以前のseesaaブログで書いたこともあるテーマなのですが、あれから月日が流れ、いろいろ考え方も変わってきたこともあり、改めてこちらで今の思いを書いてみたいと思います。
さて、改めて子供に残すことのできる財産。
財産という言い方をすると、多くの場合は現金や株式のような有価証券、自宅などの不動産なようなものを想像することも多いことでしょう。
そういった目に見える物を残してやることも親の役目かもしれませんが、私が考える別の財産と言うものを書いてみたいと思います。
ただご家庭や読者のかたの考え方や生活習慣などによって異議があるかもしれませんので、その辺りはふ~んというくらいでご容赦いただきたいと思います。
お金だけじゃない子供に残したい財産
習慣や躾
生活習慣
以前会社の女子社員が「結婚しても朝ごはん作る時間があったら寝てたいよ」って言っていて、「もしこの社員が子供を産んで育てる時、こんなことを言っていなければいいけど。」と不安を感じました。
食事をどちらが作るかというのはまた別の話として、最近はいろんな健康法があったり、新習慣を取り入れている人も多いかもしれません。
でも朝食を抜くとボーっとしたり、頭の思考が回らず注意力が散漫になったり、力が入らないなど、1日のエネルギーの補給として朝食がどんなに大事かは実感していただけると思います。
- 朝ご飯をしっかり食べて、用を足して学校へ行く
- 外から帰ったら手洗うがいをする
- 早寝早起きの習慣を付けるなど
- などなど
これらは子供のころから規則正しい習慣付いていると、大人になってからも自然と身についているものです。
でもあの子たちが昼だけの仕事をするとは限らないよ?
いいんだよ、細かいことは。
勉強をする習慣
学校へ行かせ、教育を受けさせるというのは国民の義務でもありますし、7歳になる歳には小学校へ行き、中学までの義務教育を受けるのは日本では当たり前となっています。
よりよい大学へ進学させるというのも学歴という財産には違いありませんが、それは本来自分の意思で進学するものであって、それは私の考える親が残せる財産とはちょっと違います。
私が思うのはそのもっと前の幼少期。
単純に子供側から考えた時、学校から「ただいま」と帰ってきて、「おかえり」と迎えてやれる大人がいる環境と言うのは、子供にとって決して悪い環境ではないと思うのですね。
実際の距離感は難しいところですが、宿題をする子供を見守って、机に向かう習慣を付ける、勉強の仕方を教えるなど、男女問わず大人がそばにいなければちょっと難しい事です。
そういう時期に必要な教育もせずに、親が子供の試験の結果にため息をつき、受験になって「うちの子は勉強しない」と言うのは子供にとっても災難です。
自分にはそれがしてやれなかった・・・
基本的に男と女の能力に対し優劣があるとは思っていませんが、適正の向き不向きはあるはずです。
力仕事は男性がやった方が早く効率的なことが多いでしょうし、細やかな気配りの出来る女性は子供の世話をするにはもってこいの適正だと思います。
「女が子供の世話をすればいい」と解釈されるのはナンセンスですが、同性でも適性の向き不向きがあるわけですから、現代ではこういう考え方は通用しないのかもしれません。
躾
大人になっても食事のマナーとかおかしな人がいます。
食事に限らず、平気で道路端につばを吐く人やゴミやタバコを捨てる人。
ビジネスの面においても、プライベートの面においても損することはあっても得することはないはずです。
「ビジネス面でいうならもっとドライにビジネス面だけを評価するべきだ」という人もいるかもしれませんが、私ならそういう人に積極的に近付きたいとは思いませんね。
私がその人のビジネスにおいて評価に値するべき人間かどうかはさておき、世間の一人にでもこう思われることがあること自体、ビジネス面で得があったとは言えない事実です。
時には良い縁談なんかにも悪影響があった時、幼稚園が(学校が)教えなかった、社会が悪いとはなりませんよね。
親の言う事を素直に受け入れられる幼少期だからこそ、多くの事を教え、習慣付けるには最高のタイミングなのです。
「必要な事は学校で教えてくれる」と思いがちですが、卒業したら「学校で習ったことなんて、ほとんどは何の役にも立ってない」ということも多くの人が実感している事実です。
