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SBI証券で遊ばせてる米ドルを使って外貨MMF買ってみた

外貨預金/外貨MMF
外貨預金/外貨MMF
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米国ETFを買い付けるにあたって、投資までの資金を少しでも金利を付ける為「外貨MMF」を買い付けしました。

え?そんなことしなくてもさっさと買えばいいじゃん?という突っ込みには下で理由を準備してますんで、お楽しみに。

外貨MMFは私自身、トルコリラMMFを結構な額を持ってるので、あまり抵抗はないのですが、せっかくなのでどういうものか改めて調べてみました。

外貨MMF

SBI証券外貨MMFのラインナップ

引用元:SBI証券

現在SBI証券で設定されているのは米ドル、加ドル、豪ドル、NZドル、南アフリカランド、トルコリラの6通貨について設定されています。

中でも米ドルに関しては4社のMMFが設定されています。

MMFの投資方針

外貨MMFの投資の対象をあらわした表

引用元:ファンドの運用概況(PDF)

投資先としては、OECDに加盟した国やその地方自治体などが発行する証券やコマーシャルペーパーなどに投資をし、その債権ですらムーディーズのP-1と最高ランクの格付けされた債券に投資を行います。

私個人的にはサブプライムローンなんかの大きな金融危機を引き起こした責任は彼らにもあると思ってるので信用はしてませんけど。

またもう一つの特徴としては、その債券の残存期間が限りなく短いものです。

上の表を見ていただいても90日以内のものが92%、さらにその中で30日以内のものが半分を占めてるのが凄いですね。

これだけ短いものであれば、何かあっても現金化するまで時間が掛かりませんから大きな損害を受ける事も少ないでしょうね。

外貨に関わらず、MMF自体が短期債券を買う商品というところまでは知ってたのですが、ここまでとは思いませんでした。

下の左の図は年間暴騰率と一口当たりの純資産額を表したものです。

外貨MMFの騰落率

引用:目論見書

0.01のところが少し太くなってるのが分かると思いますが、その太線が1口当たりの価格の推移です。

1口が1米セントですから、上図の期間まったく価格の変動が無いということになります。

画面上のグラフでは判断しにくいぐらい年間暴騰率もほぼ皆無であり、いかに安全重視で運用されているかよくわかります。

上の右の図は以前の投資信託関係の記事でも掲載してますけど、各ベンチマークの過去の暴騰率を表したものです。

これを見ていただければいかに変動の小さな運用であるか一目瞭然かと思います。

外貨MMFにも信託報酬は存在する

さて、そんなに安全性の高い商品なのですが、あくまで運用の商品ですから、他の投資信託と同様、信託報酬というものが掛ります。

今回、ニッコウの交付目論見書を見ていると、各通貨とも上限値で年率0.91%となってますから思ったより掛るんですね。

確かに1カ月おき位に投資商品を次々変えてるんでしょうからそれなりには掛るでしょうけど、あくまで上限値ですし、そこまでは掛って無いんじゃないかなって思ってます。

少額から投資可能

外貨MMFに投資をしようとした時に、最低1,000口=10ドルとなってまして、基本的にはこれ以上でないと買付が出来ません。

あと、米株などの配当で米ドルをお持ちの方ならそのまま10ドルから投資が出来るのですが、あえて円から買付をしようとするとSBI証券では一度米ドルに為替取引を行ってからの投資という形になります。

SBI銀行の外貨積立は便利

SBI証券では片道25銭の手数料が加算されますが、どういうわけかSBI銀行の方では片道4銭という格安手数料で為替取引することが出来ます。

また、積立設定がなかなか良心的でして、1000円から定期で積み立てる事ができますのでお勧めです。

円貨決済するのであれば楽天証券がおすすめ

一番為替コストの影響を受けないのはSBI銀行で両替してからMMFを買い付ける方法なんですけど、あくまで証券会社ベースで比べるなら楽天証券をお勧めします。≫SBI銀行の外貨為替手数料が引き下げ

というのは、円から直接外貨MMFを買い付けようとした時、SBI証券では5000円からという規約があるのに対し、楽天証券では10通貨単位で買い付けが可能なので、より少額から運用することが出来ます

外貨預金とMMFの金利の違い

SBI銀行の外貨普通預金の金利の表

恐らく高金利で人気の通貨という印象の強い豪ドルに関してはわざと高く設定しる気がしますけど、外貨預金と比べても外貨MMFの方が金利は高いですね。

ただ、定期預金と比べると期間によっては若干見劣りするような気がします。

SBI銀行の外貨定期預金の金利の表

外貨MMFのデメリット

金利が外貨預金とさほど変わらない

外貨MMFって一応投資商品ですので万一の時には損失が生じる恐れがあります。

元本確保に関しては信頼性は高いですけど、過去には元本を下回った記録もあるようですし、安全性は高いけど絶対というものでもありません。

あくまで投資商品ですもんね。

非課税制度がなくなった

以前は外貨MMFの為替差益は非課税扱いだったのですが、現在では通常通り課税されます。

為替コストが掛る

同様の外貨投資商品にはFXがありますが、個人的にはFXは卒業したのでFXというのはあまりおすすめしません。

外貨MMFには当然ながら為替コストが発生します。

FXでは米ドルで0.3銭という異常なレベルのコストにくらべて、外貨MMFのためにSBI銀行で交換しても4銭という10倍以上のコストが発生します。

なので、米ドル買って将来的にアメリカ株式したいと言うのであれば別ですが、あえて外貨MMFを選ぶ必要はないと思いますね。

まとめ

買付をしているETFはHDVなのですが、実は今回外貨MMFを買い付ける必要が出来たのは、ちょっと失敗してNISA枠を使い切ってしまって、年内の米国ETFの買い付けを見送ろうと思ったからです。≫ 「VYM」と「HDV」を比較してHDVを選んだ理由

SBI証券と、SBI銀行間の外貨の入出金も無料で出来ますから、銀行口座に一旦戻してもいいんですけど、短期間で少しでも金利の付くものにと考えた時、外貨MMFはとてもいい商品だと思います。


▽海外ETFを買い付けるために気を付けておくことを書いてます

米国の株式やETFに投資するときに注意しておきたいこと
米国株ETFは高利回りのものも多く人気ですが、海外ETFならではの怖さもありますので、改めて気をつけておかなければいけないことをまとめました。

▽SBI銀行での外貨積立について書いています

住信SBIネット銀行の外貨積立は購入上限レートを利用して、ドルコスト平均法をさらに活かす
外貨預金や外貨の調達には住信SBIネット銀行の積立が、為替コストも安く、積立設定も細かく注文できるのでおすすめです。また、購入上限レートを設定することで、より安く購入することも可能です。
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▽外貨MMF絡みでトルコリラMMFについて書いてます

トルコリラMMFを持つ私に朗報!SBI証券の為替手数料が安くなった
トルコリラMMFを持つ私にとっては為替手数料の縮小は歓迎すべきことでしたが、トルコという通貨自体には以前ほど興味がなくなりました。
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2008年ごろからFXで資産運用を開始、2015年のロスカットを機にして投資手段を見直して端株投資に行きつく。
すでに失敗することのできない年齢であることから、株式やインデックスを使って着実に資産運用を行う。
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