私は日本株の端株をメインにして資産運用をしていますが、その中でも一部は米国のETFを保有しています。
そのETFがPFFとHDV。
これらのETFは2年ほど前は比較的よく見かけていたと認識していますが、最近は米国株関連のブログなども増え、いろんなETFを見かけるようになりました。
その中で私が気になりだしたのは「SPYD」というETF。
気になりだした一番の理由は・・・
1口当たりの単価が安い!
え~~~~~!!!そんだけの理由?!
というのも、最近は外貨投資用の資金を減らしているので、あまり頻度を上げて買うことができなくなったのです。
かといって資金を遊ばしておくのももったいないし・・・
ということでSPYDとやらを調べてみました。
SPYDの株価
一番最初に気になったのはSPYDの株価。
こちらが SBI証券 の外国株式口座をキャプチャしたチャートです。
2020年6月末時点で約27ドルです。
日本円に直しても3000円程度で買えます。
HDVが80ドルとかだから、確かに小口で買うには買いやすいよね。
毎月何万、何十万と入れていける人には1口当たりの単価の問題なんかないんでしょうけど、地道に外貨積立している私としては、外貨に8000円というのはなかなか機動力に欠けます。
SPYDは暴落に弱いらしい
前からSPYDというティッカーがあるな、という程度には認識していましたけど、特に意識したのが今年3月に起きたコロナショックでした。
HDVやYYMに比べてSPYDの下落率がひどい!
SPYDがおすすめって言ってたの誰!!
本当にこんなことがあったのかどうかはよく見てなかったですけど、なんか米国株インフルエンサーが結構叩かれたみたいなのを後に知りました。
はぁ、怖い怖い・・・
今回下落したのはそのSPYDに含まれる銘柄の中で、ジャンク債を発行している財務の安定していない企業が特に目立った暴落をしたことや、原油価格が暴落したりしたことなんかも含めて特に大きな下落率となったことが一つの要因の様です。
まさに企業の信用度が低ければ金利(配当)が高いというやつだな。
SPYDとHDV、PFFのセクターの相性は?
こちらはSPYDに含まれる業種を一覧にしたものです。
業種 | 割合 |
---|---|
不動産 | 21.08 |
一般消費財サービス | 14.22 |
公共事業 | 12.82 |
エネルギー | 10.88 |
金融 | 10.05 |
情報技術 | 10.04 |
生活必需品 | 8.38 |
その他 | 12.53 |
冒頭にも紹介しましたけど、私が保有する米国ETF銘柄はPFFとHDVです。
PFFの金融が高いのは有名ですけど、銀行や各種金融、保険業などを含めると過半を越えてしまいます。
業種 | 割合 |
---|---|
金融 | 55.73 |
公共事業 | 15.15 |
不動産 | 10.41 |
通信 | 5.1 |
エネルギー | 2.11 |
ヘルスケア | 2.01 |
素材 | 0.47 |
その他 | 9.02 |
そのため選んだのがVYMより金融の割合の低かったHDVだったというわけです。
業種 | 割合(%) |
---|---|
ヘルスケア | 21.41 |
エネルギー | 21 |
通信 | 16.53 |
公共事業 | 9.94 |
生活必需品 | 9.92 |
資本財サービス | 8.13 |
情報技術 | 7.18 |
その他 | 5.89 |
こうやって比較した時に、それぞれのセクターが程よく被らないからいいかなぁと思ったんですよね。
保有銘柄が少なく分散性に欠ける?
