昨年の10月から、家族の保険というものを見直しながら、未だに決めかねてます。≫医療保険は無駄?今年の残りで子供の分も含めて見直してみる
ネット上には医療保険というものの存在を疑問視する情報が溢れているのは知っていますけど、果たして本当にそうでしょうか。
保険の不要論者が唱えるのは以下の内容です。
- 高額療養費制度があり、月額の上限が定められている
- 休業補償や傷病手当などで、入院中の給与もある程度保障される
- そもそも長期入院するようなケースが減っている
確かに保険の必要性というものは一般的な生活をしていると感じません。
でも、ネットで「保険なんかいらねぇよ」とお金に関する情報を発信している人は、あなたが医療保険に入ってなくて金銭に困っても、生活を助けてくれません。
なので、とりあえず私や身の回りの実体験を含めて、保険に入らないことのデメリットを記事にしてみたいと思いますので、一度ご一読いただき検討していただけると嬉しく思います。
医療保険に入っておきたい理由
私は保険が必要と感じている人間なので保険に入ることが前提で書きます。
入院すると病院と自宅で二重生活が発生する
まずもって、入院生活を送るあなたとその家族には二重生活が発生します。
付添だったり、面会だったりもありますし、入院生活には意外と身の回りの生活費用が掛るものです。
時に付き添いが必要になれば、付添者の収入も減ることも想定できます。
それを補てんしてくれるのが保険です。
国や行政の制度への不安
次に現在の高額療養費などの制度維持の問題。
年金制度をはじめ、制度の改悪の話は皆さんの実体験だと思います。
保険料率は上がりながらも、受給年齢は引き上げになっているというこの実態を見て、いずれ高額療養費とかいった制度の改悪にも繋がらないとも限りません。
私が医療保険に入ったのはTPPが話題になった頃でしたけど、海外旅行の時に医療保険に入っていくのって何のためですか?
基本的には高額な医療費に対応するためですよね?
もしもアメリカをはじめ、海外と同じような医療制度が日本でもまかり通ってしまったら高額療養費の制度なんて維持できないと思いました。
かといって1日いくらという現状販売されてる医療保険がとうてい役に立つ物とは思ってませんし、その時にはアメリカと同様の保険が売られようになると思いますが。
公的制度は自分だけわかっていてもダメ

ご夫婦でこれらの公的制度のことが理解できていればいいと思います。
そういう家族は私の理想ですが、お金の事ってとても難しくそうはいかないのが実情です。
理解しているほうのパートナーがもしも寝たきり、意思表示ができない病気やケガになった時、残されたほうはパートナーの治療費の不安を抱えて生活する事になるので、とても心理的にも負担が大きいです。
保険は必要ないときに入っておくもの
病気が元で加入できなくなった例
・後輩A
・後輩Bの奥さん
詳しく書くと身バレの恐れがあるために書きませんけど、2人とも保険加入後に大きな病気が発覚して、その後新たに保険に入れなくなった事案です。
事故やケガが元で加入できなくなった例
・息子の交通事故
こちらは間違いなく書きました。≫交通事故の被害者の生活をちょこっとだけ語ってみる
今は一緒に暮らしていますが、事故から6年以上が経ちながらも相手の保険屋との話は決着していません。
相手の保険があるので医療費こそ掛かっていませんけど、globeのKEIKOさんと同じように高次脳機能障害となったため、リハビリへの送り迎えなども頻繁にあり妻は自由に働きにでるのが難しい状態です。
当然、目に見える経費というものは清算して支払ってもらってますけど、働きに出られないなど目に見えない損害は発生しながらも、その保障というものが決着するまでは私達の家計からの持ち出しです。
現在はリハビリや経過観察のための通院で済んでますからいいですけど、入院期間中は二重生活にもなりましたし、とても大変でした。
「いつまで続くか」「いくら必要になるのか」「治るのか」「治らないのか」不安は連鎖しますから、そういった意味でも当時はco-op共済とかんぽの学資保険でしたけど、金銭的に助けてもらえたのは心強かったです。
うちの息子も医療保険に新たに入るのはできませんでした。
保険ってどうしても不要な気がしますけど、いざ必要に迫られてからは入れないものです。
子どもたちの家族に負担を掛ける可能性
・後輩Bの義父
こちらもあまり詳しく掛けるような内容ではないのですが、加齢が元で病気が重なり社会復帰が難しくなった例です。
人間はどうしても老いるわけですけど、それに伴い嫌でも闘病生活という現実はやってきます。
その時に治療費を自力でまかなえればいいですけど、子どもたちに頼るようなことになったらどうしますか?
