外壁塗装の記事を書いた時に少し触れましたけど、今回は東証2部の銘柄でダイサンという会社をご紹介します。
建設業界ではビケ足場でおなじみのダイサン
こちらは建設現場で足場を専門にしている会社でして、大阪に本社を置く会社です。
主に低層の住宅などで使用される、クサビ式足場と呼ばれる種類の足場材の組立、レンタルを行っています。
恐らく住宅などの建設に用いられているので、一度や二度くらいは目にされたことがある方も多いと思います。
SBI証券の四季報によりますと、クサビ式では首位となっています。
最近では高層のビルにも使われることが多くなりましたが、組立自体、柱のポケットと呼ばれる部分に部品を叩きこんでいくため、金属音が避けられません。
同じ面積の足場を組むにも、小さなトラックで運搬できるなどのメリットがあり、安価に組むことが出来ましたが、最近は徐々に価格が上がってきています。
地域によっても違うかもしれませんが、クサビ足場というのは言いにくいのか、総称してビケ足場と呼ばれることが多いですが、ビケ足場というのはこのダイサンの登録商標となります。
ビケ足場のメリット
大まかに分けて、足場には枠組み足場と呼ばれるものと、ビケ足場と呼ばれるクサビ式の足場があります。
枠組み足場ですと、人が通るスペースの高さは1.7mしかありませんので、長身の作業員がヘルメットをかぶって通ろうとすると常に中腰になるのです。
ところがダイサンのクサビ足場ですと1.9mあるので作業性などが向上するというメリットもあります。
歩く板の部分がメッシュになっててゴミがたまりにくいとか、台風の時に飛びにくいといったメリットもあるのですが、ここでは置いておきます。
ダイサンの株価と四季報データ
四季報データはSBI証券を参考にしています。
株価 | 821 |
---|---|
1株益 | 79.5 |
PBR | 0.8 |
PER | 12.27 |
自己資本比率 | 80.3% |
ROE | 7.7% |
自己資本比率も高いですし、有利子負債も少ないです。
今後の展開:上場替えはあるの?
普段このシリーズの記事は自分が購入した銘柄を記事にしているのですが、今回は購入していません。
10万円以下で買える銘柄だし、買おうとした時期はあったんです。
買わなかった理由
大きな理由は私が建設業にいるからです。
景気の波を受けて建設業の業績が下がった時に、保有する株も一緒に下がらなくてもいいんじゃないかなっていう理由が大きいです。
以前は私もダイサンに足場を発注していた時期があるのですが、最近は他のクサビ足場がとても増えてきまして、今後ダイサンのシェアって言うものがどうなるの?と不安を覚えたのもあります。
その他のクサビ足場というのが信和(3447)同じく東証2部に2018年3月20日に上場したばかりの会社です。
知っている限りですと、ここから材料を買って独立している鳶を結構見かけるので。
上場替えの条件
上場替えの条件 | 現在 | |
---|---|---|
株主数 | 2,200人以上 | 1,699人 |
流通株式 | 2万単位以上 | ※ |
時価総額 | 250億以上 | 62.6億 |
※発行株式数は7,618千株、特定株が64.2%となっています。
相変わらず勉強してないので、流通株式のこととか勉強不足のままです。
あえて言えるのは、同じく東証2部銘柄の寺岡製作所よりは遠くにいることだけは分かります。
≫ 一時株価は約3倍になった東証2部銘柄「寺岡製作所」売りました
ダイサンの優待
ダイサンに優待はありません。
優待を新設すれば一気に一部上場が狙えるかもしれませんけど、時価総額的にはまだまだ弱い感じですね。
また仮に新設したとして、人気のクオカードとかならいいですけど、仮に自社製品とかもらっても、絶対にいらないです・・・
ダイサンの配当
配当利回り
配当は年間26円となっており、利回りは3.17%となっています。
現在は全体的に株価が上がって、3%以上の配当利回りを期待できる優良銘柄が減ってしまいましたね。
まとめ
なかなか批判的な記事になってしまったかもしれませんが、主に低層住宅で使われていたクサビ足場が徐々に高層の建築物にも使われ始めたことで、今までの足場に比べクサビ足場自体の割合が増えているのは確かです。
今後は都市の再開発だったり、建て替えといった需要が来た時に、建物自体大型化していくことも考えられます。
四季報などのデータを見ても、配当的にも劣っている様子も感じませんし、もう少し安く買えるのなら候補としてみたい気がします。
▽そのほかの10万円で買える株銘柄
▽同じく建設関係銘柄ですが、現在は株価上昇のため10万円を越えてます
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