配日分配金
2018年8月9日29円
2018年2月9日24円
2017年8月9日21円
2017年2月9日30円
年平均52円

2019年の大発会の終値では2.9%程度となります。

ですが、2018年には平均して、2100円台の株価だったことを考えると2.5%程度となり、残念ながらETFのネーミングほど高利回りという印象もありません。

組み入れ銘柄

ちょっと長いですが、こちらに組み入れ銘柄を列記してみます。

前述した、算出方法にて残っている銘柄です。

いずれも高配当などでよく聞く銘柄が並んでいます。(2019/09/16時点)

ティッカー 銘柄名 保有比率(%)
9437 NTTドコモ 5.36
7203 トヨタ自動車 5.32
9432 日本電信電話 5.12
8035 東京エレクトロン 5
7267 本田技研 4.92
9433 KDDI 4.9
8001 伊 藤 忠 4.6
7751 キヤノン 4.47
2914 日本たばこ産業 4.28
5108 ブリヂストン 3.74
ティッカー 銘柄名 保有比率(%)
6301 小松製作所 3.54
6752 パナソニック 3.05
1925 大和ハウス 3.02
7270 SUBARU 2.88
8750 第一生命HLDGS 2.73
8725 MS&AD 2.63
7201 日産自動車 2.52
5401 日本製鉄 1.94
1928 積水ハウス 1.93
8002 丸 紅 1.78
5802 住友電工 1.62
4188 三菱ケミカルHLDGS 1.6
1878 大東建託 1.56
8308 りそなホールディングス 1.52
8697 日本取引所グループ 1.41
6988 日東電工 1.34
4005 住友化学 1.17
8795 T&Dホールディングス 1.01
4704 トレンドマイクロ 0.97
7259 アイシン精機 0.91
7272 ヤマハ発動機 0.85
7731 ニコン 0.7
6448 ブラザー工業 0.68
3405 ク ラ レ 0.67
6724 セイコーエプソン 0.65
9201 日本航空 0.61
6113 アマダホールディングス 0.61
4042 東ソー 0.59
8729 SONY FH 0.56
3401 帝 人 0.56
4902 コニカミノルタ 0.54
4185 JSR 0.53
6471 日本精工 0.53
6481 T H K 0.53
5334 日本特殊陶業 0.51
2651 ローソン 0.44
4508 田辺三菱製薬 0.43

株価の動き

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iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETFのメリットとデメリット

銘柄選定がしっかりしている

こちらのETFに含まれる銘柄は、むやみに高配当の銘柄を選定したのではなく、配当性向が極端に高くない、高配当だけど株価の下落が止まらないといった銘柄は取り除かれることです。

どんなに高配当であっても、株価の下落が止まらないというような銘柄では意味がありませんからね。

メリットは信託報酬が安いこと

このiシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETFの信託報酬は0.19%と、日経平均高配当株50指数連動型上場投信は0.28%となっています。

信託報酬は実感することのないコストですけど、安いのはいいことです。

最大のおすすめポイントは単価が安い

iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETFの最大のおすすめポイントとしましては、単価が安いということがあります。

先ほども分配金のところで触れましたように、1株が1,700円から2,100円ということ、さらには取引口数が1口単位であることから、資金がムダなく投資できます。

また、資金力に乏しいサラリーマンの小遣い投資にも向くという点ではとてもうれしい商品です。

期待するほど利回りは高くない

2019年の大発会レベルの価格帯では3%近い利回りになり、まあ少額投資が可能でそれだけあればいいかな?とも思えますけど、2.5%程度の利回りではさほど高利回りと言った印象もないです。

現在NISA口座で保有するならまだしも、課税されると2%強という利回りでは、高配当利回りETFのネーミングが泣きますね。

まとめ:iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETFの単価の安さは魅力的

ETFは投資信託なので、保有中には信託報酬も掛りますし、株主優待を受けることも出来ません。

でも、過去のチャートでは1,600円を割ったときもあったようですし、そういった時に仕込めれば、現在では3.3%くらいの利回りが期待出来ているはずです。

投資商品ですので、将来的な利回りなどが約束されたものではありませんけど、先々株価が下がった時に、あまった資金で買い付けることが出来れば面白いかなとは考えています。

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2008年ごろからFXで資産運用を開始、2015年のロスカットを機にして投資手段を見直して端株投資に行きつく。
すでに失敗することのできない年齢であることから、株式やインデックスを使って着実に資産運用を行う。
詳しいプロフィール ≫ こちら

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