松井証券では2016年11月、約20年ぶりに投資信託の取り扱いが始まり、2018年からはiDeCoの取り扱いが始まりました。
松井証券というと、1日の約定価格が10万円以下の場合には手数料が無料になるなど、以前からコストといった面では積極的に値下げをしてきたというイメージがありましたが、そんな松井証券の「投資信託の販売に係る基本方針」として以下の方針を掲げています。
- 松井証券が取り扱う投信の販売手数料は原則無料
- 商品の仕組が複雑なものは取り扱わない
なんか投資家目線でありがたいですよね。
そんな松井証券が、iDeCoの商品に取り揃えたのはどんな商品だったのでしょうか?
松井証券のiDeCoは低コストへの追及が半端ない
松井証券のiDeCoにラインナップされた元本変動型の商品は全部で28本、ターゲットシリーズ11本。
前ってもっと少なかったよね?
以前は12本でしたが、2020年10月から取扱商品を拡充しました。またeMAXIS Slimはすべて採用しました。
カテゴリ | 運用商品名 | 信託報酬 |
国内株式 | One DC 国内株式インデックスファンド | 0.14% |
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | 0.14% | |
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | 0.14% | |
ニッセイJPX日経400インデックスファンド | 0.20% | |
ひふみ年金 | 0.76% | |
先進国株式 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.09% |
iFree NYダウ・インデックス | 0.23% | |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.09% | |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.12% | |
新興国株式 | eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 0.19% |
全世界株式 | 楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 0.12% |
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) | 0.10% | |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 0.10% | |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.10% | |
国内債券 | 三菱UFJ 国内債券インデックスファンド | 0.12% |
eMAXIS Slim 国内債券インデックス | 0.12% | |
先進国債券 | eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 0.14% |
たわらノーロード 先進国債券<ヘッジあり> | 0.20% | |
新興国債券 | 三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド | 0.34% |
iFree 新興国債券インデックス | 0.22% | |
eMAXIS 新興国債券インデックス(ヘッジあり) | 0.60% | |
国内リート | たわらノーロード国内リート | 0.25% |
eMAXIS Slim 国内リートインデックス | 0.17% | |
先進国リート | たわらノーロード先進国リート | 0.27% |
eMAXIS Slim 先進国リートインデックス | 0.20% | |
コモディティ | ゴールド・ファンド(ヘッジなし) | 0.37% |
ゴールド・ファンド(ヘッジあり) | 0.37% | |
バランス型 | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.14% |
TY型 | 三菱UFJ TYF2030 | 0.34% |
三菱UFJ TYF2035 | 0.36% | |
三菱UFJ TYF2040 | 0.36% | |
三菱UFJ TYF2045 | 0.36% | |
三菱UFJ TYF2050 | 0.36% | |
三菱UFJ TYF2055 | 0.36% | |
三菱UFJ TYF2060 | 0.36% | |
セレブライフ・ストーリー(2025) | 0.44% | |
セレブライフ・ストーリー(2035) | 0.44% | |
セレブライフ・ストーリー(2045) | 0.44% | |
セレブライフ・ストーリー(2055) | 0.44% |
eMAXIS Slimがフルラインナップ
マネックス証券もeMAXIS Slimは多めに組み込まれていたんですけど、松井証券はすべての商品を網羅してます。(唯一eMAXIS Slimの設定がない新興国債券はeMAXISの採用となってます。)
だからといってその商品を選ぶ人がどれだけいるの?というのは気になりますけど、低コストへの追求はすごいですね。
楽天バンガード
eMAXIS Slimの全商品網羅というのもなかなかのインパクトですけど、その他にもこんな商品。
- 楽天全世界株式インデックスファンド
- 楽天全米株式インデックスファンド
もちろんeMAXIS Slimの全世界や全米株式でもそれなりにまかなえるようなものですけど、eMAXIS Slimや楽天バンガードシリーズは情報量も多いので、初心者ユーザーにも選びやすい商品ではないでしょうか。
そしてやはり人気か?ひふみ年金
SBI証券、楽天証券、マネックス証券、そして松井証券でもひふみ年金の取り扱い。
ひふみ投信 | 直接販売型の投資信託で一般の証券会社では購入不可 |
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ひふみプラス | 一般の証券会社を通して購入できるひふみ投信 |
ひふみ年金 | 確定拠出年金用のひふみ投信 |
やっぱりひふみ投信は人気なの?
ひふみ年金はほかのインデックスファンドと比べると信託報酬は高めですが、投資方針や投資銘柄は全く同じですので、ひふみシリーズの中では一番安い信託報酬が設定されています。
ただじぶん年金として長期間運用するものとしてはコストが足かせになる可能性もあるので、ほどほどでスイッチングをして別のものに乗り換えたほうがよいかなと思います。
松井証券の投信工房が思ったより良心的な選択をしてくれる
他社にも同様のサービスがありますけど、松井証券にも設問に答えることでその人に最適なポートフォリオを提案してくれる投信工房というものがあります。
質問は7問と他社に比べると多めですが、そんなに難しいものはなく直感で答えてみました。
その結果がこちら。
最終的にどんな投資信託を選べばいいか教えてくれますけど、いずれも低コストの商品で好印象。
たいていこういった診断の結果にはいくつか高コストのものが混じってるもんですけど、ジャンルごとにかなりコストを意識したような選択ばかり。
これらは全部がiDeCoに含まれているものではないのですけど、過不足なくiDeCoの商品には相応のものが網羅されているので問題はないです。
松井証券のiDeCoなら気が変わったときでも安心
自分自身は最後まで株式一本でいってもいいんじゃないの?とは思ってますけど、将来的に取り崩しのタイミングが見えてきたり経済状況が変わってきたりすることで投資の方針って変わってくるんだろうなとは薄々おもってます。
そんなときに安心して選び直せる商品が揃っているのは大変ありがたいことだと思いました。
こういう姿勢が見えると松井証券さんへのイメージもだいぶ変わってきますよね。
ぜひ検討してみてください。
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