ちまたであふれる保険不要論や掛け損になる国民年金未払いの問題や不要論。
国民年金なんかは少子高齢化の現代社会では心情はわかる。
そして保険に関しても、自分自身がそんなにお世話になった記憶もないので、これもわかる。
あとは医療保険以上にディスられるのが学資保険だけど、まあこれも積立期間に対する返戻率をみると気持ちはわかる。
でもそれをSNSなどを使って大っぴらに資産の喪失みたいな言い方をするのは、甚だ疑問を感じます。
まあ、多分若さゆえのリスクに対する備えっていうのができてないだけなんだろうと思うし、そして同様のことは世代が移り変わっても言い伝えられることだと思うけど、今から紹介するような例もあるから、保険や年金といった制度を使って自分なりのセーフティーネットを張っておくことをおすすめしたいと思います。
根本的な投資と保険の違い
投資なら常にリターンを重ねることが可能
まず前提として、常にプラスリターンを得続けることができるかどうかってのは別として、投資っていうのは常に変動するものです。
そういう意味で投資っていうのは平常時、常にプラスリターンを得ることができたとは思います。
そしてこの10年ほどをみてると、高確率で儲かる相場であったのは事実かもしれないです。
じゃあ保険は?
保険って、基本的に保険料を払い続け、そして何かがあった時に保険金がおりてくるっていうもの。
なので保険料を払ってるときには一切のリターンがない。
そしてなおかつ、「その何か」がいつ起きるかっていうのが全くの未知であって、私が知ってるのほとんど大半の人が「その何か」のタイミングを迎えていないわけです。
じゃあ「その何か」が起きた時にどうする?
なにかイメージついてる人っていますかね?
もちろん働かなくてもいいくらい資産が増えてる人もいると思うのですけど、そうでない人の方がこの世は多いはず。
収入がストップして、支出だけになるという心理的プレッシャーの準備ができてる人は少ないのでは?
セミリタイアしてる人たちのことを見てると、条件次第で働いたりしてる人も多いです。
つまり「資産が減ってくればまた働けばいい」と割り切れる状況であればまだしも、「お金減ってきた、働けない」というパターンだけはどうしても回避しなくてはアカンと思うわけです。
保険はプラスリターンをもたらすものではないけどマイナスリターンを減らすものだとおもう
そう考えると、保険っていうのは常にプラスリターンを与えてくれるものではないです。
だから現金を減らす固定費という考え方もわかる。
でもその「いつ来るかわからない」万が一がきたときに資産の流出や減少を減らすっていう意味では、マイナスリターンを減らしてくれる存在なんじゃないかと思うわけです。
そして生命保険や医療保険のほかにも国民年金もあります。
国民年金は老齢年金だけでなく遺族年金や障害年金があり、特に障害年金は給付条件が満たされている以上は給付され続けるのです。
にもかかわらず、これらへの加入の条件は得てして健康な時のみ。
資産運用と同時にセーフティネットも忘れずに
私は保険肯定派です。
なぜなら子どもが亡くなったり、交通事故や病気で長期入院とかしたときに、彼ら名義で入ってた学資保険や共済保険でめちゃめちゃ助けてもらったから。
たぶんその時のお金がアテにできたからこそ葬式も出してやれたし、親として子どもたちの治療に(費用面で)安心して向き合えた。
逆にいうと、保険掛けてなかったら大半のお金を支出して、今ごろ株とかやってなかったと思うから。
健康な時ってどうしても保険とかって不要に思います。
でも一度何かがあって収入が途絶えたりすると、支出への精神的な負担ってめちゃめちゃデカいです。
そうならないためにも過剰ではない程度の保険には入っておくべきだし、元気なうちにそういった視点からも資産の内訳を考えてみてもいいと思うのです。
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