今週はアメリカの指標の関係で、朝起きたらロスカットされていたというFXトレーダーの方が少なからずいらっしゃったのではないかと思います。
なにせこの為替変動。
10日22時に146.2円で始まったチャートが22時終了時点で143.7円
約2円50銭の円高。
その後も下がり続け朝6時の時点では141円という、5円近い円高。
ドル円が一晩でこれだけの円高というのは、最近では記憶にありません。
少し前にも円安のときにスワップ目的でポジションを持つのはやめたほうがいいよといった記事を公開してますけど、まさにその通りの展開になった感じです。
FXは少額で運用できるけどマイナスまで吹き飛ぶ
円高がさらに進んでロスカット報告も
この記事を作成時点で、ドル円は138.7円/$まで円高になってます。
更に円高が進んだことでツイッターをちょこちょこロスカットの報告も。
レバレッジの規制が以前より厳しくなったことで、急激な為替変動をきっかけに元本を吹き飛ばすほどの報告は見られなくなったものの、ポジションの証拠金を維持するために消費者金融でお金を借りて入金していたという人もいる様子。
こういったケースの場合にポジションを維持できなくなった場合には消費者金融への借金だけが残るという結果になります。
まあさすがにネタだと思いたいですけど、ひょっとしたら現実かも。
FXやCFDといった差金取引商品は非常に資金効率がいい反面、マイナスまで資金を吹き飛ばしてしまう可能性のある金融商品にお金を投じることは、果たして投資とよんでもいいものでしょうか。
FXは少額投資ではないけど資産運用だとは思う
もう10年以上になるかもしれませんけど、FXは投資か投機か?という議論いろんなブログで展開されていたことがあります。
「ゼロサムだから」とか「リスクコントロールが難しい」とかいろんな意見はありましたけど、結局双方当たり障りがないようなウヤムヤとしいた結論だったように思います。
当時の私がどう思っていたかは覚えてませんけど、少なくとも今の個人的な思いとしてはFXやCFDというものへの投資というキーワードはNGであると思ってます。
株式であっても上場廃止など、投じたお金がほぼゼロになる可能性はあります。
でもFXなどの場合には、ゼロを通り越してマイナスになる可能性があるものに対してはあまりにもリスクが大きすぎだし、それは投資とは思えないから。
でもその資金効率の高さから、資産運用商品の一部としては非常に魅力的な商品だろうとは思ってます。
サラリーマンにとってはあえてFXを主力に運用する必要はないと思う
私がFX運用していた頃は投資信託も積立は1万円からと、非常にハードルが高いものでしたのでFXを選んで運用をしてました。
でも結果としては最後にロスカットされて、残ったものはわずかな必要証拠金と、別で積み立てていたこれもわずかな投資信託のみ。
とはいえそのわずかな投資信託がその後の端株を使った資産運用の足がかりとなってくれたのは精神的にも大きかった。
現在はネット証券で100円という少額から運用できるようになりましたし、あえてFXを主力に運用をする必要はないのかなとは思ってます。
でもあえてサラリーマンがFXで運用するなら、給与という定期的なインカムを武器に積み立て投資を行いつつ、損失がある程度許容できるお金でFXを使うというスタンスのほうが精神的にも安定して行えるのではないかと思うわけです。
まあ少なくとも「投資は長期、スワップをためつつFXウマー」っていう状態にはなりにくいだけに、FXだけでは将来的に残せる資産は作りにくいかなとは思いますね。
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