HDVもそうなんですけど、SPYDの組み入れ銘柄も決して多くないです。
銘柄名 | Ticker | 業種 |
---|---|---|
Gilead Sciences Inc. | GILD | ヘルスケア |
AbbVie Inc. | ABBV | ヘルスケア |
General Mills Inc. | GIS | 生活必需品 |
Digital Realty Trust Inc. | DLR | 不動産 |
Crown Castle International Corp | CCI | 不動産 |
Kraft Heinz Company | KHC | 生活必需品 |
Dominion Energy Inc | D | 公益事業 |
Cardinal Health Inc. | CAH | ヘルスケア |
Amcor PLC | AMCR | 素材 |
Broadcom Inc. | AVGO | 情報技術 |
Kellogg Company | K | 生活必需品 |
Verizon Communications Inc. | VZ | コミュニケーション・サービス |
Williams Companies Inc. | WMB | エネルギー |
International Business Machines Corporation | IBM | 情報技術 |
Franklin Resources Inc. | BEN | 金融 |
Duke Energy Corporation | DUK | 公益事業 |
Dow Inc. | DOW | 素材 |
Philip Morris International Inc. | PM | 生活必需品 |
Pfizer Inc. | PFE | ヘルスケア |
Chevron Corporation | CVX | エネルギー |
Altria Group Inc | MO | 生活必需品 |
Iron Mountain Inc. | IRM | 不動産 |
International Paper Company | IP | 素材 |
Realty Income Corporation | O | 不動産 |
AT&T Inc. | T | コミュニケーション・サービス |
Newell Brands Inc | NWL | 一般消費財・サービス |
Hanesbrands Inc. | HBI | 一般消費財・サービス |
Seagate Technology PLC | STX | 情報技術 |
LyondellBasell Industries NV | LYB | 素材 |
FirstEnergy Corp. | FE | 公益事業 |
Regions Financial Corporation | RF | 金融 |
Southern Company | SO | 公益事業 |
Principal Financial Group Inc. | PFG | 金融 |
People’s United Financial Inc. | PBCT | 金融 |
Huntington Bancshares Incorporated | HBAN | 金融 |
Healthpeak Properties Inc. | PEAK | 不動産 |
Edison International | EIX | 公益事業 |
MetLife Inc. | MET | 金融 |
Regency Centers Corporation | REG | 不動産 |
Interpublic Group of Companies Inc. | IPG | コミュニケーション・サービス |
PPL Corporation | PPL | 公益事業 |
Phillips 66 | PSX | エネルギー |
Kinder Morgan Inc Class P | KMI | エネルギー |
CenterPoint Energy Inc. | CNP | 公益事業 |
CenturyLink Inc. | CTL | コミュニケーション・サービス |
Exxon Mobil Corporation | XOM | エネルギー |
KeyCorp | KEY | 金融 |
WestRock Company | WRK | 素材 |
Prudential Financial Inc. | PRU | 金融 |
Valero Energy Corporation | VLO | エネルギー |
Host Hotels & Resorts Inc. | HST | 不動産 |
Molson Coors Beverage Company Class B | TAP | 生活必需品 |
Ventas Inc. | VTR | 不動産 |
Invesco Ltd. | IVZ | 金融 |
H&R Block Inc. | HRB | 一般消費財・サービス |
Unum Group | UNM | 金融 |
Welltower Inc. | WELL | 不動産 |
Wells Fargo & Company | WFC | 金融 |
Vornado Realty Trust | VNO | 不動産 |
SL Green Realty Corp. | SLG | 不動産 |
Schlumberger NV | SLB | エネルギー |
Simon Property Group Inc. | SPG | 不動産 |
Occidental Petroleum Corporation | OXY | エネルギー |
ONEOK Inc. | OKE | エネルギー |
STATE STREET INSTITUTIONAL LIQ STATE STR | 70286227 | その他 |
U.S. Dollar | CASH_USD | その他 |
ETFという商品を選ぶ以上はある程度分散性というのも大事なのかもしれないですけど、もし私が70銘柄近くを保有していたと考えると、それは十分な分散だというのが私の考えです。
SPYDでUSリートでも買うつもりで買ってみる
実は全く違うETFでQQQというのも実は気になっています。
利回りなんかは全く期待できないんですけど、GAFAMに投資をしているETFで着実に成長していますが、1口当たりの価格が非常に高いんです。
なので他のETFの分配金を余らせて眠らせておくぐらいなら、定期的に積み立てている外貨も使って、今回のSPYDをしばらく買い付けてみるのもいいかなとは思っています。
このETFにはいろんな批判があったりするみたいですけど、調べてみると高配当というメリットのかげに潜んでいる危険性も確かにわかりましたが、実はこのSPYDにはリート銘柄も含まれているのです。
なので、コロナ騒動も収束してないことですし、組み入れられているUSリートを買うつもりで少しの間でも買い付けてみようかなと思ったりもしています。
米国株式の最低買付手数料が無料化されたのは大きいよね。
ホントホント、自分の場合はNISA口座で買うからもともと無料だったけど、つみたてNISAを選択してる人なんかは重宝するよね。
▽端株を利用してまで日本株に投資をしている私が、外貨の為替リスクを背負ってまで米国ETFを買っている理由です。
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