この週末は三男と二人で愛媛県に渡ってきました。
以前から長男とは何度か二人旅をしてきたのですが、三男との二人旅はこれが初めてで、また息子も乗ったことがないという瀬戸内海汽船のフェリーに乗って行ってきました。
いずれ機会があればそんな二人旅の様子も何らかの形で発信したいとは思っていますが、今回の目的は「母の実家である家の処分をどうするのか?」という話。
こちらがその様子になります。≫ 思春期真っ盛りの息子と二人で旅行に行ってきた
私の実家からは兄と姉、そして母が集まり、その家の話やお墓の話をしてきました。
相続するものがいなくなった家はやっかい
私の母、そしてその兄弟は愛媛県を離れて愛知県に住んでいますが、唯一残っていたのは母の弟(叔父)。
祖母の面倒を見てくれていたものの、祖母も10年ちかく前に他界し、その後は叔父がその家を守っていました。
ところがその叔父も何年も前に施設に入所。
全然知らんかった!
母の実家を守るものは誰一人としていなくなりました。
誰も住まない家は不思議と傷む
あれって不思議なんですけど、誰も住まない家ってどんどん傷むんです。
なので母がたまに夜行バスで愛媛へ行っては旧友や親せきに顔を出したり、実家の庭を手入れしたりなどしていましたが、やはり誰も手入れしない家というものは傷んできているそうです。
そしてついにそろそろ家屋自体の管理に心配が・・・。
もし近隣に迷惑かけたらどうしよう?
ということで、この度兄の発案で動き出したというわけです。
負債と言われる持ち家をどうするか
あまり地域を限定して書くこともできませんが、ざっくり母の実家の特徴を書いてみます。
売却する
やはり一番最初に話になったのは売却という方法だったようです。
不動産屋さんに「あそこは売れない」としょっぱなから言われた。
兄のコネで地元の不動産屋さんを紹介してもらって相談してきたようですが、ぶっちゃけ売るのは難しいと思います。
車も入れない、解体費にもお金が掛かるような家屋をどんなもの好きが買うもんですか。
リフォームするにしてもそれなりにお金の掛かる話ですし、何より車が乗りつけられないとなると、維持管理も高額になるのは目に見えています。
古民家の貸別荘として再利用できないか
兄も売れないことは分かったようですけど、兄自身も会社を経営していろんな知り合いがいるので、例えばそのロケーションを活かして、貸別荘みたいにして商売している人を当たるとか、何か提案をしてほしかったって嘆いていました。
あんなとこ売れるわけないんだからこそ、不動産という商売をしているものとして何か提案できるものがないか期待したんだけど。
まあ貸すとなると今のまま貸すわけにもいかないし、それなりの投資も必要になるから難しいよね。
そうなんだけど、別に今すぐ売ってくれっていうわけじゃないから、アンテナ張ってくれるだけでもわざわざここまで頼みに来た甲斐があるやん。
不自由なド田舎に住みたいっていう若者もいる「かも」しれんし。
空き家バンクに登録する
以前、空き家バンクで見つけた物件で古民家カフェでもしてみるか?なんていう記事を書いたことがあります。
実際に、こういった過疎地域では空き家というのは重大な問題となっていますので、行政の力を借りながら、誰か思いつきたいと思う人を探してもらうというのも一つの手段のような気がします。
解体する
仮に売れたとして、買ってくれた人がロクに管理もしない人だったら、余計に近隣に迷惑が掛かるかもしれません。
なので私の個人的に一番ベストな方法は解体してしまうという方法。
「売れぬなら バラしてしまえ 古家屋(ふるかおく)」と言ったのは誰だったかな?・・・俺だよ俺!!
なんか、そんなネタで売れた女芸人いたような・・・
ただ車がつけられない場所での解体は、だれの目にも高額になるのは目に見えていますし、残った土地はどうするの?という問題もあります。
誰かに押し付ける
その他にも、近隣の人に声を掛けて「タダでいいから貰ってもらう」という話も出ました。
タイミング次第では息子が帰ってくる、孫が一緒に住んでくれるという話がある「かも」しれません。
なんにせよ、そのタイミングが大事やねん!!
近隣の人であれば、新しく知らない人が移住してくるよりかはほかの住人も安心でしょうし、きちんと管理もしてもらえそうな気がします。
資産価値の見いだせない持ち家は負債?
ここまで読んでくると「そんなところに家を建てる方が悪い」「やっぱり持ち家は負債だ」という話も出るかもしれません。
でも、唯一家を守ってきた叔父には障害があり、なかなか民間企業に働きに出ることが難しく、作業所みたいなところで働いていたようです。
でも頭はよかったみたいで、普通に英字新聞読んでたのはびっくりした。
そんな家でしたが、祖父が亡くなってからは祖母や叔父の生活を見守ってきてくれました。
もしもその家がなければ、私の母を含めてお金の援助ということが必要だったかもしれませんので、ほかの家族に負担を掛けずに済んだこの家を負債とは考えたくないところです。
持ち家を負債にしないためにも子供の代で始末してほしい
母も高齢化していますし、もちろんその兄弟も高齢化してきています。
今回は私の兄の発案で母の兄弟には内密で愛媛で集まったわけですけど、私たちがその家を相続してまで維持管理していく気はありません。
今の戸建て住宅というのは、耐震強度や居住性なども含めて当時と比べると資産価値というのは断然向上しているのは事実です。
なので今の家が50年後に住めなくなるというのは想像できませんが、核家族化した現代社会において、その家を維持したいという思い入れがあるのは、建てた本人世代とその子供の世代までではないでしょうか。
そうなるとその家は手放すにしろ、私たち孫の誰かが相続するにしろ、母たちの代で検討してほしいというのが本音。
もちろん費用的なものも伴いますけど、それを先送りにして気付いたら孫である私たちの代にまで降り掛かるのは結構迷惑です。
冒頭少し触れましたように、お墓をどうするかという話も出ましたが、大事な親(先祖)だからこそ粗末な形で放置しないためにも、きちんと自分たちの代で方針を決めてほしいと思った週末でした。
▽ということは、私の育った実家も同じことになるんですね。
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