世の中にはワイン投資だとか古銭などといった、レアアイテムを使った現物投資をする人もいるみたいです。
ちょっとびっくりしたのはこちらのツイート。
なんと200万で買ったリーバイスが300万になったとか。
趣味の延長だったから出来た目利きかもしれませんけど、正直凄いです。
そこで、今回のテーマはこちら。
私も散々車やバイクにはお金を掛けてきたので、車はバイクは保有するだけコストも掛かり、資産運用面から考えると不利という概念はよく理解ができます。
ただ、フェラーリオーナーの中には「価格が上がる(下がらない)から買う」という投資目的の人も少なくないと聞きますし、実際に車を通して儲けたという人にもお会いしたことがありますので少しだけ考えてみました。
そのきっかけになったのはこちらの「昭和の伝説マシンが急高騰中!」という記事。
記事中から車種と新車価格、現在の中古相場の最高価格帯を引っ張り出してみました。
車種 | メーカー | 新車価格 | 最高価格 |
---|---|---|---|
スーパーカブ | ホンダ | 55,000 | 150,000 |
CB750FOUR | ホンダ | 385,000 | 2,000,000 |
Z1,Z2 | カワサキ | 418,000 | 6,800,000 |
刀1100 | スズキ | 3,000,000 | |
GPZ900R | カワサキ | 748,000 | 3,000,000 |
NSR250R | ホンダ | 660,000 | 2,800,000 |
RZ350 | ヤマハ | 408,000 | 1,800,000 |
CB750F | ホンダ | 538,000 | 1,600,000 |
Z400FX | カワサキ | 385,000 | 2,800,000 |
CBX400F | ホンダ | 485,000 | 8,000,000 |
Z1やZ2は相変わらずだけど、CBXが800万!!
バイクや車を現物投資で買うのはありなのか?
実は上の表に掲げたバイクたちは70年代から80年前半に製造されたものですが、価格が上昇したものは実はそれだけではありません。
80年代後半から90年代に掛けて製造された250cc、400ccの4気筒エンジンなんかは、バイク人口の減少もさることながら、排ガス規制の関係で製造が困難となった関係で絶版車となりましたが、今では新車価格を上回るものがあるのも事実です。
ただ今年になって、250ccの4気筒エンジンを搭載したバイクがカワサキから再販されたことをきっかけに、各社とも再販の動きになる可能性も高く、これらの250ccクラスのバイク価格はいったん落ち着くかもしれません。
ビンテージ化するようなバイクや車でも一度は底値を付ける
過去にNSX(ホンダ)とロードスター(マツダ)は発売当初、爆発的な人気で新車が出回らず、中古車相場が新車価格を上回るという事態が起きたそうですが、どんなにビンテージ化したようなバイクや車でも、残念ながら大半の車種で一度は底値を付けるのは共通事項の様です。
実際底値を付けたにもかかわらず価格が上昇をしている車の一つが、日産スカイラインGT-R。
こちらはアメリカの25年ルールにより、ここ数年アメリカでのニーズが高まり、一時は中古車相場で100万円台にまで下落していたものが倍近くまで跳ね上がってきています。
25年ルールとは・・・アメリカ国内で販売されていない車種を個人で輸入しようとした場合は排ガス規制や安全基準の面で難しいが、25年を超えるとクラシックカーとして認められるため輸入ができるようになるというもの。
日本ではこのクラシックカーという概念がないので、ただの消耗品とされてしまうんです。
所有してメンテナンスをするのにお金が掛かる
車は乗っても傷むけど、乗らないともっと傷むものです。
どんなに立派なガレージで保有していても、ゴム類は劣化しますし、時にはエンジンを掛けてやらないといけない、ガソリンタンクも放置したままではサビが浮く。
やはり車を保有するためには「ある程度のお金を掛けてメンテナンスをする」という必要があります。
この差がスクラップになるかビンテージになるかの違いよね。
なので現実的なところでいうと、バイクや車を投資目的で買うというのはなかなか難しいというのが現状ではないでしょうか。
現物投資できそうな日本のバイクや車
投資目的として私がバイクや車を保有することは、維持費の観点からもないと思いますが、自分が選ぶなら?といった観点からいくつかピックアップしてみたいと思います。
資金的に許せば、買いたいバイクは何台かあるんですがねw
※あくまで興味の一端としてお読みください。
現物投資できそうなバイク
ゼファー(カワサキ)
400cc、750cc、1100ccと排気量によって3種類のバイクが存在します。
族車チックなのも多いけど大型になるとそれっぽくカスタムしてる人多いね!
