受給年齢が先送りされ、年金額も徐々に乏しくなる年金。
つい先日も年金が2000万円不足すると金融庁が発表したところ、大変な騒ぎになったのは記憶に新しいところです。
この先年金制度がどの程度期待できるかわかりませんが、必ず不足するであろうお金の問題に、若いうちからの資産運用の必要性が、現在の年金を受給している団塊世代よりも重要になってきます。
現在資産運用をしてない人でも、潜在的にその必要性を意識してる人も多いことでしょうが、損をするのが嫌と思う人には、まず、資産運用や投資といったことより先に、節約といったことを意識してみてほしいと思います。
まずは資産運用の掛け算より節約の足し算
資産運用の掛け算
投資を始めた時に、ついつい先走って運用利率といったことに目を向けがちです。
100万円を年3%で運用したとすれば、1年後には103万円になることが予想されます。
銀行の定期預金で言うとたったの100円程度ですが、投資をしてもたった3万円でしかないわけです。
節約の足し算
先ほどの年3万円の利益を月に換算すると、月は2,500円ですね。
1日にすれば100円くらいのものです。
コンビニコーヒーを辞めて、水筒でコーヒーを持参すると、100万円を1年間運用したのと同じ利益になるわけです。
さらに言うなら、投資に充てたお金は目減りする可能性もありますけど、節約したお金というのは確定された利益と同じわけです。
また、投資というものには元本の変動というものが付いて回りますから、100万円の評価額が120万円になってる可能性もあれば、80万円になってる可能性だってあります。
節約にはそういった元本の目減りというものがないことも魅力の一つなのです。
複利を狙って投資するのはあり
まあ、はっきり言って節約の足し算を続けたところで、どこまで頑張っても正比例でしか増えません。
仮に先ほどの月2,500円(年3万円)の節約をして、そのまま3%で1年間運用した場合には、計算上はこのような結果になります。
私もエクセルを使ってやってみたけど、同じ結果になりました。
複利運用で資産グラフを放物線化させる
こちらは10年間、5%で運用したケースと3%で運用したケース、ただ小銭貯金をしたケースでシミュレーションしてみました。
そしてそのグラフがこちら。
10年間で9万円くらいの誤差なら、どこかで吸収できそうな気もしますが、さらに30年にした場合のグラフがこちら。
3%ぐらいではもっと時間が掛りそうですけど、5%となると放物線化になってきてますね。
たった100円の投資が、30年後にはひょっとしたら軽自動車が新車で買えちゃうかもしれないって凄くないですか?
投資資金はあくまで余力資金で
投資には、投資したお金の評価額が増えるかもしれないし、減るかもしれないという、変動リスクがあります。
お金の元本を減らしてはいけないお金があるのも事実ですから、いずれ使う時期が決まったお金などを投資することはおすすめしません。
ですが、つもり貯金なら、むしろ消費したはずのお金だったはずです。
こういうお金であれば余力資金として投資に回してみてもいいと思うのです。
まとめ
物価が上がる、消費税も2%の増税が予定されているという中、節約というのは大変大事なことです。
ただ、そうは言いながらも投資をすることで、消費増税以上のリターンを狙える投資というものに、少しずつシフトするきっかけを作ってみてもいいのではないかと思います。
▽小銭はゆうちょ銀行のATMで入金できます。
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