なんかSNSでロスカットワードがよく目にしてます。
というのも、FXのトラリピ(トラップリピート)っていう手法で運用していた人たちが、為替介入による為替の大幅な変動で巻き込まれたのだとか。
そもそもFXでいうトラップトレードっていうのは「もし指値で約定したら決済注文を入れる」という、同時に2つの注文を入れる便利なイフダン注文方法を使って、とくに相場に張り付いていない時でも取引を行える方法。
そしてそれを繰り返す(リピートさせる)からトラリピ。
このIFD注文、本当はレジスタンスやサポート付近で使うんだとは思いますが、それを為替変動のなかに一定間隔に仕掛けておいて利益を狙う方法。
ちなみに新規注文に損切り注文と利確注文を組み合わせるIFDOCO(イフダンOCO)注文ってのもFXではありますね。
トラップトレードは含み損を抱える手法
経験上常に含み損との戦い
ロスカットされた人がどんなトラップを仕掛けていたのかわからないけど、自分もトラップトレード経験者だけに、これだけ一方向に為替が動くとしんどいだろうなってのは思ってました。
トラップトレードって、あくまでボックス相場で一定間隔で変動してくれるから利益になるだけで、トレンドが発生して一方向にしか動かなければ決済注文は行われません。
それどころか次々に新規のIF注文が約定して、あっという間にポジションがいっぱいになって含み損は一気に増えていきます。。
つまりトラップトレードは基本的に含み損を抱える前提なのです。
そしてFXの場合には追加入金して、変動幅に備えておかないとロスカットになってしまうわけです。
両建てのトラリピならどうだった?
実はこんなこと言ってる私も、2020年にトラリピを再開したことがありました。
それは両建てのトラリピ。
しかも想定範囲に全部掛けるのではなく、それぞれの上限下限を設定した方法。
でも始めた時期があまりにも悪すぎた…。
ご存じコロナ禍。
まあまあ用意周到に検討をしたつもりだったんですが変動が大きすぎました。
しかも以前のトラップトレードの反省(左)を活かして、買いトラップと売りトラップをずらしていた(右)もんだから、誤発注も多かったのも原因。
この辺は自動化できるM2Jのシステムを使うべきだったかもしれません。
結果わずか1か月かそこらでロスカット。
異種通貨を組み合わせていたらまだ助かったか?
両建てすると利確チャンスは2倍になるし、口座維持も有利にはたらくと思うかもしれませんけど、マイナススワップを支払いながら利確を待つというのは、かなり胆力が必要です。
ですが、実際に過去交流させてもらってたブロガーさんで、とにかく割り切ってトレードをしてる人もいました。
そしてその人がやってたもう一つのことが、異種通貨組み合わせ。
メジャーどころのクロス円と、あとはユーロドル、スイスフランとか組み合わせてたはず。
いまはブログ更新されてないので、どうなったかはわかりませんけど、結構いい感じで利益を上げてた覚えがあります。
でも基本的にトラップトレードを行うなら、口座はロングショートに関わらず単一通貨であることをおすすめします。
というのは、口座維持の証拠金の計算がしやすいから。
FXの瞬間利回りは魅力だけど、長期的にはたいして変わらない
差金取引のFXって月利10%っていうのも可能です。
だから、つい資金の少ないうちは魅力的に感じる金融商品。
でも特にトラップトレードのような、ポジション数を必要とするような取引をしてる場合には、口座維持のためにかなりの待機資金が必要になります。
その待機資金を含めてFXの利回りを考えると、実はインデックスなんかの利回りとそんなに変わらないっていうのが私の結論。
もちろん今は相場や景気が好調というのも否定しませんし、そもそもトラリピはボックス相場のなかに綺麗にハマりきれば魅力的なのは間違いないですが、不幸にしてロスカットした人、幸い現在はレバレッジ規制のおかげで、追証が必要になるほどの損失を受けることは稀でしょうし、それなりに資金も残っているのではないかと思います。
FXそのものを否定するつもりもありませんけど、これを機会に一度原点に立ち戻って見てもいいと思います。
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