FXで資産運用をされている方、儲かってますか?
私は2008年ぐらいからFXをしていましたが、9年前にロスカットを経験し、それまでの数年の利益と元本の一部を吹き飛ばしてしまいました。
当時はレバレッジ400倍とかっていう今考えると異常な取引体系のもと、1万通貨でスイングトレードやデイトレ、スキャルなんかも試してみました。
その後1000通貨でトラップトレードに落ち着き、まあそれなりに資金も増えていきました。
まあ、トラップトレードで勝つなんて言っても、基本損切りなしの手法ですから当たり前と言えば当たり前ですけど、トラップトレードの決定的な弱点が、想定範囲を超えて一方にレートが動いた時です。
何も残っていない自分の口座を見て、初めて何かおかしいと感じました。
FXをやめた理由
冒頭でもご紹介しましたが、トラップトレードで数年単位でやってきたものがほぼ全部なくなったので、2ヶ月くらい投資というものに無気力でした。
もちろん私がロスカットしたレートで拾って利益を上げた人もいましたから、あの時期はお金に関する情報を見るのが辛かったです。
FXをやめた理由はロスカット後の虚無感
ロスカット自体はFXというシステムが悪いわけでもなく、自分の資金管理の悪さであることには間違いないのです。
ただ上のグラフでも5年半という時間を掛けて取引をして、利益はおろか元本を吹き飛ばしてしまった事を目の当たりにして、この資産運用を一生続けていくのか?またイチからやり直すのか?と自問自答した時に、とてもやり直そうという気にはなれませんでした。
保証金への待機資金を考えたら利回りが低い
FXをやめた理由の2つ目は、思ったより利回りが期待できなかったということです。
このグラフだけを見るとなかなか順調そうにも見えますが、実は前に書いたようにロスカット回避用の待機資金というものを考えると、常に銀行口座に資金は眠ってました。
そしてその待機資金を含めた利回りを計算してみると決して高いものではなかったのです。
そう考えるとFXは長期運用より有期限で短期運用じゃないと厳しいんだろうな。
ロスカット直前での保証金追加には限界がある
FXでロスカットされないためには、事前にそれなりの保証金を入金する、ポジションを解消することで強制ロスカットを避けることができます。
ただレバレッジの掛かったFXでの保証金の追加というものを考えた時に、自分の資産では限界があることに気付きました。
ロスカットへの恐怖感
FXをやめるきっかけになったロスカット以前にも何度か強制ロスカットという体験はしてきました。
その頃はまだ資金も小さかったので、それこそ精神的に押しつぶされるようなことはありませんでしたが、順調に利益を積み重ね始めてからは資産を吹き飛ばすかもしれないという恐怖感が付きまとってました。
四六時中相場が気になってFXがやめたいと思った
これはFXをはじめた人がよく言うことなのですが、為替相場が気になって眠れなくなってしまったのです。
正確に言うと夜中に目が覚めて眠れなくなりました。
トラップトレードの場合には高頻度で為替を気にする必要はないのですが、当時は手動で注文を出していたので、仕事中にも為替相場をチェックしたりして大変でした。
ロスカットされて何も残らないFX口座
ロスカットされた後、FX口座から資金を回収し証券会社に戻した時に、ふと目にしたものが投資信託でした。
2013年ごろからだったと思うのですが、楽天証券で投資信託の1000円積立ができるようになったり、過去のロスカットの反省からトラップトレードでの利益の一部で積み立てていた投資信託は何も変わらず運用できていました。
そういえば前に兄貴が・・・
俺は現物主義だから
って言ってたな。
証券口座に残った投資信託と、以前兄が言っていた「俺は現物主義だから」という一言が私を動かしました。
そのころになるとFXをやめたい理由を探すようになっていました。
FXをやめたい理由を探していたら端株投資に目覚めた
端株投資自体は端株優待目的でいくつか保有していたのですが、改めて現物投資というものを見直した時に魅力を感じるようになりました。
株式投資とFXの利回りが実は同じくらいになっていた
FXの最大の魅力は高い利回りが期待できることでした。
ただロスカット前の数年は、人気の豪ドルのスワップ金利も下がってましたし、なにより待機資金を含めた利回りは自分が想像していたよりかなり低下していたのです。
あれ?これって株式の利回りとあんまり変わらんくない?
優待利回りを加算すると株式のほうが上回った
さらに銘柄によって採用されている株主優待。
私が配当利回りと優待利回り足して試算した結果、株式のほうが利回りを上回ったのです。
忘れたころに送られてくる株主優待は、FXでは絶対に感じることのない感覚です。
配当という現金収入がある
最近はスワップだけを引き出せるFX口座も存在しますが、その当時はまだまだ少なく、スワップというのは画面上にある数字に過ぎませんでした。
先のロスカットではその貯まったスワップも吹き飛ばしてしまいました。
引き出したスワップには課税されるからという説もありましたが、株式ならNISAを使えば非課税で配当を受け取ることができ、それを再投資や自分の好きなことに使えるというのも魅力でした
株式はFXと違い相続でもメリット
そうした時に端株優待とか興味を持って調べてたときのことを思い出して、改めていろいろ調べてる時に「FXは相続の対象にならない」ということを知り、FXをとりあえずやめることにしました。
こちらの「FX口座を相続人が解約する方法」でもう少し詳しく書いてるんですけど、FXの場合、自分に万一のことがあったらポジションを全部決済して相続ということになるらしいんですね。
その時スワップが貯まってても含み損を確定させてしまうこともありますが、株だったら含み損となっていても、銘柄によっては優待あるいは配当という形で相続人が受け取ることも可能です。
実はうちの子たちはみんな障害を抱えてるんです。
そんな子供たちに少しでも残してやれるものがFXより株式の方が大きいと感じたのもFXをやめた理由です。
今後法改正などがあれば変わる可能性はありますけど、それならば、「端株といえど株にしよう。」と思い立ったわけです。
端株投資なら少額投資できる
株式投資となるとやはりFXと比べると大きなお金が必要になりがちです。
ですが、現物買いをする株式の場合には、自分の資金量に見合った投資ができるのが一番の魅力かもしれません。
それならば端株投資で配当を受取りながら行う投資でも見劣りしませんし、現金で配当を受取れるというのも株式投資の魅力ではないでしょうか。
FXをやめた理由と端株投資を始めたわけ
FXは神!
という人も当然いらっしゃるとは思いますけど、私が運用していたトラップトレードやスワップ運用に絞って言うと、FXをやめた理由はこんな感じ。
長期運用は向かない(2度目)
逆にFXをやめてまで端株投資をはじめた理由はこんな感じ。
私が投資に割けるお金は多くはないですが、その中で「出来る限りのことをやる」というところから始めないと、いつまでたってもはじまりません。
ですけど、FXとは違う銘柄を選ぶという楽しみもありますし、暴落と言っても上がる銘柄だってあるのも楽しいですので、真似してやってみようと思う方がいらっしゃればお互い頑張りましょう。
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