なんか最近Xでは #NTT法廃止で日本は滅ぶ というハッシュタグが人気。
その理由は防衛費に充てるために政府が保有するNTT株を放出する計画だからとか。
政府はNTT株を発行株式の約3割を保有しているとかで、それを年2000億程度ずつ売却していこうというものらしい。
でもそれが外資に回ってしまうと国内の光ファイバー網をはじめとする情報インフラが乗っ取られれてしまう可能性があるからとか。
ということで、今回の記事はこのNTT法廃止で日本は滅ぶ仮説をNISA民が止めてみるという、まあネタ的な記事。
そもそもNTT株を政府はどれだけ保有している?
政府保有のNTT株は5兆円相当
ネットとかをみてると政府はNTT株を5兆円ほど持ってるらしいです。
IRバンクで大量保有している人を調べてみると…財務大臣名義で32.55%。
SBI証券で見てみると約292億株。
これを現在の株価175円ほどで換算すると5兆1100億円となって、まあ計算が合う感じ。
これを20年以上かけて売っていこうってことらしいです。
年間に放出されるNTT株は?
放出されるNTT株を評価額の5兆円で計算するのか、保有株式で計算するのかによって微妙に結果が変わってきそうですけど、とりあえず保有株式の292億株として計算してみると、20年で放出されたとして年間14億6000万株。
25年で放出されるとしたら年間11億6800万株となります。
ん~すごい数字だ・・・。
いろんなネット情報を漁ってると、売却は年間2000億円程度として記事にしてるところが多いので、今回は25年放出で11億6800万株(175円/株として約2000億)としてシミュレーション。
NISA民にNTT株が救えるか!
日本には単元株という制度があってだな
厳密なことをいうと国が手放したものをそっくりと日本国民が買い取ることっていうのは無理なんでしょうけど、国が放出し始めた11億6800万株同数をNISA民が買えば、結果的に日本国民が保有しているということになる・・・のではないかな??
ちなみに11億6800万株というと果てしなく莫大な数字だけど、単元株にしてしまうと1168万単元ということに。
…ん??
なんか思ったほどじゃなくないですか?
NISA開設者数は1000万口座越え
ちなみに現在のNISA総口座数。
大手証券会社からネット証券、一部銀行などもあるでしょうが、2023年9月末時点で1356万口座(日本証券業協会資料(PDF))。
2024年1月末時点では1530万口座(日経新聞2月13日の記事)となっているらしいです。
もちろん休眠口座とか株式には手を出さずに投資信託の積み立てのみっていう人もいるでしょうけど、少なくとも投資に興味を持ってる人がこれだけ数いるっていうのは、政府の放出株を買い支えるだけの人はいそうな感じです。
そして23年の25分割をきっかけに1単元当たり17,500円程度で買えるのならば、そりゃ若い人たちを含めて20年、25年単位で買ってくれれば、実質買い支えも可能…かも。
ワイらアラフィフ民が最後までってのは厳しいかもな…
そうなると外資に渡る株式数としては、全部は無理でもかなりの数が国内にとどまりそう。
NTT株放出で日本が乗っ取られるのかどうかはまた別の話…か?
今回の記事はネタでしたが、これだけの株式を市場で売却したら混乱が起きそうな気もするし、実際に通常のように放出するのか、それ以外で直接譲渡していくのかっていうのはわかりません。
でもNTT株の問題そのものとしては、数字上、みんなで買っていけば何とかなりそうな気もします。
それ以前に日本が乗っ取られるのかどうなのかっていうのはまた別の話だと思ってます。
ひょっとしたら国の足かせがなくなったNTTがJTのように海外の同業者を買収していく可能性だってある「かも」しれない。
もちろんネット民が騒ぐようにNTTが外資に乗っ取られれば、中国のようにネットの検閲とかもできるようになるかもしれないし、売却分を防衛費に充てたところで無線傍受といったことも起きるかもしれないし、情報インフラっていうのはそうかもしれない。
でもさすがにその辺は国や政治家たちもバカじゃないでしょうwww
仮に年間2000億程度の予算を防衛費に組み込みたいとしても、約292億株の配当だけでも1460億(年5円で計算)相当あるし、年間11億株という大量の株式を放出する必要はないかもしれない。
って思ったけど、北海道の地が外資に渡ったりしても、防衛施設の近くの土地が買われたりもしても特に手を打たないし、やっぱバカかも。
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