基本デザインは冒頭の表の中にもあるZ1、Z2のデザインを受け継ぎつつ、カスタムパーツも豊富なことから、現在も人気車種の一つ。
400ccは2バルブで、当時の400ccネイキッドの中でも非力だったが、後にχ(カイ)となる4バルブエンジンを投入しテコ入れをはかるも、現在はいずれも生産終了。
H2(カワサキ)
1000ccながらスーパーチャージャーを搭載したモンスターマシン。
競技用のH2Rではトルコの橋で公道最速となる400km/h達成という偉業を成し遂げたというとんでもないバイク。
参考 ≫ このトルコの橋は日本の企業「長大」が関与しています。
既に同型のエンジンを他車種に搭載を始めたことから、希少性という点ではちょっと難点かもしれません。
XJ400
株式投資家には高配当銘柄で人気のヤマハ発動機ですが、残念ながらヤマハってこういうのには出てくる機会が少ないので、一押しとしてXJ400をおすすめしときます。
最初に乗ってたバイクを廃車にしたあと、懲りずに買おうとしたのがこちらのXJ400D。
94年時点で60万円のバイクが、現在は100万円オーバー。
買ってたら儲かったかな?w
現物投資できるかもしれない車
先程のスカイラインGT-Rのように、海外での需要が高まった車種を含め、AE86(通称:ハチロク)なんかは、マンガ「頭文字D」で人気に火がつき、現在では数百万、程度によっては500万近い価格がつくようなものもあるそうです。
日本のスポーツカーって映画「ワイルドスピード」にも多く出てくるくらい人気なのですが、その中でも上がりそうな車種を2つほど。
歴代のスカイラインGT-R
既に前述した32GT-Rに続き、近いうちには33GT-R、34GT-Rも高騰化するのはすでに既定路線。
このRグリル憧れたよなぁ!!
ネットで中古車相場を見ていると、昭和40年代のハコスカなんかは1000万円超えのものも出てくるほどの人気ぶり。
以前、「子供が手離れしたら、憧れたGT-Rでも買って、いじって乗ろう」と思ってたのは夢に消えた…
ロータリーエンジン搭載車(特に3ローター)
大好きだったRX-7も生産中止されて早何年か・・・
それでも世界にロータリーファンは多く、特に3ローターを積んだコスモは絶対数も少ないことから超稀少車なのです。
ただアフターパーツや修理部品のことを考えると、無難に2ローターのRX-7のほうが無難かもしれませんね。
今後レンジエクステンダーとしてのロータリーが復活する噂もあるけどと、また状況が変わるかもしれませんが。
ビンテージとしての価値をつけるためにすること、しないこと
整備の記録をする
せっかくプレミアのついた車を保有していて、将来的に高く手放すのであれば、整備の記録なんかを残しておいたほうが無難です。
記録のあるもの、ないものが目の前にあれば、価格次第とはいえ私なら間違いなくきちんと手入れされている物を選びます。
カスタムはそこそこに楽しむ
こういう車を求める人の1つのタイプには純正にこだわる人も結構多いです。
マフラーやエアクリーナーといった程度のものであればまだしも、軽量化のためにアンダーコートを剥いだりするような車体を触るようなもの、エンジン内部を触るようなものは嫌う人もいるのは確かです。
ハードチューンまでしちゃうと、万一のトラブルの時に困りますしね。
現物投資には維持費は掛かりそう
今回ブログ記事として取り上げた物はバイクや車でしたが、その他にも腕時計といったものも投資の対象にはなりえるかもしれません。
私のフォロワーさんの中には20代で、ロレックスをはじめとしてゼニスやパネライなどの高価な時計を買い、そのうちいくつかは買値より高値で売り抜けたという猛者も。
ただ、残念なことにバイクや車、腕時計を始めとする現物投資にはメンテンナンスという維持費が継続して掛かるため、単純に「買値より高く売れたからラッキー」というわけにはいかなそうです。
その他にも車や時計といったものは、事故や盗難といったリスクもある。
バイクや車が好きだから、乗らないけど眺めるだけでもいいという人にはいいかもしれませんが、一部の車種をのぞいては、「保有し続けたコストを上乗せして売れた」というのが実情であって、投資というものにはむかないのかもしれません。
それでも現物投資をというのであれば、維持費は所有欲を満たす対価と考えるべきではないでしょうか。
その点投資信託や株式の維持費は極小ですし、やはり投資するものとしては優秀ですね。
▽記事内のご紹介したものです。
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