その子どもも家族を持っていたらどうしますか?
足りる足りないは別にして、医療保険にも入っていない自分の親の面倒をみる子どもは、そのパートナーに申し訳なく思うと思うんですよ。
医療保険に入らなくてもいいと思う人
キチンとした資産やインカムゲインがある人
大前提として、あなたに入退院を繰り返しても金銭的に負担のない方は必要ないと考えます。
それには株式などの配当金で不労収入を得られている方や、それくらいでは負担にならないような資産を築かれた方が該当します。
公的な制度を把握できている人
高額医療などの制度がきちんと把握出来ている方や、それらの改正を把握できるような環境にある方は必要ないかもしれませんね。
既往歴もなく遺伝的にも健康体が維持できることが予想できる人
健康がいつまでもあるものではありませんけど、遺伝的に病気が心配な人っていらっしゃると思います。
そういった方は加入が前提ながらも、そういう危機感を持ってない方には不要かもしれませんね。
この記事に辿りついていない人
もしこのブログに「保険 必要性」などといった検索ワードでこの記事にたどり着いた人がいれば聞いてみたいです。
もしそれが高額療養費などといった公的制度のことの理解があって、そのうえである程度蓄えのある人がこの検索ワードでネットの情報を調べるような事ってしないと思うんですよ。
という事は、その時点である程度医療保険という制度を必要としている人だと思ってください。
医療保険のメリットとデメリット
医療の選択肢ができるメリット
まず保険に入れば、医療の選択をできます。
高額療養費制度を利用しようとしたときに、差額のベッド代だとか先進医療に関する費用は該当しません。
病状によっては個室に入りたいと思う病気をするかもしれませんし、先進医療に掛けたいと思うようなケースがあるかもしれません。
医療保険に入って先進医療の特約でもつけておけば医療の選択をすることが可能です。
デメリットは保険料という固定費
突発的に費用が発生する治療費などに対して、定期的な出費で備えることが出来るというのは保険のメリットでありながら、実際のところ最大のデメリットですよね。
だからこそ「保険 必要」なんて検索ワードが出てくるんでしょうから。
また、この保険料を継続して積み立てておけばいくらでも入院の治療費が出せるじゃんというご指摘ももっともです。
でも途中でも書いてますように、そういうお金の管理ができる人は保険の必要性について疑問は持たないと思うんです。
保険の無料相談
実は私が保険についてまじめに考え始めたのは、保険の無料相談に行ってからでした。
こういった保険の無料相談窓口に関してはあまり良くない噂があるのも知っています。
ですが、保険というものは分かりづらく、情報を手に入れにくい分野です。
私が行った窓口では、ファイナンシャルプランナーが家族構成や家計の収支などを元に、ライフプランを含めて保険の提案をしてくれたので、すごく為になりました。
この手の無料相談窓口の大原則は追客ということがありません。
加入するかどうかは別問題として、ぜひ一度こういったサービスを利用して、保険の知識というものを手に入れてほしいです。

ちなみにそれを元に、よそで加入しました^^;
まとめ
保険について、もしもあなたが「どうしよう」と悩むのであれば、まずは共済のような安いものでもいいから入っておくべきです。
もちろんその後見直しや、必要ないと確信が持てればその時解約すればいいですから。
「いってきます」という言葉は、時に別れの挨拶にもなりうるものです。
保険に入らないという選択は、実はかなり勇気のいることだと思いますよ。
▽保険の見直しは去年からの課題でした
▽生命保険、医療保険、ガン保険について書いています
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