交通事故の被害者の生活をちょこっとだけ語ってみる

最近交通トラブルのニュースが後を絶ちません。

高速道路で車を停めて因縁をつけた事故であっても、何も悪くないご夫婦がなくなり、マナーを咎めらた方がのうのうと生きている。

今回の事とは違いますが、飲酒運転で家族連れに突っ込んで子供3人亡くなった事故もありましたが、あれも加害者の方が生きてましたね。

それだけではありません。

事故にはなってないだけで、携帯で通話しながら運転してたり、明らかにスマホを操作をしながら運転してるのを見るのは日常茶飯事、ひどいのになると雑誌を見ながら高速道路を運転しているトラックも見かけたことがあります。

夜間無灯火で走る車や狭いにも関わらず抜け道を飛ばす車、多分皆さんも見かけたことのない人はいないんじゃないでしょうか?

一ブログとはいえ、一人でも多くの人に被害者の生活を知ってもらい、日々の運転する時の安全意識の足し、子供たちへの指導のきっかけになってもらえればと思ったので語ってみます。

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事故状況

長男は小学校5年生の時に事故に遭いました。

原因はうちの子が自転車で坂を下っていて飛び出したみたいなんですが、車の方からも十分見通しが利く場所でもありましたから、車側にも過失はあるとはいえ、私も免許を持つ身として相手のドライバーにも申し訳なく思ってます。

車にはねられフロントガラスに叩きつけられ救急車で運ばれました。

後に警察からも事故車両の写真を見せてもらいましたが、ゾッとするような状態でした。

知人の知人によると、救急車が車では意識があったとのことでしたが、妻が現場に着いたときには動いてなかったと言ってました。

消えかかる命の灯

私が病院に着いたときには既にICUで治療を受けていましたが、体中にセンサーなんかをつけて、呼吸が弱いとのことで口からも酸素を送ってました。

医師からの診断は「脳で出血してるため脳が腫れている。このまま腫れがおさまらなければ一時的に頭を開けます」と説明があり、「万一の時には電話をします」と言われ気が気でもなくその日は帰らされました。

翌日面会に行くと息子のベッドに医師と看護師が数人取り囲んで体中のセンサーを外していました。

今でも忘れませんが、あの時は本気で「死んだ」と思いました。

結果としては痛みで暴れたとかでセンサーを綺麗に取り付けなおしただけだったらしいのですが、今でもあのシーンは忘れません。

戻らない意識

当初言われた峠は越えて、次の問題は意識が戻るか?という心配。

医師からは「多分大丈夫です」とは言われたものの、それが明日なのか、5年後なのかは分からないと言われました。

1週間ほどでICUを出てHCUへ移動。

ICUほどではありませんでしたが、HCUでも面会時間が限られてましたから、時間のある限り一生懸命に手足をさすっては声を掛けていました。

当時の手記を見る限りでは、息子の好きなものの単語には時折反応が見られたことを書いていました。

事故から10日ほどして問いかけにも徐々に反応が見られ始め、この頃には目が開き完全に意識が戻ったように感じたようです。

食べるという事

2週間ほどしたら食べ物を口から本当に少しずつ食べるようになったみたいですけど、病院に付き添ってるこちらとしてはとても長い時間に感じました。

この頃から食べる事に関してはそれなりに安定するようになり、栄養を入れていたチューブが外れたのがこの頃だと思います。

息子が自分の口で食べるようになってからの回復はとても早かったです。

私が食べる事を大事だと思うのはこのことがあったからです。

病院での付き添い

一般病棟に移ったのは事故から1ヶ月してから。

それまでは付き添いは不要だったと言うより出来なかったんですが、一般病棟に移ってからはずっと付き添い。そこから約3ヶ月職場と病院との往復をしました。

その途中には転院もあり、職場との距離はますます遠くなりましたが、その頃には一緒にゲームをする事ができるまで回復し、会話も出来るようになりました。

リハビリは大変そうでしたが、やはり子供は何をさせても早いですね。事故から4ヶ月無事退院しました。

日常生活

さて、これで終わりではありません。

学校に復学してからというもの、注意障害があったため朝は学校までの約2kmの道のりを私が歩いて付き添い、帰りは妻が迎えに行くという生活を続けました。

困ったのが友人関係。

事故前まで休みの日には大勢の友達が遊びに来ていたのですが、ぱったりと来なくなりました。

言動も同じことを繰り返したり、周りが引いてしまう様なことが増えましたから当然と言えば当然の結果ですが、同級生達とコミュニケーションをとることができなくなり、今でも歳の近い子供たちとの対人的な面で困っています。

妻がちょっと留守した隙に、弟に包丁を向けていたという事もありましたが、今ではいろんなリハビリの効果もあり、見た目では一般的な生活をしていますが、高次脳機能障害ゆえの出来ない事と言う事もあり不安な事はいっぱいです。

発達障害もそうなんですけど、他人から見えない(認識されにくい)障害ということも、高いハードルの一つになります。

リハビリは継続中

先日リハビリの医師と面談があり、「後どれくらいリハビリが続きますか?」と聞いてみました。

現在は相手の保険のおかげで治療費が掛かってませんが、症状固定ということになるとその後の治療やリハビリに掛かる費用は自分たちで支払わなければなりません。

すると「就職してからもしばらくは続けるようになりますね」との事。

まわりの環境が変わればそれなりにリハビリで対応していくと言う事のようです。

たった一瞬の事故のせいで、息子は既に4年。さらに向こう最低4年以上のリハビリ期間を必要とします。

脳におった傷は治る事はないそうです。

脳の損傷をおった部分で本来まかなう処理を、リハビリで脳の別の部分に負担させるという超絶地道な事をしなければなりません。

まとめ

全部書いてるととても大量になってしまいますし読むほうも疲れてしまうので、かなり端折ってます。

なぜこんな事を書こうと思ったかというと、冒頭の交通トラブルの事もありますが、最近の車の進化に甘えてしまっている人を度々見かけるからです。

  • ブレーキを踏まなくても止まる
  • 一気に踏み込んでも発車しない
  • ハンドル操作を誤っても車線はみだしを防いでくれるもの
  • モニターやセンサー類など、目視確認をしなくてもセンサーが反応して事故防止につなげてくれるもの

たくさんあります。

これらに慣れてしまうと、ブレーキを踏まなくても止まるという安心が生まれてしまいます。

もしもセンサーが壊れていたら?

いずれ、「止まると思った」と言って事故を起こす人が出てきそうな気がしてなりません。

本来事故防止を目的としたものの悪用によって、人間が事故防止に対しておろそかになってないか?ということが怖いのです。

さらにはレンタカーやカーシェアリングといった車が生活に関わる形も変わってきました。

便利なんですけど、それらの車すべてが同じ機能がついているとは限りません。

いつもの使ってる車のつもりで運転したら、自動ブレーキが付いてない車種だったため事故をしたなんていったら本末転倒です。

おそらく今日もどこかで交通事故によって命を落とす人、紙一重で拾う人もいると思います。

これだけ車が増えた現代社会において、事故をするなというほうが無理な話です。

あくまで車を扱うのは人。

その人が車に頼ってしまうのは大変怖い事なのです。

どうか被害者に、そして加害者にならないように気をつけてください。

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