2000万円問題が発覚した時には、いきなりそんなこと言われても素直に受け入れられないよといった意見もあったようですが、多くの人が年金不信だったはずなのに、今更になってびっくりするのも不思議な気がします。
ただ、こういった試算が出た以上は、何かしら自分でもできることをしたいと思う人もいると思いますが、そのうちの一つが、少額投資非課税制度(NISA)を使って資産形成することではないでしょうか。
望まれつつも、残り5年という期間を経て終了の予定だったNISAですがここへきて動きがあったようです。
こちらはメルマガ配信された日経新聞の記事。
金融庁が目先、政治への働きかけで注力するのは例年8月に予定する税制改正要望だ。今は時限措置である少額投資非課税制度(NISA)の恒久化を求める見通し。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO47986540Q9A730C1EE9000/
NISA恒久化が叫ばれつつも、新しくつみたてNISAが出来、NISAは当初の期間終了と同時に終わるのかと思っていた人も多いはず。
ここへきてこういったニュースが飛び込んできたのはうれしい限りです。
※追記 ≫ NISA恒久化見送りで、投資のスタンスも再考へ (2019年10月16日)
※追記 > 現段階で新型NISAの詳細は不明ながら拡充の方向は確定的か (2022年12月14日)
NISA(少額投資非課税制度)の問題点
NISAを利用すると、株式の配当金や売買益も非課税になりますし、投資信託の分配金も非課税になります。
そういったことに目を付け、「証券会社が手数料が稼げる毎月分配の投資信託を売りたがった」などという背景も金融庁が嫌ったと言われていますし、ネット証券で外国株式を取引すれば手数料が無料になるなど、当初の金融庁の思惑とは異なった使われ方をしていると思われても仕方がないように思います。
もっともNISAそのものが見切り発車したような制度ではありましたし、こういったことを踏まえてできた制度がつみたてNISAなんだろうなと思っています。
NISA(少額投資非課税制度)の恒久化を願う
はっきり言って「つみたてNISA」自体も、とても現実的ないい制度だと思います。
ただ、つみたてNISAでいう継続性などを問われたときに、私にとって40万という数字は大きな数字ですし、投資信託の積立より端株投資をメインとしたい私にとってみると、やはりつみたてNISAよりはNISAを継続して使いたいという思いもあります。
どちらが良いか?というのはその人個人の投資のスタンスにもよります。
私のように「株式メイン」と考えたい人にとって今後NISAが恒久化されるようになれば、 大きな武器になる人は多いはずです。
NISA恒久化を願ったFOY2017のアンケート
少し古い話になるのですが、年に1回行われる投信ブロガーによるFund of the Yearの2017年(以下FOY2017)にて、NISAやiDeCoへのアンケートが行われました。
私もこの時のアンケートには、NISAの恒久化というものを願う旨の回答をしました。
正直、個人の一ブログで「ああして欲しい、こうして欲しい」と記事にしてても制度を動かす力なんて皆無ですけど、行政がメッセージを出すくらいの組織が取りまとめて出してくれれば何か変わるかもしれない・・・という思いもあり回答してみました。
https://jiro-invest.space/onemore-foy-ideconisa/
選挙と同じで、何か声を上げることが自分に出来ることなのかもしれません。
今回の金融庁の話は、まだ野のものとなるか山のものとなるかも分からない、眉唾の話ではありますけど、こういった意見が金融庁に届いたおかげかもしれませんね。
まとめ
NISAとつみたてNISA、そしてiDeCo。
特にNISAは途中も記述したように、ランニングスタートしような制度という印象の方も多いと思います。
改めて恒久化が現実的な話になった時には、今までの制度には改正が伴うかもしれませんけど、何よりこういった制度を利用して、将来の備えをしようという国民が振り回されるのではなく「どれを使うか」と選べるような制度であってほしいと思います。
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