学校以外でこそ本当の学びの場。なのかもしれませんね。
付き合う人間を選ぶということ
実際、私たち親がどんなに言い聞かせたところで、子供たちは子供たちの世界でのほうが大きく影響されつつ育っていくんだろうなとは思ってます。
それだけに、つるむ友達は選んでほしい。
友達になるなというワケではないんですけど、その子にとって悪い環境を与える友達のそばにいれば悪い方へ、いい環境を与えてくれる友達のそばにいればいい方へ影響されるとは思います。
できることなら本人たちが一緒にいていい影響を受けるような友達のそばにいてほしいです。
投資やお金に関する知識
今は子供たちもそこそこ大きくなったので、一番これに力を入れたいと思ってます。
私自身が投資をしているのは、将来障害を持つ子供たちにも僅かばかりでもお金を残してやれればということを考えています。
ですが私が今死んだときに、その価値と利用の仕方をしらなければ、それらを活かされることはないかもしれません。
そのまま現金化されてなくなるのがオチかも。
それはそれでも結構ですけど、どうせならそれがどういう性質のものでどう活かしたらいいのかということが判断できるように教えておきたいと思ってます。
この日本では貯金でお金が増えないことは明らかですし、高齢化がさけばれる中税金だ年金だと引かれ手取りがますます減ることは予想の出来ることです。
自分が働くだけではきっと満足な生活が出来ない時期が来ないとも限りません。
近く高校でも投資やお金に関する授業が始まるとは言われていますが、お金にも働かせるという概念、無駄使いだとか、お金の管理と言う事は学校では教わる機会は少ないだけに教えておきたいと思ってます。
家事をする親父の姿
以前のブログには書いてなかったのですが、最近大事だなって思うのは家事をする父親の姿を見せておくこと。
ここ数年前まで我が家もほぼ一馬力でやってたので、妻が家事の大半をこなしてました。
私が中途半端に手を出すことを妻も嫌がっていたので、それはそれで我が家にとっては問題ではなかったのですが、帰ってから洗濯物が家の中に掛かっているのもイヤだったし、徐々に洗濯物をたたむことから始めてみました。
現在は極力主体性を持って家事をするように心掛けていますけど、やはりルーティン化できない食事や買い物といったことって大変だと思います。
一人暮らししてたからメシ作るくらいはできるけど、毎日違うものを家族分の作るのって想像以上に大変だし、しなくていい日がないっていうのは辛いぞ
で、なんでこれが子供に残したい財産なのかというと、現代社会において家事のウエイトは女性のほうが多いはず。
それは私たちの親の世代が、女性は専業主婦で男は外で働いてくればいい時代だったから。
そういう世代を見てきたから、どうしても家事のことは手を出さないくてもいい雰囲気を持ってる人も多い気がします。
でも次の世代にはもうそういう習慣を引きずるのはやめたほうがいいです。
子供たちがどんな家庭を築くかはわかりませんが、息子たちは障害があるため収入面でパートナーの力を借りないと無理かもしれないし、そもそもパートナーを見つけることができないかもしれない。
そうなると余計にでも自分で家のことをするということをしっかり身につけておかないとまずいです。
家庭はそれぞれ、だからこそ完璧な親なんかいない
途中にも書いているように、どんなことを重要視したいかというのはご家庭によって全く違うと思いますので「そんなことを?」というものもあるかもしれませんし、もっと大事なことをここには書いていないかもしれません。
だからこそ親同士でもトラブルになったりするんだろうとは思いますし、新しい家庭ができた時にはそれがケンカのもとになったりもするわけです。
1人は先に逝ってしまったけど、4人の子供たちを育て本当にいろんなことがありました。
極論を言ってしまうと他人に迷惑さえかけなければいいわけですけど、人は迷惑と感じるボーダーはひとそれぞれです。
私自身これまでに感じたこと、そして今感じて書いたこと、そして将来について感じることっていうのはまた変わっていくでしょうから、今後私自身考え方が変わった時にはこの記事をふり返りながら修正してみたいと思ってます。
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