私は40代に突入しているサラリーマンですが、常々お金の事を考えるにあたって、自分の生活のベースとなっている給与所得というものの有難みを強く感じています。
その反面、従業員に給与を支払いながら会社を経営をしている人というのは、つくづく凄いなと思っています。
経営者
身近な経営者
実は私の実家は父の代から会社を経営していまして、今は年の離れた兄が継いで2代目社長としてがんばってくれています。
そんな環境で、経営者である父とその経理を担当していた母の事を幼い頃から見ていることから、「仕事の波」の大変さとか「お金のやりくり」の大変さを感じています。
その反面、経営者の強みというものも見てきていますが、大変さという事の方が強く印象付いているため、未だかつて経営サイドに立ちたいと思ったことがないです。

経営者のメリット
自分自身が経営者になったことがないので、メリットというものを表面的にしか感じる事はできないわけですけど、自分が様々な決定権を持てることや収入面も一つでしょう。
戦略を立て、従業員をうまく使う事で収益を大きく伸ばすことも出来ると思ってます。
他にも経営者同士の付き合いが増えるでしょうから、様々なところでビジネスチャンスが生まれるのは大きなメリットですし、上手に人脈を使えば自分がリタイアした後でも収入を得るシステムを作る事は可能です。
従業員にはない自由というものを手に入れられる可能性は断然高いですね。
経営者のデメリット
一方で経営者も会社からお金を受け取るという図式は同じなんでしょうけど、「社員やその家族の生活を守る」という間接的な責任も付いて回るようになります。
自分が発言した事だとか、会社が潰れる時には社員は逃げられても、経営者は最後まで逃げられず、それなりの責任を負う可能性もあります。(ここでは有限とか無限というのはおいておきます)
会社を経営すると言う事は、正直面白いと思います。
ただ、それに伴う責任っていうのも私が思ってるより絶大に大きいのも確かです。
給与所得者(従業員)
メリット
給与所得者のメリットというと何と言っても安定した収入というものだと思います。
自分が会社へ提供する労働力の対価として月々の給料を受け取るわけですが、定期的に収入があることというのは自分の生活が計画しやすいです。
計画しやすいということは生活もある程度安定しますから、生活の基盤を作るという意味でこれほどありがたいことはありません。
また会社の規模なんかにもよりますけど、多くの企業では手取りで受け取るお金以外にも「健康保険」や「厚生年金」などの費用の一部を負担してもらってます。
デメリット
そんなメリットのある従業員という立場であっても、自分がしたくないプロジェクトであっても与えられた以上基本的にはこなさなければなりません。
また自分がそのプロジェクトで大きな成果を上げても、それに見合った対価や報酬が得られるとも限りませんし、同じ組織の中で長年付き合っていかないといけない上司がいる可能性も高いですよね。
労働力も自分の体一つですから、経営者と違い同じ時間のなかで人員を使って収入を大きくする事はできません。

サラリーマンの退職後
定年して退職をしてしまうと、一旦は収入を得る手段がなくなります。
上場企業などですとそれなりにまとまった退職金が手に入ったりする可能性もありますけど、日本企業の大多数を占める中小企業ですととてもそんな大金を手にする事は少ないと思います。≫独自制度や中退共など、勤務先の退職金の制度を知っておこう
なので、自己防衛の手段でiDeCoなどの制度を利用して自己資金を作っておくというのはとても大事な事です。≫制度の改善を願いiDeCo/NISAアンケートにも回答しました
まとめ
なんだかんだいって、終身雇用が崩壊して久しいです。
中には復活した企業もありますが、東芝、神戸製鋼、タカタ、東京電力、JAL、シャープなどなど、一時は安泰といわれた企業ですら今はあの有様です。
経営者がどんなに期待をしても社員が能力的に超えない、超えてはいけない一線というものはあると思うんです。
それを超えてしまったら給与取得者でいる必要がないんですから。
ただその裏で多くの給与所得者はその枠にとらわれず、特技や資格を活かし社外にも人脈を作り、より良い企業に自分を売り込める手段を準備しておく事や、投資などで最低限自分が食べるだけの収入を確保しておくというのも重要な事だとおもいます。
組織にぶら下がるだけの従業員はやめて、落ちた時に広げる翼を備えておきたいものです。≫サラリーマンこそ投資をはじめる事をおすすめする
▽リタイア後のお金の心配をする前に一度確認を

▽iDeCoの商品選びは慎重に

▽終身雇用の時代ではありません

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